fc2ブログ
2012/09/02 10:52
日帰り輪行にしては長距離過ぎるコース設定だった。岩手県まで新幹線に乗り、180kmを走り回ってその日のうちに帰宅する計画はやはり無理だった。
走行ルート
走行ルート
計画は尻切れトンボとなり、上記のような走行ルートとなった。走行距離はおよそ130kmである。

始発駅
始発駅
前夜に急に実行を思い立ったのでやや寝不足である。いつもなら自宅で輪行支度を済ませて駅まで自転車を担いでいくのだが、今日は簡易輪行袋の「パンダーニ」なので駅まで乗って走った。
前輪を外してちょちょっと手間をかければ、「はい、輪行支度のできあがり!」その間、わずかに1分かそこらだ。

駅弁朝飯
駅弁朝飯
ぎりぎりまで寝ていたので朝飯抜きで新幹線に飛び乗る。
自転車を置く関係で車両の一番後ろの指定席を確保した。さいわい通路側である。
二人掛けシートの隣には太った愛想のない初老のオヤジ。走り出す前からバッグから何やら取り出してパクパク食ってる。
ま、こちらもこれから駅弁で朝飯なので都合がいい。隣の人を差し置いて一人だけ食べるのも気が引けるのである。

仙台に差し掛かる頃から雲行きが怪しくなり、黒い雨雲が空を覆い、やがてポツポツ降り出した。
とうとう大きな雨粒が窓ガラスに激しく打ち付けるほどになった。
天気予報では宮城県地方は曇り時々雨の予報だったが、岩手県はほぼ晴れの予報だったから大丈夫だろう。降らないといいが、たとえ雨でもいまさら引き返せないし…
くりこま高原辺りまで来ると空に日差しが満ちてきた。夏の青空が広がってきた。
一ノ関到着
一ノ関駅前
一ノ関駅前は晴れである。

厳美渓1
厳美渓1
ここの渓谷は名前や噂ほどのものではない。わざわざ来るほどのところでもない。
名前から僕が勝手にイメージを膨らませていただけなので、他の誰の責任でもないが…

ここで今回初めてのローディーと出会う。
手を挙げて挨拶して走り去っていった。
グリーン系のジャージを着たおじさんである。
この方とは別の場所でもう一度すれ違うことになる。
厳美渓2
厳美渓2
観光バスやマイカーで訪れた老人たちが渓谷沿いの歩道で散策を楽しんでいるのを横目に、毛越寺へ向かった。

途中の山道で日本リスが車に轢かれて死んでいる。
一旦通り過ぎるが気になる。幾度も車に轢かれて道路のシミになってしまうのだろうか…
そういえば前回のツアーではヘビが轢かれていたっけな…
ヘビだってやはりシミになってしまう…でも、その時には強く心に引っかかることもなく通り過ぎてしまった。
で、今回は戻りかけたが、手で拾って道路わきに片付けるのは勇気がいるぞ!そう思って引き返しをやめた…がやはりまた気になって、結局リスのとこまで引き返して道路の脇へ片付けた。
なんで差別したかって?有体に言えばヘビはものすごく嫌いなのだ…

毛越寺の2kmほど手前にたいそうな幟が立っているので寄り道することにした。
チケット売り場の内側に自転車を停めようとすると、「自転車は向こうですよ!」指を差す。
「盗難が心配だなぁ…」というと、「この辺ではあんまりありませんよ!」
" あんまり " といわれても安心できないが仕方ない。指図されたところへ駐輪して拝観した。
達谷窟毘沙門堂1
達谷窟毘沙門堂1
" 窟 " に造営するにはわけがあるのだろうが、このような場所にあってさえ、この堂も幾たびか兵火や大火による消失と再建を繰り返したらしい。

達谷窟毘沙門堂2
達谷窟毘沙門堂2

前回平泉周辺を訪れたのは厳冬の季節だった。もう20数年も前の話しだ。
季節が反対だったこともあり、今回訪れた「毛越寺庭園」は確かに極楽浄土を髣髴とさせる。
毛越寺1
毛越寺庭園1
日本庭園にありがちな過度の人工的起伏がなく、あくまでも平らかにして安らかな空間構成だ。

毛越寺2
毛越寺庭園2
伽藍が消失することなく残っていたらどのようだったのだろう。
造営当時は丹塗りの朱に緑が鮮やか過ぎて、近現代の日本人が好んでやまない「侘び寂び」とは程遠かったのだろうか。

毛越寺3
毛越寺庭園の鑓水3
裏山から引かれた清清しい流れが、極楽浄土の池へと注いでいる。

毛越寺4
毛越寺庭園の常行堂4
これは焼け残った二棟のお堂のうちの一つだったと思う。
茅葺屋根の造形が建物全体に素晴らしいバランスを与えている。
軒のわずかな反りに抑制が感じられて美しい。このあたりの抑えられた美は中国や韓国の建物にないところだ(と思う)。

毛越寺5
毛越寺庭園5
池や中の島や鑓水の配置と造形には作為が感じられず、きわめて自然だ。ありのままをすんなりと受け入れられる。

毛越寺6
毛越寺庭園6

毛越寺7
毛越寺庭園7
おりしも本堂では結婚の儀式が執り行われていた。花嫁花婿はご本尊の正面に、その両翼にはそれぞれの親族が神妙な顔で鎮座していた。
参列者は全員正座である。最近では寺の法事さえ椅子式がもてはやされているので、慣れない人には辛かろう!と、正座が苦手な僕には他人事ではない(笑)

毛越寺8
毛越寺庭園8
「夏草や 兵どもが 夢の跡」と芭蕉が詠んだ句を、あの新渡戸稲造先生が英訳し、揮毫したものを石に彫ったのだそうだ。
英語が達者な方、この訳をいかがごらんになりますか?

毛越寺門前でランチ
毛越寺門前で天ざるうどん
門前のうどん屋で昼ご飯にした。すでに12時を回っている。
この時点で時間が大幅に押していることに気づいていない…

毛越寺門前の道
毛越寺門前の道
世界遺産を目指してか、世界遺産に認定されたからか、平泉駅周辺は再開発されて整然としている。
両脇に立ち並ぶ店も新しくてきれいだ。

平泉駅
平泉駅
駅も同様だ。世界遺産ともなれば世界から訪れる人も増えよう。
すっかりリニューアルされているが、なかなかいい佇まいではある。



Twitter: @pa_hoehoe
スポンサーサイト



0 Comments

Leave a Comment













 管理者にだけ表示

Trackback

http://biciclette.blog.fc2.com/tb.php/276-e97fffe5

プロフィール

shimagnolo

Author:shimagnolo
2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

My Blog Photo

Calendar 1.1

<
>
- - - - - - -
1 2 3 4 5 67
8 9 10 11 12 1314
15 16 17 18 19 2021
22 23 24 25 26 2728
29 30 - - - - -

全記事

Designed by 石津 花

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最近の記事+コメント

カテゴリ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧


40代のロードバイク日記(今年50になりましたがタイトルこのまま)

モーツァルトな走りで

pictlayer

検索フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク