2014/05/06 14:13
※前半は夜間走行だったので、写真はほとんどありません。悪しからずご容赦ください。冗長なテキストばかりになりますが、よろしくお願いいたします。

瓢箪から駒とか、嘘から出た実とか、その歳で?臍が茶を沸かす!とか…いろいろあれこれ冗談半分・揶揄半分でしたが、ついに実現しました。
00直江津走行ルート
直江津ロングライド走行ルート
直江津手前十数kmのところでEDGE705が電池切れ!実際の走行距離は300kmあまりでした。
予てより「一番高いところを繋いで直江津まで走りたいね」なんて話が出たり引っ込んだり…
なぜか台風に阻まれたり、全員の都合がつかなかったり…
今回も全員の都合はつかず、参加者はわずかに3名です。しかし現役の人にとってGWはまたとないチャンスでもあります。

板橋区の舟渡交差点際のコンビニに4日21時集合と決まるまでに紆余曲折ありました。
なにしろGWは快晴続きだというのに、この日だけが全国的に荒れ模様です。しかも2000mを超える山岳ルートですから、迷いはありました。
当日の日中は、"でも行きたい!"という下心見え見えのメールが行ったり来たり…
「いけるところまで行きましょう。引返しや途中のルート変更は各自の判断にまかせればいいじゃないですか」ということで意見がまとまり、実行となりました。

板橋区の舟渡までうちから50kmほどです。これから走る距離とコースからすれば、平地の50km走行が加わったからと言って別にどうということはありませんが…
時刻が時刻なので道は混むし、あまり愉しく走れそうもないので、輪行にしました。
01輪行 永田町付近
半蔵門線・永田町あたり
慣れているのこちらだけで、この季節のこの時刻にサイクリングウエアを着てリュックを背負って大きな袋を抱えているおじいさんに、小さい子供たちは好奇の目を向けます。
こちらも負けずに、親の目を盗んで変な顔をして見せたり…

乗り継ぎ回数を減らして地下鉄で移動しましたが、結構遠い。
このところびりが多いので早めに到着したつもり…が既にU野さんがいらっしゃいます。
dorokeさんの到着を待つ間、新しく買ったホイールの話で盛り上がります。
でも雨を心配してカーボンリムは止めたというので、「それは止めた方がいいね…」と自分の足元を見ると、僕のKING3はカーボンリムです。
なんだそれ…

全員そろったところで記念撮影です。道中写真を撮っている暇なんかないに決まってますからね。それでもやっぱり記念は必要です。
02舟渡の古藤さんと上野さん
舟渡のdorokeさんとU野さん
03舟渡の植野さんと僕
舟渡のU野さんと僕
04舟渡の古藤さんと僕
舟渡のdorokeさんと僕

さていよいよ記念すべきロングライドに出発です。
国道17号で日本海を目指して走り出します。

05R17を行く
国道17号
もちろん先頭はdorokeさん、ついでU野さん、そして僕のオーダーです。
都心の国道は車だらけでまことに走りにくい。しかも信号で頻繁に止まります。
1秒でも早く巡航速度に上げるために、スタートはダンシングで一気に加速します。平地で千切れたら何のために一緒に走るかわからないので、前を行くU野さんも僕も頑張ります。
頻繁に信号で阻まれながらも平均速度は30km/h弱です。

これまでスリップストリームとかドラフティングなんてどれだけのもの?と思っていましたが、今日ほどその恩恵にあずかれたことはありませんでした。
交通が混雑しているところでは危ないので前と距離を空けましたが、そこを抜けてからはしっかりと前につきました。
35km/hから40km/hの速度域では圧倒的に楽でした。
dorokeさんがアシストということは、U野さんはエース(笑)、そして僕はアシストの交代要員…なんてことはなく、最後までこのオーダーは変わりません。

桶川で最初の休憩という予定でしたが適当なコンビニがなくさらに進みます。
もはやどこで休憩したか、何回休憩したか記憶が定かではありませんので、次回(またやるの?)のために仲間の記録から借りて書き足そうと思います。
コンビニで補給する姿を見て、今さらながらなるほどと思ったことがあります。
dorokeさんが食べる量は半端ではありません。必ずと言っていいくらい、一食分に相当するパスタのようなものを食べています。以後、僕もその点だけは見習うことになります…
先頭を牽くって、実は思っていたより大変で、エネルギー消費もその分大きいのですね。
三度に一度はdorokeさんに食事をおごるべきだな…なんて考えながら(考えただけで実行はしてません)、後ろについて楽をさせてもらいました。

市街地を抜けるとやや暗い地方道という風情になってきたので、ますます速度を上げて走ります。
速いですねぇ!、じゃぁもっと上げましょうか?なんて和気あいあいと苦しみながら先に進みます。
夜の空気がひんやりとして汗が浮くことはありません。本当に気持ちがいいです。
しばらく走ると大きな街が現れ、また暗闇になり、そしてまた大きな街が現れる。いかにも地方の国道という感じです。
そして高崎でR17からR18へ左折します。この先の横川辺りから本格的な山岳ルートが始まります。

