2017/08/03 23:45
2017.08.03

今日のカメラとレンズはX-T10 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

かかりつけの医者から処方された薬が効いて久しぶりに心地よい目覚めのこの日の朝です。
振り返ってみたら、自分から進んで峠道やロングライドをすることがなかったこの1ヶ月。いくつか事情が重なったとはいえ、自転車を始めて以来稀なことでした。
朝のこの気分を維持して一日走り、冴えなかったこの1ヶ月の時間を一気に取り戻したい気持ちでした。
がしかし、この一気というのが自分らしくもあり、日頃の躓きの理由でもあるのです。それはわかっているのですが、やっぱり一気に!ww
齢を取ってもせっかちは直りません。

当初は道志みち~山中湖~御坂峠~甲府~大月…このくらいは(こんなに!?)走ろうと目論んで出かけました。
しかし一度ついた悪い癖は簡単には直せません。"電車に乗りたい"という誘惑にすぐにも負けてしまいました。結局相模大野から電車で御殿場を目指すこととなりました。

予定外の行動に出て成功した試しはないのですが、この日も…
予定に従ってさえ、なかなか思い通りに行かないのが現実ですから。

折よくやってきた急行小田原行きの最前部に乗車、腰を掛けてのんびり新松田へと向かいました。
新松田で下車。この駅の改札口への階段はホーム後方にあり、先頭車両からは遠い。
階段を上り下って改札を出る前にお手洗いを拝借してさらに時間を消費。

御殿場線松田駅の切符売り場の目の前まで来ると頭上に御殿場線の下り列車が進入してきました。

大急ぎで切符を買って(御殿場線はスイカは使えない。5000円札しかなかったので駅員から購入しようとしたら、「券売機で買えますのでお手数ですがお願いします!」 ここでも時間を喰う)、輪行袋を担いで階段を駆け上がります。
なぜかDIE HARDのジョン・マクレーンみたいに大慌てで走ることが多いソロ輪行。陸上はどれをとっても好きな種目はなく、走るのは苦手…水泳はもっとダメですが。つまりスポーツ全般がダメということですね。

車両が短い御殿場線車両はまたもやホームの遥かはずれに停車しています。しかも小田急への乗り換え客が思ったよりも多く波のように向かってきます。輪行袋をぶつけそうになりながらその人波をかき分け、謝りながら電車まであと数メートルのところで無情にもドアが閉じました。
何とかしてよ視線を送ったけれども、車掌さんはにっこり笑って「次の電車をご利用ください!」

ホームの時刻表を見ると次発はおよそ40分後です。切符も買っちゃったし一旦は次発を待つ覚悟に…
ところがどうやら1番ホームに小田急線から乗り入れているロマンスカーが30分後に発車するようです。
輪行袋を担いで陸橋を渡って特急券販売窓口へ。

しかし発車がたった10分弱(正確には8分)しか早くないのが微妙なところ。しかもほんの御殿場まで1150円だという。しかも乗車券を含まない特急券だけの金額。もっとも乗車券はすでに買って持っているわけですが。

最初から相模大野でこのロマンスカー「あさぎり」に乗れば何の苦もなく御殿場に行くことができたわけです。確か相模大野発6:55だったはず。かつて調べたこの記憶をなぜ松田駅ではなく相模大野駅で思い出せなかったのか。

料金の高さもさることながら、相模大野駅での乗車を余裕で逃しておきながらここでロマンスカーに乗っては沽券にかかわります。
ロマンスカーの名前の「あさぎり」に罪はありませんが、この手の失敗を決して見逃さないのが「あさぎりさん」なのです。FBのTLを見ている人にしかわからない事実ですが…

01御殿場線
御殿場線乗車中
散々待ってようやく乗った沼津経由三島行きの御殿場線。うまくいかないことばかりでどうにも腹立たしく怒りが収まりません。
運転手さんは悪くない。悪いのは車掌さんだ!…ではありません。
このところ精神の安定を欠きっぱなしだった自分自身の虫の居所が悪かったにすぎません。

02御殿場駅
御殿場駅
御殿場駅からバスターミナルに降りたところで自転車を組み立てていると、地元のボランティアらしき方が近寄ってきて「御殿場駅ではサイクリストのためにベンチを用意して自転車の組み立てや輪行の準備をしていただけます。近くにはサイクリストのために簡単な修理用具やポンプも用意しています。よかったらご利用ください」とご親切な言葉をいただきました。
次回からご利用させていただきますと丁重にお礼を述べさせていただきましたが、ここでやるな!との意味もあったのかもしれません。
ベンチのある広場がこちらの様です。工具やポンプの設置場所は確認しそこないました。

既にこの時刻でやや疲れて朝の目覚め時のやる気はどこへやら…この状態では当初のルートは荷が重すぎると判断。
どうしよう。
ぶらぶらしながら考えよう。
その前に朝ご飯を済まさねば…

静岡のソウルフードとも語られている「げんこつハンバーグ」に行ってみよう。見当で行ったら過たず見覚えのある建物に行きつきました。いつもなら迷うのに最短距離で行き着きましたが、9時からやってるわけもなく営業は11時から。
去年みんなで行って「げんこつハンバーグ」の人気と混雑にたじろいで撤退した時に代わりに行ったモス。今回も!
午前9時ではファストフードショップくらいしかやってません。

03YMCA.jpg
YMCAの施設?
朝ご飯を済ませても進む方角が定まりません。御殿場でうろうろしていたらYMCAの施設があり、その近くには「とらや工房」や「東山旧岸邸」もありますが、後者は行ったばかりなのでパス。

04YMCA.jpg
YMCAの施設?
どこか立ち寄り場所はないかとさらにうろうろ…

気がつけば箱根方面へと向かっていました。
05御殿場俯瞰
御殿場市街俯瞰
富士八景の湯の駐車場からの御殿場市街の眺め…富士山は雲隠れ。この季節、富士山が見られないのはむしろ珍しいことではないけれどやはり残念です。
夏に観光に来た外国人が「フジヤマなんてほんとは無いんでしょ!」と言ったとか言わなかったとか。ことほど左様に姿を見せない真夏の富士山です。

06乙女駐車場
乙女駐車場
長尾峠へと右折すると乙女駐車場があります。ここも御殿場市街と富士山のビューポイントですが、やはり肝心な富士山は影も形もありません。やや抑え気味の今日の気温ですが、それでも上り始めれば汗が滴ります。

07長尾峠へ
長尾峠へ
峠越えで箱根に下るなら、個人的には乙女峠より長尾峠のルートの方が好ましいですね。距離は少し長く、時間もかかりますが、樹木に覆われて交通量もぐっと少ない気持のいい山道です。
乙女峠への上りにはこのような情緒たっぷりの木陰の道はありません。しかも背後から観光バスやマイカーが追い立てるように迫ってきます。長尾峠を知ってからは乙女道路を走ることが無くなりました。したがって峠の茶店もご無沙汰です。

08長尾峠へ
長尾峠へ
思わせぶりに富士のすそ野を雲のカーテンの裾から覗かせますが、富士山がそこにあると知らなければただのたなびく雲にすぎません。見えない富士山は想像で補うとして、小高いところから人々の営みを眺めるのは特別の感慨があります。

09長尾峠へ
長尾峠へ
ここも富士山のビューポイントですが、こんな按配です。立ち寄る人も少ないと見えて、夏草がぼうぼうと生い茂って道をふさいでいます。
ここでも拝めませんでしたが、今日は富士山を見るためのライドではないので、「本当はフジヤマは無い!」ということで納得。
上を見上げると朝方の曇り空からは想像できない青空が広がってきました。それに伴って気温も激しく上昇し汗が流れます。いちいちポケットにしまえないので、タオルは口にくわえたまま上ります。

10長尾峠
長尾峠
じりじりと這うように上って長尾峠のトンネルへ。御殿場から長尾峠まで距離は短くありませんが、勾配が緩めなので僕でも楽しみながら上れます。今日もそのつもりでした。しかし峠近くの道からは日影が消え、ムッとする高温とジワジワと肌に絡みつく湿気に苦しみました。速度を上げればきつくて上りれないところでしたが、倒れそうな速度で何とか上り切ることができました。

11長尾峠
長尾峠
長尾峠で写真を撮って下ろうとするとペダルの様子がおかしい。カーボン製の板バネが外れた時と同じ感覚です。
ステップインしたときにパチンと嵌らない。コツンという程度の感触。さらにひどくなるとコソッという感じになります。
自転車を降りて確認しても、一見したところ何の異常もない感じです。よく見るとカーボンバネが若干浮いている感じは否めませんが、個体差か!と見過ごしてしまう程度。自転車を降りてはこんな確認を繰り返すこと数度。やはり原因がわからない。
しかしここでカーボンバネが外れたら先へは進めません。

長尾峠からR138へと下った地点で考えました。乙女峠経由で御殿場へ引き返すか、はたまた仙石原へ突き進むか…
ペダルがバカになった時のことを考えると後者は選べません。

一旦は御殿場へと引き返す乙女峠へ向かったものの、このまま帰るのはいかにも残念です。どうしたってそれは残念すぎます。トンネル手前の茶屋の駐車場でもう一度ペダルを点検することにしました。
12ペダル
ルックのカーボンブレードペダル
なんと!原因を突き止めました。ヘキサゴレンチの細いのを梃子のように使って無事原因を取り除きました。赤丸の中に原因が潜んでいます。

※このペダルのトラブルの詳細は後日記事にしたいと思います。使っている方々はサイクリングやレースの途中で泣かないためにも傾向と対策を知っておいた方がいいと思います。

13仙石原ススキ
仙石原のススキ
仙石原方面へと取って返し、緑いっぱいのススキの原まで下ってきました。この時気温は既に高く、風はススキの草いきれを運んできます。しかし汗は流れるものの滝汗とまではなりません。さすがに箱根ならではです。

14仙石原ススキ
仙石原のススキ
これも高山植物の一種でしょうか。栂池自然園でも目にした気がしますが、あてになりません。植物には無知なので…。

16芦ノ湖畔の道
芦ノ湖畔の道
桃源台までは交通量が多く楽しくない上り道ですが、そこからは人と自転車のみ通行が許されている芦ノ湖沿いの気持ちのいい道です。

普段この道で目立つのは白人のツーリストたち。
いつでも来られると考えるからか、知らないからか、日本人は少ない印象でした。
しかし今日は珍しくレンタサイクルで元箱根方面から走ってくる日本人ファミリー数組とすれ違いました。
クルマやバスで箱根に来てレンタサイクルでこの道を走ったら、自転車に乗らない人でもきっと楽しめると思います。ただしそれなりのアップダウンは避けられませんが。

15芦ノ湖の道
芦ノ湖畔の道
思いの丈枝を延ばす巨木たち。ここでは見事な樹木たちが遊歩道を彩ります。大きな樹木に囲まれているので空気はしっとりと湿り気を含んでいるものの、蒸し暑い湿気とは無縁のものです。

萎えて走れなくなった心と脚にカツを入れるための今日は、箱根神社も元箱根も通過して大観山を目指します。

しかし元箱根から大観山までってこんなに大変だったっかなぁ?今更ながら…
何度も上ったことがあるのに、大観山までの上りが5㎞もあることを今日初めて知りました。これまでは短い上りだと堅く信じていました。

山頂へと上り始める道の舗装状態と急勾配は共にひどいもので、路面抵抗と乗り心地の悪さに辟易するのは記憶の通り。
前半3㎞区間は真夏に上るような勾配ではありません。ここに至って疲労がたまってきたから余計に強く感じたのかもしれません。いずれにしても山頂まで一人のサイクリストにも会いませんでした。

17大観山へ富士見台
大観山へ:富士見台
富士見台からは富士山の欠片も見えません。やはり日ごろの行いがアレだからなのでしょうか。たとえそうであっても十分に絶景です。
視界いっぱいに広がるこの大パノラマ!
決して負け惜しみではありません。

