2014/08/22 09:26
これまでの人生のうち50年はインドア派、というより閉じこもり派だったのですが、ここ十数年はアウトドア派に宗旨替えいたしました。
宗旨替えというよりようやく能力不足に気づいて、ダメな頭ではなく健康になった身体で余生を楽しもうと思ったわけです。
その後は外で遊んでいる分だけ身体が丈夫になりました。

今日は石かわ珈琲のご夫妻にお誘いいただいて、人生初の登山をすることになりました。
本命の北アルプスは来月初旬に登る予定なので、本日は予行演習的な意味もあっての登山です。

家の駅から6つ先の駅前で6時に待ち合わせしましたが、先に石川さんがお待ちでした。すみません。
そこから登山口までクルマに乗せていただいたので、本当に楽をさせていただきました。何から何までお世話になりっぱなしです。

ご夫婦で交代しながら運転してくださり、僕は後席でのんびりと重役待遇(死語?)でした。

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談合坂SAで朝食や補給を兼ねて休憩です。平日とはいえ、さすがに夏休み中の駐車場はクルマでいっぱいです。

その後も快適にドライブを楽しみ、目的の登山口に到着です。
まだ朝も早いのに登山道至近の駐車場は満車で、少し奥に車をデポいたしました。

普段は自転車ではそこそこ走っているものの、二足歩行で移動することがあまりないのでやや心配でしたが…

小屋平
景色に励まされ、愉しく話をしながら一歩一歩踏みしめて登る登山の楽しさはとても新鮮です。
しかし山岳ロードを走る自転車との共通項も少なくありません。

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高度が上昇するにつれて遠くの山々がだんだんと目線に近づき、気温が下がっていくのが肌で感じられます。
時折吹き抜けていく風の涼しさ、爽やかさは決して下界にはありません。
気持ちよくかいた汗もすぐにひいていきます。
富士山もわずかながらその姿を見せてくれています。

ふと足元を見れば名も知らぬ(僕がもの知らずなだけですが)高山植物が風に可憐な姿を揺らしています。
花1
こんな花や
花3
そしてこんな花も
花2

さえずる小鳥の声も間近に聞こえます。
すれ違う時に挨拶をかわす山のエチケットもとても気持ちがいいですね。

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上空にはすでに秋の気配が漂い、空を行く雲も夏のそれとは明らかに違います。
眼下のダム湖が湛える水もどこか涼しげです。

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樹林帯を抜けると道はとても歩きやすく、遮るもののない広がりのある景色が存分に楽しめます。

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見事な景色に気を取られ、よそ見をしていてうっかり躓きそうになります。
自転車にはない、このよそ見ができるところがいいですね。

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大菩薩嶺に向かって登っていく道はこの笹の斜面の上にあるようです。

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山には数多の登山ルートがあり、大菩薩峠はこんなかわいい幼児ハイカーたちで賑わっていました。
それにしても引率の方々のご苦労はいかばかりでしょう。

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豆ハイカーたちの出発を待って記念写真を撮っていただきました。

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稜線に出ました。
彼方に連なる南アルプスの山々に見とれてしまいます。

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視線の先はこんな絶景です!
連なる南アルプスの中には日本第二の高峰北岳の雄姿も望めます。

北岳に行きませんか!と若い方からお誘いをいただいていますが、体力的にもスケジュール的にもやや難しそうです。もう少し鍛えておきますから、次の機会によろしくお願いしますね。

これまで山にも植物にも全く関心がなかったので、高山植物の名も遠くに霞む山々の名も知りません。
「あれが安達太良山 あの光るのが阿武隈川…」智恵子は指をさしながらそう言ったんでしょうね。

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ひときわ高い富士山を背景に、稜線で写真を撮っていただきました。
ゆっくりと歩きやすいペースをキープしてくださったので、足の疲れもザックの重さも全く気になりません。
次回の北アルプスを想定してやや荷物を多めに詰めたザックでしたが、体の特定の部分に負荷がかかることもありません。石川さんに紹介していただいた山用品のお店の店員さんが念入りにチェックして勧めてくださったザックです。フィット性や機能性が大事なギアを選ぶには専門家のアドバイスが大事です。これは自転車も山も同じです。