R18は真っ暗闇です。ないのは街灯だけでなくコンビニも少ないのです。ただ車も少ないので走りやすく、一列横隊に並んで走ることさえできます。
この後に備えて補給をしたいのですが、なかなかコンビニがありません。
仕方ないから反対車線に現れるコンビニに寄ろうかと…そんなころ、こちら側にもやっとありました。

飛ばしに飛ばしてお腹も減り喉も乾きました。猛烈に食べるdorokeさん、一方やや疲弊した表情のU野さんはいつもの明るさと元気がありません。
ちょっと心配になる感じです。「ここから先進めますかねぇ」とか「これでたどり着けるのかなぁ」とか、らしくない発言も…

間もなく上りを迎えるので、いつも通りならばらけて走ることになります。
今日はdorokeさんには思い切り走ってもらうことにして、僕はしばらく様子見をするためにU野さんと走ることにしました。

横川辺りから少しずつ上り坂が目立つようになります。
僕は斜め後方からU野さんの様子を見ながら、少しずつ斜度を上げていく道を進みます。
ところどころ頑張らないと進まなくなる坂も現れ始めました。
やがて「左足が攣りました」というので、速度を緩めてだましだまし走ります。
やがて痙攣は収まって、その後また攣るということはないようでした。

いよいよ碓氷峠越えです。かつてkazu+kanoさんと走った時は気候もよく、そこに至る道も今回のように過酷ではなかったので、鼻歌交じりで上れる峠という記憶しかありませんでした。
しかし今回はやや趣が違いました。
寒い、真っ暗、脚の疲労…ネガティブな要素満載です。

クルマがめったに通らないので道幅一杯を使って走れるはずなのですが、ライトの照射範囲の都合でそうもいきません。
ライトが照らしだす路面状況を確認しながらハンドルを切ります。でも疲れているためか生まれつきか、それほど慎重にはなれません。
結構大胆に走っていますが、こんなところでパンクしたらどうすればいいの?一人だったらもう泣くしかないですね。
ふつう暗いと言っても、こんな暗さを経験することはありません。真の闇です。月も星もありませんから、真っ暗闇です。鼻をつままれてもわかりません。
やや体力と脚が心もとない今夜のU野さんは心も一寸先闇なのかもしれないし、先に一人で上って行ったdorokeさんは怖くないのかと気になります。
僕はといえば、普段は怖いはずのお化けの恐怖が不思議と浮かびません。こういう状況ではもっと現実的な恐怖感を持つものなんですね。パンク、落車、怪我…そしてレスキューを頼めないという…

U野さんの喘ぎだけが闇の中に響きます。時々話しかけますが、息が切れて気の毒そうなのでその後は沈黙します。それからは苦しそうな喘ぎ声を聞きながら一つずつカーブを回っていきます。
「もうそろそろですかね」というと、カーブが百幾つとかあるから、峠までまだ6~7kmはあるらしいのです。
間もなくプツンとU野さんのライトが消えました。電池切れです。
U野さんが前方を視認しやすい位置で僕が前を牽きます。ここで二人とも電池切れを迎えたら、自転車を降りなければならなかったでしょう。
何にも見えませんから、自転車では崖下に転落したり岩ににぶつかったりするのは避けられません。

真っ暗闇を走るって1分1秒がものすごく長く感じるものです。それどころか時間が過ぎていく感じすらしません。
遠くの方から単調な笛のような音が響いてきます。
クマよけの笛のようですが、人が吹いていることだけはわかります。何をしている人なんでしょう。
それが絶えると辺りは再び沈黙に支配されます。
タイヤのロードノイズの他には、枯葉がパラりと落ちる音くらいです。
上りであること、幸いなことに風がやんでいることなどのおかげで、意外と寒くはありません。
碓氷峠の通過時刻が夜明け前になることがわかっていたので、一番心配していたのが寒さでした。

這う這うの体で峠を上り切ったU野さん、この時点で途中リタイアかなと思いましたが、この後立ち直るところがすごい!立派でした。

先に行ったdorokeさんはどうしているのだろう。コンビニのようなところで寒さをしのいでいてくれればいいのだが…
上っている最中は目の前のことしか考える余裕がありませんが、上り切ってしまうとにわかに彼のことが気になり始めました。
僕と違って道に迷うことは絶対にないだろうし体力もあるけれど、すごく寒がりだから…

軽井沢駅近くで探しますが、いません。僕一人ならどうしたものだろうと途方に暮れるところでした。
なぜかこの時携帯に電話するということが頭に浮かびませんでした。
するとU野さんが、「中軽井沢のauのステーションかコンビニにいるかもしれないから行きましょう」と言うので後について走ります。

