2017/05/30 14:01
2017.05.29

この前夜、「会いたい人がいるから明日は出かけようかな」というと、「会いたい人がいて自分から出かけていくなんて以前にはなかったわね」と妻。
そう言われればそうでした。フットワークは重く、その重い腰を持ち上げて人に会いに行くなんてかつてはあまりないことでした。
糸が切れた凧のように飛んで行かれるようになったのは、若い友だちとそれを取り持つ自転車のお陰です。

天気予報をチェックすると群馬から長野にかけては絶好の日和。いや関東近辺はどこも梅雨入り前の最高の天気でした。友だちに会いに行くのをやめて、行きそびれていた渋峠へ行くことにしました。

あんまり頻繁に出かけるので交通費(新幹線代)もバカになりません。今回は焼け石に水効果を承知で、30%引き対象になる201㎞超のルートで長野原草津口へ向かうことにしました。

我が家から自転車で3分ほど走るとJRの駅があるのですが、そこから乗り継いで東京駅に行くというルートです。所要時間は変わらず、しかも運賃は30%引きですから、その差額は大きい。
問題は前夜のうちに輪行支度を済ませられないこと。乗っていって駅で準備をするので、そのぶん早めに駅に着かねばなりません。

4時20分には駅について輪行準備をしました。ところが券売機にも改札にもシャッターが下りています。始発10分くらい前に自動タイマー(だと思う)でシャッターが開きました。
ところが、僕が使う券売機(特急券や指定券を購入するもの)は6時半からしか使えません。購入の仕方がやや複雑なので駅員の対応が必要だからでしょう。この時駅員の姿はありませんでした。
それにしても私鉄に比べてサービスがよくありません。かつての国鉄のイメージが…

仕方なくそのまま乗車して乗り継ぎ、東京駅のみどりの窓口で精算しなおしてもらって無事30%割引切符をゲットしました。この乗り換え方法で早朝出かけるときは、前夜のうちに切符を用意するのがよさそうです。
しかし新しいことは試みてみるもの。東京駅ではいつもよりやや時間的余裕があり、輪行袋を提げて構内を走らないで済みました。そのぶん家を出るのは早くなりますが。

6:28分発の北陸新幹線「はくたか551」で高崎で吾妻線に乗り換えて長野原草津口駅に到着したのは8:48。ちょうど4時間の乗り鉄です。正確には3時間51分ですが。
01草津へ
長野原草津口
本数が少ない早朝の列車に合わせて乗り継ぎバスが駅前で待っています。長野原草津口から草津温泉まではどうしても走りたいという道ではありません。むしろ走りたくない…
バスで行くことにしました。

老人会主催のバス旅行のような趣の始発バスでした。年齢的には完全に馴染んでいましたが、扮装がまるで浮いていました。

02草津温泉
草津温泉
せっかくだから草津温泉をぶらぶらします。既に9時半、湯畑周辺はたくさんの泊りの観光客で賑わっています。足湯は既に満員状態でした。これから上るので入るつもりはありませんでしたが。

03草津温泉
草津温泉
記録写真を撮ってその足で志賀草津道路に向かおうと思いましたが…

04草津温泉まんじゅう
草津温泉
道端で湯気を上げる温泉まんじゅうがあまりにもうまそうなのでつい買い食いしました。エネルギー源にはやや力不足です。いろは堂のおやきにはかないません。

05志賀草津道路
志賀草津道路
見事な晴れっぷりと目に痛いほど鮮やかな新緑が出迎えてくれました。彼方には白根の山々が姿を覗かせています。

06志賀草津道路ロープウェイ乗り場
志賀草津道路:ロープウェイ乗り場
サクサクと上って(速度はゆるゆる)、ロープウェイ乗り場まで来ました。ヨーロッパのアルプスの麓を彷彿とさせるこの場所の風景はいつ訪れても素晴らしいです。あれ、ヨーロッパのアルプスの麓って行ったことありませんでした。(^^;
帰宅してから、もうちょっと感動的な写真がないかと探しましたが代わりがありませんでした。実際はもっと素敵な場所です。

