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2013/11/14 21:45
日本では鉄道網が発達し、その気になればほとんどどこへでも電車で行かれますね。
そのお蔭で我々自転車乗りも「輪行」という実に便利な手段を享受することができます。

そもそも「輪行」という言葉は一般に通用しない自転車乗りの造語ですから、輪行自体が一般には理解されにくいし、まだ認知されていないのも止むを得ないかもしれませんね。

先日の火曜走行会で小田原から輪行した時のことです。
小田急線のターミナル駅からの乗車でもあり、しかも夕方の上りですから車内はガラガラでした。
それでも輪行する者のエチケットとして、先頭車両の一番前か、最後尾車両の一番後ろに乗らなければいけませんね。
僕たちは輪行袋を一番後ろのスペースに置かせもらうことにしました。

車内はガラガラですが、後から乗ってくる乗客の迷惑にならない(と思う)場所に置いて座席に座りました。
2台は車掌室の前に、もう1台は車椅子用のスペースに置かせてもらいました。

客室に用があって入ってくる車掌さんが、半分ほどドアにかかっているホイールを軽く跨ぐ感じになりました。
「すみません」と走り寄りましたが、車掌さんは「はい、大丈夫です」と言ってくれましたが…

僕とU野さんからかなり離れた同じ側に座っている中年の方が「最近の奴らは自分のことしか考えない…」みたいなことをかなり大きな声で言うのです。
N瀬さんは我々の斜向かいの席に座っていたので、男と顔を合わせる形になります。
こういう輩に逆らうと面倒なことになりますから、気の毒にN瀬さんは「すみません…」と謝っていました。

車内の状況を考えても、僕らに非があったとは今でも思えません。

車掌さんが戻ってきたので、自転車をどけようとすると「大丈夫ですよ。右側のドアはしばらく空きませんから、よかったらそちらに置いてもいいですよ」とかえって気を使ってくださいました。

数駅後の駅で車椅子を押している方が乗車してきました。
「すみません。すぐどけます」と言って、急いで車椅子用のスペースを空けようとしましたが、「立っているから大丈夫です」とおっしゃいます。

電車の後部のおよそ3メートル四方(四畳半より広い!)には乗客はいないのですから、当然車椅子スペースよりもゆったりしています。
その方たちはすぐに下車しました。

僕の席からその苦情を言った男性は見えませんが、目を合わせる位置に座ったN瀬さんは居心地が悪かったのではないでしょうか。
しばらくしてから僕らと同じ側に移っていただきました。

「電鉄会社が認めているんだから」と大きな顔をするつもりは毛頭ありません。
実際ほかの乗客に迷惑をかけてしまうこともしばしばです。
だから僕らも「乗せていただいている」という意識で利用しなければいけません。

でも電車にはいろいろな方が乗ってきます。
ベビーカーを押して電車に乗らなければならない若いお母さんもいます。
仕事で使う大きな機材を抱えて乗る方もいます。
チェロを抱えた音大生もいます。
海外旅行用の大きなスーツケースを携えている乗客もいます。
そしてサーフボードを持っている若者もいます。
誰もが迷惑をかけてしまうことを申し訳なく思っているはずです。

しかしよほどの緊急時でもなければ、ベビーカーでもラッシュの時には持ち込みません。
たいていの方は心の中でゴメンナサイと言いながら、小さくなって乗っているのだと思います。
「許せる範囲」「受け入れられる限度」がお互いの共通認識にならないと、今回のような不愉快なことはどこでも起こるのでしょうね。

世界では当たり前になっている Share the Road が未だに受け入れられない日本です。
Share the Train もまだ遠い話でしょうか。
よその国の人々のマナーの悪さをしばしば口にする日本人ですが…


Twitter : @pa_hoehoe
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8 Comments

  • こばかいちょ 

  • ご無沙汰してます。
    その気持ち、よくわかります。同感です。
    日本人だけでなく、どこの国にも心の狭い人間はいます。
    だからこそ、僕たちぐらいは子供たちのお手本になるように頑張りましょ!
    生意気言ってスミマセン。
  • 2013/11/14 23:29 | URL 
  • shimagnolo 

  • > こばかいちょ さん
    こちらこそご無沙汰しています。コメントありがとうございます。
    人は生きていれば誰でも迷惑をかけますが、僕など存在自体が迷惑防止条例違反かもしれませんww