18大観山へ富士見台
大観山へ:富士見台
道の反対側からは相模湾が望めますが…この季節ですからやや霞んでいるのは仕方ありません。

19大観山
大観山
ようやく上りついた大観山。ここにはカメラの設置台があるので、自撮りが可能です。
セルフタイマーをセットして自転車を持って直立したところへ五十がらみのおじさんがやってきました。ややばつが悪いけれども動けません。相手もそんな様子を察してか気まずそうに、「どこから来たんですか」とあまり熱の入らない様子で尋ねてきました。

20大観山
大観山
レストハウスで簡単なお昼ご飯をいただきしばし休憩です。
外の自販機の前には「だれか10円くれ~!ペプシが買えない~!」と仲間に哀願する若者がいたり、自転車に寄ってきてあれこれ尋ねてくるバイク乗りがいたり…
一人だと声をかけてくれる方が決まって現れます。朝から人と口をきいていないわけですから、軽い会話でもうれしかったりします。

大観山からは相模湾目指して椿ラインを下るのみ。もはや上り返しもありません。

21湯河原
湯河原
奥湯河原から湯河原へと下る道沿いにはきれいな渓流が流れています。お座敷へ向かうのか髪をひっ詰めた和服姿の方が坂を上ってきたり…やはり温泉ならではの情緒があります。

22湯河原
湯河原
惜しむらくは湯河原駅近には日帰り温泉施設が見当たらないことです。そんなこともあり、乗り換えの煩雑さも手伝って小田原まで走ることにしました。

小田原へと向かうR135は途中で道幅が狭くなり、大型ダンプや観光バスに威嚇されながらの走りとなりました。

小田原まで戻って来てしまうと温泉に浸かるよりも我が家に帰りたい願望の方が勝ります。小田急線輪行で帰宅の途に就きました。

自宅に帰ると体も心も気持ちのいい疲れに満たされていました。
相模大野への往復を合わせるとやっと100㎞に届く程度のライドでしたが、「やはり走りに出てよかった!」…

ところがその翌日、思わぬ変調が発覚してカツを入れたつもりが逆効果でしかなかったこの日のライドとなりました。
人生なかなか思う様にはいかないもの。なんとも冴えない今年の夏ではあります。
いつもの実りの秋を迎えるべく、一気ではなく少しずつ取り戻していく気の長さが必要のようです。


Twitter : @pa_hoehoe


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2 Comments

  • びび 

  • デローザさんこんにちは!
    トキコーチは夜中2時前に出て299へ!
    私は北の大地に備えて美容院へ。
    鏡の前で打っています( ´∀`)

    暑い暑い毎日。
    rideの場所も難しいですねー
    昨年の昨日、アリャマ峠に行ったようですよー暑かったですねーー!Σ(×_×;)!
    でも楽しかった!!

    からだの調子はいかがですか。
    ストレスを溜めると不健康になることはわかっているのに、何故か頻脈になったり動悸になったり私は心拍に来ることが増えます。
    8割トーク!2割rideの私レベルが好ましい時は、また一緒に走りましょー!

    不動産収入でもして、フリーライフになりたい(笑)
  • 2017/08/06 11:32 | URL 
  • shimagnolo 

  • ビビさん、毎日暑いですね。
    トキちゃん脚が攣ったみたいですね。昨日の夜のうちに気づいていればもっと早く寝るように言い聞かせたんだけど、むしろ寝不足にさせた張本人が僕だったようです。本当に悪いことをしました。さっき無事に?とは言えないのかな、ともかく完走したというTLを見て少し安心しました。

    来週は北の大地ですね!いいな、いいな、いいな!
    存分に楽しんできてくださいね。土産話と写真を楽しみに留守番してます。

    ありゃま峠ね。僕もさっきFBのお知らせで気づいたところです。愉しかったですね~。

    体調に関してはあまり気に病まないことにしています。気持ち次第で生きている人間ですからね、ストレスが最大の敵かもしれません。そんな風に単純にはいかない若い人の苦労を思えば、何でもありません。

    8割じゃなくて9割とか10割のトークでも大歓迎です。僕も2割以下のrideで全然不満はありません。
    北海道から帰ったら土産話を聞かせてもらいながらどこかを走りましょう。朝霧高原ですかね。楽しみにしてます。
  • 2017/08/06 14:12 | URL   [ 編集 ]

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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