2015/07/13 14:19
2015.07.12

00本日の走行ルート
本日の走行ルート
ようやくたどり着いた扉峠、ここから右折して松本へのショートカットも可能です。そうしたい誘惑にちょっと駆られてしまうほど疲労がたまっていました。
どちらかがそれを口にしたらこの先へは進めなくなったかもしれません。

ほぼ同じルートで美ヶ原高原を目指した前回は白樺湖にクルマをデポして走ってきたので、距離や獲得標高も今回より少なめです。しかもその時はこんなに激しい暑さの中を走ったわけではありません。
後で聞けば、Kondohさんも今日は相当に参っていたようです。

扉峠からしばらくは緩やかな坂道です。"この程度なら…"と思わせたのはほんの気休めで、ほどなく激坂が現れました。
その後の上り勾配はほぼ2桁内外を維持し、13%のきつい勾配も平気で出現します。
ケイデンスは下がり放題下がり、速度はコンスタントに1桁です。インナーにファイナルローの組み合わせでこれですから、ちょっとサボれば倒れるほどの遅さです。

24美ヶ原へ
美ヶ原高原へ 1
下の方に見える橋(落合大橋)からここに至るまで距離はいくらもありません。それでこの標高差ですからね、今日のようなダメな状態では間違いなくきついです。いや、いつでも厳しいです。
前を行くKondohさんも見るからにいっぱいいっぱいで、時々小さく蛇行したりしています。

後ろから「木陰があったら休みましょう」と声をかけました。「はい」という返事。

25美ヶ原へ
美ヶ原高原へ 2
やがて見晴らしがいいカーブで自転車を降りました。

26美ヶ原へ
美ヶ原高原へ 3
そばに近寄ると、肩で大きく息をついていました。
怪我が治ってから山岳ロングライドなどをしていない様子です。今日のコースが厳しいのは当然です。
(小さな声で言いますが、今日のコースはKondohさんが決めたので、僕のせいじゃありません。w)

「ここからは確か少し緩くなると思いますよ」なんて言うので、「あんまり信用できないよ」と答えたのですが…
実際その通りで、勾配は全然緩くも優しくもならず、休んで持ち直したかに見えた脚も体力も元の木阿弥です。

これも後から聞いたのですが、「ツール・ド・美ヶ原で痛恨の足つきをしたんですよ。それだけはするまいと頑張りましたけどね、今日の最後の上りでは心臓が破裂しそうでしたよ」なんて白状してました。
危ないからそういうことは止めようとたしなめた振りをしましたが、どうせまたやるに決まっています。それは僕も同じ。

28美ヶ原へ
美ヶ原高原へ 4
さらに上ります。眼下には九十九折れを繰り返しながら上ってきた道が下へ下へと続いています。
いつもなら上ってきた自分を褒めたい気分になるところですが、あんまりにもいっぱいいっぱいだったのでそんな気分にはなれません。

29美ヶ原
美ヶ原高原 1
山本小屋ふるさと館がその道路の終着点です。そこでは「美しの道 思いでの路」と刻まれた石碑が出迎えてくれましたが…
Kondohさんのポーズにも全然力がこもっていません。ない力は込められませんからね。

30美ヶ原
美ヶ原高原 2
僕も同様です。作り笑顔! でも実際辿りついた嬉しさはひとしおでした。

31美ヶ原
美ヶ原高原 3
この先は車はもちろん自転車も走行禁止です。
まず駐車場からの眺めを楽しみます。

32美ヶ原
美ヶ原高原 4
美ヶ原高原美術館の方へ行かずに行き止まりのこちらの道を選んだのは、その先にどうしても行きたいところがあったからなのです。

山本小屋でソフトクリームとお水をいただいて一息つきました。
ここには宿泊施設もあり、"泊まりたい"という気持ちもちょっと…
でも重い腰を持ち上げて美ヶ原高原牧場に向かいます。
ここからの長い徒歩に備えて、今日はSPDシューズできました。
Kondohさんは携帯用シューズを持参して履き替えています。

道はほとんど整備されておらず、歩行者のほかには「王ヶ頭(おうがとう)」にあるホテルと山本小屋の間を送迎するバスが土埃をあげて通行するのみです。

しかし、しかし、歩き始めてすぐに「ああ、来てよかった!」という思いがこみ上げてきました。扉峠で右折しないでよかった!
まさに高原!こんなに標高が高いところに広大な高原が広がっています。
緑の草に覆われているのに、どこか荒涼感も漂っています。今まで見たことのない不思議な光景です。
33美ヶ原
美ヶ原高原 5
見覚えのある「美しの塔」が彼方に見えてきました。近寄ると思ったよりも堂々とした佇まい。しかもあたりの光景と全く違和感がありません。
もともとは霧で視界が塞がれた時に登山者が救助を求めて鳴らすための鐘が吊るされた塔だったようです。
その後建て直されて、現在では美ヶ原高原のシンボルとなっています。

34美ヶ原
美ヶ原高原 6
ロードシューズを袋に入れてぶら下げ、自転車を引いて歩く変なローディーです。w

35美ヶ原
美ヶ原高原 7
今回はSPDシューズのお蔭で、自転車を引いて長距離を歩くことができました。本当に長距離でした。こんなの初めてです。
道を歩く人はほんのわずかです。ある程度進んで途中で引き返す人に至ってはほんの数人で、最後まで歩いたのは我々二人だけ。しかも自転車を引いていますから、風景に似合わぬ妙な光景だったことでしょう。