07志賀草津道路賽の河原
志賀草津道路:賽の河原
硫化水素が吹き出す賽の河原。上りですから自転車では喘ぎながらの状態です。停車するな!とか、窓は開けるな!とかの警告看板の対象者となっていない我々自転車乗りです。

08志賀草津道路
志賀草津道路
撮影ポイントを間違えたこの日でした。もう一つカーブを過ぎてからの方が見た目がダイナミックです。

09志賀草津道路
志賀草津道路
しかしこうして上ってきた道が見下ろせるのは自転車で上るものでなければわからない喜びです。酔狂でやってるのだから誰もほめてくれるわけはないので、自分で自分を励ましたいと思ったりします。

10志賀草津道路
志賀草津道路:
乗鞍エコーラインよりも志賀草津道路の方が好きという人もいるほど絶景が続くこの道、確かに有数のサイクリング道路です。

11志賀草津道路出会い
志賀草津道路
ところが誉めてくれる、いや呆れながら感心してくれる年配者がいました。
一人ならではの良さでしょうが、いろいろな方からお声をかけていただけます。その時の常套句は「失礼ですけどおいくつですか」「どこから走ってきたのですか」「若い時から鍛えてないとできませんね」…などなど
最後は誉め言葉なのでしょうが、これには該当しません。人並みに元気になれたのは還暦間近になってからです。
「写真を撮ってもいいですか。もうたくさん撮っちゃいましたけどw」とおっしゃいましたが、カメラをフルオートに切り替えて僕の分も撮っていただきました。今回のサイクリングで唯一の自分の写真です。
新潟の十日町からいらっしゃったという恐らくご夫婦らしい二組でした。励ましの言葉をいただいて先に向かいました。

12志賀草津道路
志賀草津道路
標高が上がるにつれて解け残った雪が目立ち始めます。その下にはうねるように這い上がる道、さらにその向こうには春の気配いっぱいの緑の山々が続きます。

13志賀草津道路汚れた雪
志賀草津道路
この季節の雪はうらぶれた様子であまり好きになれません。遠目には白くても近づけば汚れ放題…
恐らく雪の壁は相当溶けているに違いありませんが、この時期になるとその様子にもあまり関心はありません。

14志賀草津道路山頂近く
志賀草津道路
まもなく白根山です。火山活動の影響で荒涼とした山肌をさらすこの光景ですが、間近に見ると峠が近いことがわかります。
今もそうですが、もっと上れない頃はこの地点に到達するのが至難の技でした。途中での脚攣り、ハンガーノック…いろいろ経験したこの道です。
現在は楽をすることばかり考えてしまいますが、以前は軽井沢から走り出し、ここに至るまでにかなり走って既に疲労していたことも理由の一つだったかもしれません。

白根山のレストハウスは依然として営業が再開されず、国土交通省の車両が見張り番をしています。停車はできません。

15志賀草津道路渋峠へ
志賀草津道路:渋峠へ
渋峠へ向かう道の撮影ポイントです。万座へと別れていく道と渋峠へと上って来る道が互いにきれいなカーブを描いています。
僕が毛無峠へ行くのを異様に楽しみにしている友だちがいるので一瞬迷ったのですが、この天気、撮影に関しては断然志賀高原側の方が楽しめます。

16志賀草津道路渋峠へ山田峠手前
志賀草津道路:渋峠へ
渋峠へと向かうこのなだらかな尾根道!すごく好きです。写真の中ほどに「山田峠」の標識があります。

17志賀草津道路渋峠へ雪の壁
志賀草津道路:渋峠へ
山田峠を過ぎてカーブを回って振り返ると雪の壁が見下ろせるのですが、既に溶けて壁とは言い難い状況です。
雪が少なくなっても、見ごたえまで溶けてしまうわけではなく、雄大な眺めは健在です。