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振り返れば歩いてきた稜線が背後に続いています。
上りも愉しいですが、稜線は山ならではのパノラマが楽しめるのが素晴らしいですね。

13.jpg
本日一番の楽しみです。
必ず用意してくださると信じていました。
いや期待していました。

ところが…

しばらく奮闘していた石川さんですが…「ライターがつかない!」と
まさか火をおこすこともできませんからね、困りました。
で、通りすがる方に火を借りようということになりました。

嫌煙家が増加し、世間の目も厳しくなったのでタバコを吸う方は肩身が狭い最近です。
そんな世相を反映して禁煙家が増えてきたので、ライターやマッチを持っている方はいません。
連続して二人にフラれました。
次いで5~6人連れの高齢の登山仲間がやってきました。
「あれだ!」といったかどうかは確かではありませんが、持っていそうな雰囲気です。
めでたくお借りすることができました。マッチを下さるというのを遠慮しましたが、火加減を調節しているうちに火が消えてしまいました。
件の登山仲間が立ち去る前だったのでもう一度ライターをお借りし、結局マッチもいただきました(笑)

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JET BOILの火力というか熱効率は実に素晴らしく、あっという間にお湯が沸きました。
「今日は挽いて持ってきました」と仰る石川さん。グラインダー持参はさすがに無理ですねw

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お湯を注ぐといかにもおいしそうな珈琲の香りが辺りに漂います。
風が吹くこんな山上のオープンエアで珈琲を淹れる香りをかぐことができる幸せ!

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どこで飲んでもおいしい珈琲は間違いなくどこでもおいしいのですが…
飲めないはずのところで味わえる幸せが、もう本当に極上としか言いようのない珈琲ブレイクを演出してくれます。

17大菩薩嶺
下山する前に山頂を目指します。日本百名山の一つである大菩薩嶺です。
本日の最高到達地点2057mです。
自らの脚で到達した最高地点でもあります。
次回の登山では自転車での最高地点、乗鞍岳の畳平2702mを超えることができるでしょうか。
(お昼ご飯を食べすぎて胃が膨らんでますw)

18下山へ
大菩薩嶺から下山ルートへ戻ります。
登りより下りの方が脚への負担はずっと大きいのですね。重力に引っ張られるのを大腿四頭筋でこらえながら気をつけながら下ります。

19下山へ1
この景色ともお別れです。最後にもう一度振り返って名残を惜しみます。

トレイルランニングを趣味にしていらっしゃる石川さん、本当はもっと勢い良く下りたいのでしょうね。
途中でちょこっとトレイルランニングでの下りを見せてくださいました。
速い! まさに飛ぶように下って行きます。
これは一定の年齢を超えたら、まず絶対にチャレンジは無理でしょうね。

福ちゃん荘というかわいい名前の山小屋まで下ってきました。
最後の休憩ポイントです。小屋というには立派過ぎる建物で、宿泊はもちろん、必要な食料の調達や水汲み、トイレも設置されています。
ここでちょっと尾籠なお話…

お手洗いを借りることにしました。荷物をベンチに置いて順番にトイレにいきました。
僕が小用をしているとドアの個室からユーモラスなオ○ラが聞こえてきます。
なんかメロディアスで長いので、ニヤニヤしてしまいました。

ベンチに戻ってどんな人が出てくるか注視したのは言うまでもありません。
やっぱりおじさんでした(笑)

ここからは車道を歩いてクルマをデポした駐車場まで下ります。
車道と言っても一般車が通行することはないので、道一杯に歩いても誰の迷惑にもなりません。
道の両側は原始林のような見事な樹林帯です。