いましたいました!
みんな無事でよかった。「待たせてごめん!」とdorokeさんの顔を見ると顔色がよくありません。
この寒さの中、30分も待ったというのです。
何も知らない僕は、"どうして中で待たないの…"と思ったのですが、軽井沢は条例で「深夜や早朝の営業はできない」ことに決まっているのだそうです。
避難する場所がないんだから、そりゃぁ辛いわ。これで風が吹いていたら死にます。
もちろん冗談でしょうが、「初めて人を恨みましたよ。何で来ないんだよ!って」と笑いますが、もっともです。僕だったら寒さで怒り狂っていたかもしれません。
いつも待たせるのとは根本的に違って、今回ばかりは借りができました。

言われてみれば軽井沢全体がしんと静まり返っていて、人の気配がありません。もちろん開いている店は一軒もありません。
体が冷え切ったdorokeさんに何か温かいものでも飲ませないと…
幸い自販機は随所にあるので、そこで一休みです。

ホットドリンク2本飲んで少し顔色を取り戻したdorokeさん。
よく頑張ったけれど、使い切ったという姿のU野さん。
トイレに行きたいのにどこにもないという状況にある僕。

こんなトリオを待ち受けている本当の厳しさはまだ始まっていません。

後半(軽井沢~直江津到着まで)に進む←ココをクリック


Twitter : @pa_hoehoe
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6 Comments

  • Tetsuya.K 

  • いいね!しましたが、しちゃ-いけないような雰囲気ですね?!
    本当に命がけの冒険?!って感じ...Www

    無事帰宅されたことが判ってるからコメントできますが...。
    ワクワクしますね、後半が楽しみです^^;

    それでも、その冒険には敬服します。
  • 2014/05/06 14:56 | URL 
  • shimagnolo 

  • > Tetsuya.Kさん
    どんどんいいね!してくださいw
    帰宅してみれば、面白かったなぁと思うばかりです。正直なところ途中で"みんなで落伍したいなぁ"と思ったのも事実です。僕にはそんなことしょっちゅうですが、決してそうはなりません。だって周りは頑張る人ばかりですから(笑)だから僕も今まで頑張れているんだと思います。
    昨日までは誘われてももう二度としない!と思っていましたが…今はその決意も怪しくなっていますw
  • 2014/05/06 16:52 | URL 
  • Snufkin777 

  • 後半も楽しみですが、まずはお疲れ様でした。
    夜間走行は中々大変ですね。後Edgeの電源が切れたのも残念でした。自分が持っていたように外部電源も次回は持参を〜。
  • 2014/05/06 19:09 | URL 
  • shimagnolo 

  • > Snufkin777さん、こんばんは
    先日はありがとうございました。
    おっしゃるように夜間は安全の点でも、体力の点でも(眠っている時刻ですから)、大変です。
    しかし夜間走行も含めて大変さを面白おかしく楽しめるようになればいいですが、途中何度かめげました。
    そう言えばSnufkinさんはいい外部電源をお持ちでしたね。次回の長時間ライドまでには調達したいと思います。
  • 2014/05/06 19:28 | URL 
  • doroke 

  • とりあえず、前半終了ですね。ブログを読んだだけで思い出してきました。そういえば、結構自分は食べていましたねw 笑いながらも安中辺りでは、かなり疲弊していました。家に帰って碓氷峠の記録を見るとかなり速度が落ちていたようなので・・・

    客観的なshimaさんの目線の記事を読むと、みんな大変だったんだなあってつくづく感じました。
    碓氷峠は真っ暗で、熊が出てこないかが心配でしたが、それ以外ではあの雰囲気は僕は大好きでした。
    何もない中に自分だけの息使いが聞こえて、何も周りに乱されることのない雰囲気が良かったです。
    ただU野さんの体調がそこまで悪かったとは気づきませんでした。もっと私自身の休憩する場所を考えておけば、ゆとりを持って走れたのにと思っています。。

  • 2014/05/06 20:14 | URL 
  • shimagnolo 

  • > dorokeさん
    その渦中にいる時は苦しくて逃れたくても、成就した後はいつもこれでよかったと思います。みんなの顔も最後にそういっているのが感じられて、何より良かったと思います。
    だから今は愉しかったなぁと心から思えます。

    寝泊りがなかったので、八ヶ岳の1泊2日とは違った中身の二日間でした。
    八ヶ岳で一歩深まった人間関係が、今回の苦しいロングライドで人間関係がいわば水平にも広がりを持ったように思います。
    大小にかかわらず、こういう極限の経験はいつかきっと価値を持つものだと思います。そのころ僕は死んでいるでしょうけどね(笑)

    あの暗闇を一人で走る姿を想像して心配しましたが、なぁ~んだ!でしたね。
    クマももちろん怖いですが、暗闇には名状しがたい恐怖が潜んでいる気がしてなりません。dorokeさんの心境にはなれませんw

    U野さんご本人に聞いてみないとわからないですが、体調の悪さというよりロングライドになれていないのが一番の原因だったような気がします。それでいきなり300kmにチャレンジするところがすごいですね。僕が見る限り、彼の体調は尻上がりによくなったように思います。
    みんな大人だから体調に関することは全て自己の責任ですね。

    でも今回のことでそれぞれがそれぞれに何らかの自信を深めることができたのが収穫でした。
  • 2014/05/06 23:17 | URL 

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年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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