18志賀草津道路渋峠へ分水嶺
志賀草津道路:渋峠へ
どこであれ分水嶺を通過すると大きな境目を越えた気分になります。太平洋へ下るか日本海へ下るかの境目ですからね。
自転車で分水嶺を越えて日本海まで走るなんて想像外のことでしたが、二度経験させてもらいました。誘ってくれた若い人の力を借りました。

19志賀草津道路渋峠証拠写真
志賀草津道路:渋峠
渋峠! 国道では最高地点です。標高2172m!
国道での標高のベストスリーは渋峠・麦草峠・金精峠ですが、ルートの愉しさ、景色の美しさではなんといっても渋峠がベストワンでしょう。

20志賀草津道路渋峠芳ヶ平湿原
志賀草津道路:渋峠
渋峠から見下ろす「芳ヶ平湿原」です。ここをトレッキングかハイキングしたら楽しいだろうな~。でも自転車乗りの友だちは概して歩きたがりません。

少し下るともともとの「渋峠」があり、そのすぐそばにあるのが渋峠ホテルです。ここには数々の思い出があります。
直江津までの300㎞で仲間全員がバラバラになり、残りの道はソロと覚悟つけたのにここで友だちの自転車を見つけた時の嬉しさ、ハンガーノックで死にそうになってたどり着いた友だちを心配したこと、ここまできて疲労困憊のあまり泊まりを考えた初めての日のこと…
走馬灯のように思い出が脳裏を駆け巡ります。ここはルートとともに自転車友だちとも深く結びついている場所の一つです。

21志賀草津道路渋峠ホテルインディ
志賀草津道路:渋峠ホテル・インディ
そして渋峠ホテルのアイドルのインディーくん。数年前から彼に会うのも楽しみの一つとなっています。

22志賀草津道路渋峠ホテルマーカス
志賀草津道路:渋峠ホテル・マーカス
そして確か昨年か一昨年に生まれたジュニアのマーカスくん。両親に似てハンサムで優しいお顔です。

ホテルで食事をして出てきたらインディーくんが散歩から戻ってきたところでした。「マーカスくんのお母さんは元気ですか」とお尋ねしたら、「別のところにいます」とのことでした。
やや人見知りで内気な感じのお母さん、静かなところが似合ってます。

23志賀草津道路渋峠ホテル県境
志賀草津道路:渋峠ホテル・県境
さてここからは長い下りです。しかし今日は本当に麗らかな日和で、せっかく持参したウインドブレーカーは下りでもただの荷物になりました。


『その2』に続く←ここをクリックしてお進みください


Twitter : @pa_hoehoe


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4 Comments

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  • このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2017/05/31 20:49 |  
  • shimagnolo 

  • SINGさん、本当にお久しぶりです。
    長野原草津口から草津温泉まではちっとも楽しくないですね。そこは脚を温存して他で楽しむ方がいいですね。以前は軽井沢から走ったのですが、この1~2年すっかり横着になりました。

    さてお尋ねの件ですが、僕はあのバスを利用するのは初めてだったので、自分の経験しかお伝えできませんが…
    平日の早朝ということでバスはガラガラ、床下もガラガラで5台でも6台でも自転車が積める余裕がありましたよ。僕の自転車だけでした。もちろん予約はしませんでした。
    空港に行くバスや深夜バスではないので、床下が荷物で埋まる公算は少ないと思います。仮に週末でも8:54発のバスなら恐らく混んでいることはないと思いますので、その便がおすすめです。混み具合などご心配でしたらバス会社にお問い合わせになってはいかがですか。

    あるいは軽井沢で新幹線を下車して駅前から草津までバスでという手もあります。時間的にはこちらの方が有利ですね。参考までに。
  • 2017/05/31 21:35 | URL 
  •  

  • このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 2017/06/01 17:08 |  
  • shimagnolo 

  • SINGさん、どういたしまして。少しはお役に立てたでしょうか。
    何かの機会にお目にかかれる日が来るかもしれませんね。その日を楽しみにしております。
  • 2017/06/01 22:37 | URL 

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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