    二人以上の人間がいるところには譲り合いやマナーが求められますが、それはお互いに少しでも気持ちよく過ごすための人間の知恵だと思います。
    時には人の迷惑を甘んじて受け入れられるような人間になり、子供たちのお手本になれるように頑張ります!
  • 2013/11/14 23:42 | URL 
  • doroke 

  • 正直、ロードバイクは社会に認められていません。悔しい半面、信号無視やノーヘル、ノーライトとまあ認められなくてしょうがない部分もあります。
    でも、みんな周りを気遣って生きていけばいい話なのにね。ってshimaさんのブログみてそう感じました。
    日本人って電車のマナーが良いと言われますが、そのマナーってどうなんでしょう?少しでも異質な人を排除したがっているようにしか見えないのですけど・・・

    余談ですが、トルコをバックパックで旅行していて、高熱がでて苦しみながらもバスに乗っていると、、トルコでは乗車中に運賃を支払うのですが、大きなお金しかなくて小銭を用意していない私は、払う事が出来ませんでした。。。
    でも運転手は、私の病気を察知してくれたのか?「いいよ」「しょうがないよ」って具合に見逃してくれました。
    日本だったら・・・・どうなんでしょう??
  • 2013/11/15 22:45 | URL 
  • サンキU 

  • あの時は本当に残念な瞬間でした。
    キチンと輪行袋に入れていたし最後部に乗ったりと出来る限りの気は使っていたので、これで気にさわるようだと仕方ありませんね…

    今後もきちんとしたマナーで走ったり、輪行したりしていくしかないですね。
    また楽しく輪行しましょう!!
  • 2013/11/16 14:41 | URL 
  • shimagnolo 

  • > dorokeさん
    確かにそうですね。日本の自転車事情はある意味特殊かもしれません。
    交通における自転車の位置づけをあいまいにしてきた行政とそれに甘えてきた利用者たち。
    走る場所も、安全確認も、ライトやヘルメットも一向に定着しません。
    今頃になって行政は取り締まろうかと、重い腰を持ち上げようとしています。

    こんな状況下で「俺たちのこと認めろよ!」と我々も声高には叫びにくいですね。
    でも、一方で自転車に好意的な人が増えてきたのも事実です。
    僕は今後に対し、楽観的に期待しています。

    異質なものが混在しているから面白いのに、日本にはそれを排除したがる傾向はまだまだ根強いのでしょうか。
    開かれたたように見える最近の日本人の心ですが、その底流には村社会の血が依然として流れ続いているのかもしれません。

    マナーって大事です。人に不快感を与えず、多少の我慢をお互いが受け入れられる成熟した社会を望みたいですね。

    しばらく前に二人で走った時にdorokeさんの若い頃の話を伺ってとても面白かったです。機会があったら続きをきかせてください。
  • 2013/11/17 07:52 | URL 
  • shimagnolo 

  • > サンキUさん
    本当に残念に思いました。腹が立つというのではなく、とても情けない気持ちになりましたよね。
    でも後になって、ちょっとムカムカしてきましたけど…w

    でもいい経験をしたようにも思います。僕の場合に限ってですが、心のどこかで「公に認められているんだ!」という驕りがなかったとは言えません。実際のところ、ほかの乗客には迷惑千万なこともあるでしょうから、できるだけの準備と気遣いはしたいと思います。

    他の乗客に叱られないように、楽しく輪行しましょう。
  • 2013/11/17 07:57 | URL 
  • kazu 

  • その中年こそ、自分の事しか考えてないというか、勘違い人間ですよね・・
    本当に残念な方ですね・・。

    僕もそんなくだらん人間にはならないようにしていきたいです。
  • 2013/11/17 11:24 | URL 
  • shimagnolo 

  • > kazuさん
    電車にはいろいろな事情を抱えた人や色々な考え方の人が同乗するので、トラブルは尽きないのでしょうね。
    なんだか余裕がなくていやですね。余裕というより想像力の欠如でしょうか。
    それぞれがお互いに相手の立場や思いを少しでも共有できる、人としての想像力がほしいと思う事件でした。
    事件とは大げさですね。ちょっとしたイザコザのなりそこないでした。

    お互いに気をつけたいですね。
  • 2013/11/17 11:38 | URL 

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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