クルマで少し下って温泉に入ることにしました。
僕が柳沢峠からの帰りに立ち寄った日帰り温泉です。その名も「大菩薩の湯」です。

一番タフで余裕なはずの石川さん、ここで脚が攣りそうになって歩けません。
温泉の休憩所に一人残して先に風呂を浴びさせてもらい、一足遅れて石川さんも無事に入浴を済ませました。

帰りの中央高速はあちらこちらで渋滞が発生して、ただでさえ疲れているのに運転をしてくださるお二人には申し訳ない限りです。

渋滞が緩和するのを期待して、談合坂で軽く夕ご飯をいただきました。全員担々麺に!
お腹が空いていたこともあって、とてもおいしくいただきました。

その後渋滞を抜けて遠回りをしてわが家の門前まで送り届けていただきました。

本当にお世話になる一方の一日でした。
お蔭で疲れもなく本当に充実した愉しい登山初体験でした。
この程度で「自信がついた!」などとは言いませんが、次を楽しみに待てる初体験ができたことは、偏にお誘いいただいた石川さんご夫妻のお蔭です。

食べ物にしろ、遊びにしろ、その後それを好きになれるかどうかは初体験次第ですね。
山にはまりそうです。自転車との両立を考えなければ…

石川さん、お二人にはお礼の言いようもありません。
そしてどうもお疲れさまでした。
今後は精進して、少しでも自立した登山ができるように頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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4 Comments

  • doroke 

  • 実は私、、登山は10回ほど経験あります。
    が、楽しく感じたことはあまりありませんでした。なんか過酷で足が痛くなるし・・・その他色々としがらみもありまして・・・

    でも、こうやって楽しんで上ると本当に楽しそうです。大菩薩峠なんて言うどこかで聞いたような峠の話を聞くと、柳沢峠を上りたくなってきます。いえ自転車でですよw

    でも、頂上で飲むコーヒー、美味しそうだなあ・・・
  • 2014/08/24 20:20 | URL 
  • shimagnolo 

  • > dorokeさん
    そんな経験者だったんですか。でも楽しいと感じられなかったのは残念ですねぇ。
    相手や仲間が悪かった?w

    あんなに好きな自転車だっていい仲間や気の合った人と遊ばなきゃ、愉しさは半減どころか全然面白くありませんからね。何ごとも人次第な気もするんですけど。

    なぜか僕の自転車友だちには山の経験者や現在も並行して山を楽しんでる方が多いです。
    人生の残りが少ないからw、愉しいことなら何でもやってたいと思っている最近です。
    これまで見向きもしなかったことがかけがえのない趣味になるかもしれないし。

    あ、そうなんですよね。柳沢峠の上の方に聳えているのが大菩薩嶺ですね。
    今後は自転車と登山の二足の草鞋を履きこなしたいと思っています。
  • 2014/08/24 23:00 | URL   [ 編集 ]
  • みきおじ 

  • shimagnolo様

    山頂で珈琲を堪能された写真の
    なんとも満たされた笑顔がすごく
    良いと思いました。

    私は(帰りにアルコールを飲むので)
    日帰り専門ですが、山歩きを始めました。

    20才くらいには信じられない軽装備で
    縦走をしたこともありますが、今では自殺行為
    だったと反省することしかりです。
  • 2014/08/25 02:06 | URL 
  • shimagnolo 

  • > みきおじさん
    どうもありがとうございます。アウトドアでの珈琲は本当においしくて、一層珈琲好きになってしまいそうです。
    みきおじさんも山歩きを楽しんでいらっしゃること、ブログで拝見しております。奥多摩は自転車で行くところなんて勝手に思いこんでいましたが、実は登山で出かける方の方が断然多いのですよね。
    帰りのアルコールにはお付き合いできませんが、機会があればご一緒させていただきたいです。
    残念なことに、僕はパーフェクトな下戸です。

    若いころから登山を楽しんでいらっしゃるご様子、もちろん今だってお若いと思いますが…
    僕もいつか軽い気持ちで日帰り登山が楽しめるようになりたいと思っています。
  • 2014/08/25 19:01 | URL   [ 編集 ]

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年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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