36美ヶ原
美ヶ原高原 8
広大な牧場にはたくさんの牛が放牧されていて、高原の荒涼感を和らげるいい点景になっています。

37美ヶ原
美ヶ原高原 9
牛のいる光景はとても人を和ませますね。決して馬のようにスマートではないですが、あたりを癒しの雰囲気に変えてしまうのは牛ならではです。

38美ヶ原
美ヶ原高原 10
しかも中には人懐こく餌をねだるのもいます。

白っぽく明るい曇り空のせいで写りがよくないとばかり思っていましたら…
どうやら背中のポケットに入れていたので、汗の湿り気でレンズが曇っているようでした。(今後は、自称いや実際にも汗っかきのktyさんを見習って、一旦ポリ袋に入れることにします)
レンズが曇っているのに気づかぬままシャッターを切り続けてしまいました。
気に入った光景だっただけに残念です。

39美ヶ原
美ヶ原高原 11
目指す中間地点の「王ヶ頭」がなかなか近づいてきません。辺りがあまりにも広々としているので距離感がつかめません。

40美ヶ原
美ヶ原高原 12
しかし歩くのが億劫だとは少しも思いません。"あそこにたどり着きたい!"その気持ちが軽々と足を進めてくれます。

41美ヶ原
美ヶ原高原 13
ホテルやアンテナ群の周囲の様子が少しずつ明らかになってきました。高原の真っ只中にぽつんと立っているわけではないようです。

42美ヶ原
美ヶ原高原 14
牧場から離れると、少しずつ樹木の姿も目立つようになりました。

43美ヶ原
美ヶ原高原 15
「王ヶ頭ホテル」とアンテナの鉄塔群の足元に到着しました。高原が谷底に向かって切れ込んでいます。
左を見ればなだらかな草原、右を見れば深い谷、素晴らしい景観です。

44美ヶ原
美ヶ原高原 16
のんびり歩いて到達したので、ヒルクライムの疲れが取れて元気そう。本当に嬉しそうです。

45美ヶ原
美ヶ原高原 17
この景色の中に立てば、いい歳をしても万歳したくなる気持ちがわかると思います。

47美ヶ原
美ヶ原高原 18
高原からいきなり始まった谷は、緩やかに下へ下へと続いています。
谷に向かって切れ込んでいく美ヶ原高原、秋や冬にはどんな姿を見せるのでしょう。

48美ヶ原 王ヶ頭ホテル
美ヶ原高原 19:王ヶ頭ホテル
王ヶ頭ホテルです。ホテルの周囲にはたくさんのイワツバメが群れています。
Kondohさんは半ば本気で泊まりたがっていましたが、すでに当日のみ有効の帰りの切符を買ってしまっているので諦めたようです。

49美ヶ原 王ヶ頭ホテル
美ヶ原高原 20:王ヶ頭ホテル
ここに宿泊して、ご来光や落日に出会えたらさぞ素晴らしいことと思います。次回のお楽しみということに致しました。

50松本へ
松本へ 1
これから自然保護センター(ツール・ド・美ヶ原のゴールでもあります)に向かって山道を下ります。もちろん自転車には乗れませんから引いて行きます。

51松本へ
松本へ 2
前方に「王ヶ鼻」が見えてきました。

52a王ヶ鼻への道
松本へ 3:道標
ずいぶん長いこと歩き続けましたが、「自然保護センター」(そこから自転車で走れる)までまだ1.2kmもあります。

52王ヶ鼻への道
松本へ 4:王ヶ鼻への道
この道を進めば「王ヶ鼻」ですが、今日は時間がないのでお預け。これも次回のお楽しみです。

53松本へ
松本へ 5

自然保護センターでトイレ休憩をし、走り出した道は「ツール・ド・美ヶ原」のレースコースです。
そこから通過してきた場所を振り返りましたが、レンズの曇りで上半分がぼんやりとしか写っていません。

54松本へ 振り返って
松本へ 6:名残を惜しんで振り返って…(ツール・ド・美ヶ原のコース)
これも振り返って撮った写真ですが、「ツール・ド・美ヶ原」のゴール手前の下り区間です。
速い選手は70km/hを超える高速で走るのだとか。危ないですね~。

55松本へ
松本へ 7:ツール・ド・美ヶ原のコース
「ツール・ド・美ヶ原」は序盤に激坂が設定され、ずいぶん過酷なレースのようですが、中盤以降の絶景は「八ヶ岳」や「富士山」のレースにはないですね。
ちょっと出てみたいな、と密かに思いました。

56松本へ 振り返って
松本へ 8:もう一度振り返って…(ツール・ド・美ヶ原のコース)
行かれなかった「王ヶ鼻」の辺りをもう一度振り返り、愉しくも辛かった本日の山岳サイクリングをしっかりと心に刻みました。
次回再び訪れる時まで…

Kondohさん、改めてお疲れさまでした。そして辛くもこの上なく愉しい一日をありがとうございました。


Twitter : @pa_hoehoe

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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