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2012/12/11 21:05
ロードレーサーでのロングライドにこんなに熱心になったのはいつからかなぁ…
中毒とはいわないまでも、ロングライドから遠ざかっていると、山や見知らぬ土地に憧れる気持ちが抑えがたくなってくる。
前の夜にそんな気分になると居ても立ってもいられず、ほとんどコースのリサーチもしないまま輪行支度を整えて翌朝には始発電車に乗っている。

 一人で長距離を走るときはたいてい電車輪行だったり山岳地帯を目指したりするのだが、いつも体調が万全なわけではない。
だから走り出してすぐに引き返したくなる時だってあるし、坂を見ると気持ちが萎えるときだってある。
誰も見ていないから激坂に降参したっていいし、長距離に負けて途中で引き返したっていいのだが、そうはしない。もう少し、あとちょっと、あの坂を上るまで…なんて決断を鈍らせているうちに走り通してしまう。
やけに体調がよかったはずなのに、突然モチベーションがぷつんと切れてしまったりすることもある。こんなときも、あと少し…、で結局走り通す。
もちろんスタートからゴールまでず~っと絶好調が持続することだってある。
でも、どの場合も走り終えたときの充足感に大きな差はない。

 大きな峠はたいてい県境や昔の国境にある。
だから峠の手前には手前の暮らしがあり、文化がある。
峠の上り口に立つときはいつも峠の向こうの人々の暮らしや文化を想像する。
そして、それを自分の目で肌で確かめられる期待感一杯で坂道を上り始める。
だが、悲しいかな激坂をスイスイ登れるほどの体力も脚力もない。
時に峠の向こうの文化や暮らしに寄せる想いは、激坂を上る辛さの前にかき消されてしまう。
しかしそんな時でさえ、それに代わる楽しみはある。
峠を挟んで次第に変わってゆく空気と景色を同時に肌で実感できるのは、山岳サイクリングならではだ。
クルマで走る人には決してわからない。

 単独長距離走は、スタートを切った瞬間からたった一人で前方だけに目を向けて、コースによっては朝から晩まで走り続ける。
そういう時、日常生活では経験しない感覚が決まって頭をよぎる。
その瞬間瞬間で感じ方は様々だが、そこに共通するのは悠久の大地に一人ぼっちという感覚(ただの錯覚?)だ。
見知らぬ土地で自分を知る人が一人もいないという自由であったり(知った人がいたって特段不自由を感じるわけではないが)、
よくぞ登りきったという自分への励ましであったり、
開放感という名の限りない高揚感であったり、
時にはとんでもない危険な状況での恐怖感であったりさえする。
僕の場合、こうした感覚の根底に共通してあるのは、「自分勝手」とか「わがまま」と不可分な関係にある孤独志向ではないかと思っている。
だが同時にその孤独志向は決してネガティブなものではないとも思う。
そしてそれを満たしてくれるのが単独ロングライドなのではないか…と思っている。

 一般的にも、ロングライドを好む人々の共通項に「孤独を好む」という気質があるような気がしている。それが単独走であってもレースやブルベのような集団走行であってもだ。
ロングライドが好きなほかの方の意見を聞いてみたい。

誤解を避けるために言っておかなければならないが、大勢連れ立って走ることが嫌いなわけではない。むしろ大好きだし、気の合う仲間を誘って走るのは愉しくて仕方がない。
仲間とのサイクリングほど楽しいことが他にも世の中にあるとは思えないくらい好きだ。

友達と連れ立って走るポタリングはいわば自転車での散歩だ。
だから非日常を求めるものではなく、あくまでも日常の彩としての愉しみだ。
だからこそ愉しく、日常に欠かせないスパイスみたいなものだろう。

 普通、孤独は寂しいものだが…
自転車の一人旅の途中で味わう孤独感は少しも寂しいものではない。
その理由はなんだろう。
どんなに遠くにあっても、たとえ1mmでも進むごとに家が近づいているからだろうか。


Twitter: @pa_hoehoe
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Author:shimagnolo
2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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