2017/05/13 18:23
2017.05.11

日光で俄かに降ってきたあの雨は何だったのだろう。前夜の天気予報からは考えられない。帰宅後にいろいろな方から聞かれたのは「こっちは最高の天気だったのに、あっちでは雨降ったの?」でした。考えたくないけど、やつの企みにやられたようです。

今にして思えば、広範囲ではなかったようなので、あのまま奥日光に向かって走れたかもしれません。しかしこの日も風が強かったことを合わせて考えるとあれでよかったのでしょう。進路変更は正しい判断だったことにします。

41採掘現場への入り口
足尾銅山:当時の坑道入り口
足尾銅山の坑道から表に出ると目が眩むほどの日差し!

足尾は隆盛を極めた時代を経て、その跡が歴史的保存建築物として、あるいは打ち捨てられたまま廃墟として町のあちらこちらに残っているところです。
足尾周辺にはまだまだ訪れるべきところがたくさんあることを知り、再訪の目的ができました。

古川財閥の礎を築いたともいえる足尾銅山ですが、巨大鉱脈の発見を契機に銅の採掘量が日本屈指の大鉱山へと育っていきました。
しかしその一方で日本の公害史上最も凄惨な被害をもたらしたうちの一つと言っても過言ではない、足尾鉱毒事件を引き起こすことになります。

42繁栄という夢の跡
足尾銅山繁栄の夢の跡
足尾にはその痕跡が至る所に残されています。こんな立派なレンガ造りの住まいも…

43繁栄という夢の跡
足尾銅山繁栄の夢の跡
この工場の入り口にかけられていた鎖が半分ほど開いて地面に垂れていたので自転車に乗ったまま入っていきました。
かつて銅の精錬などを行っていた工場跡とみられます。確か「古川電機」という看板が上がっていたと思います。精錬した銅で電線などを作っていたところだと思われます。

44繁栄という夢の跡
足尾銅山繁栄の夢の跡
工場は操業をやめてから数十年かそれ以上経ている様子です。窓ガラスは壊れ、建物は厳しい自然環境の下で老朽するのに任せています。
コンクリート製の巨大な盥状の構造物は何に使ったものでしょう。数個並んでいます。

45繁栄という夢の跡
足尾銅山繁栄の夢の跡
そのコンクリート製の巨大な盥から液体を排出するためらしい鉄管も錆ですっかり赤くなっています。

敷地内には数台のクルマが止まっていて、それらはどうやらここに通勤している方がいることを示していました。

やはり…
向うの方からこちらへ向かって歩いてくる上下カーキ色の作業服の方。
近くに歩み寄って「すみませんがこちらは立ち入り禁止になっていますので…」とご注意いただきました。
「申し訳ありません」とすぐに敷地外へ出ましたが、入り口で振り返って見たら、立ち入りできないように渡すための鎖が地面に垂れ下がり、そこに立ち入り禁止の札が引きずられるようにつけられていました。

46繁栄という夢の跡
足尾銅山繁栄の夢の跡
こちらは道を隔てて工場の向かい側にあるビルです。この建物は事務作業などに使われたものでしょうが、こんなに廃れた有様です。

47渡良瀬渓谷
渡良瀬渓谷
足尾の町を過ぎると、悲惨な歴史があったことなどみじんも感じさせない長閑で清々しい渡良瀬渓谷が道路の左側に続きます。
そしてわたらせ渓谷鐡道が道路と渡良瀬川を縫うように走ります。さらに道路も左岸へと渡る道に分かれる地点があります。
渡良瀬渓谷には橋がたくさんあり、それぞれが印象に残るのはこんな理由もあるのです。

48渡良瀬渓谷の橋
渡良瀬渓谷の橋
手前の鉄筋コンクリート製の橋は旧道で、その向こうの青い橋はわたらせ渓谷鉄道が通ります。

49渡良瀬渓谷の橋
渡良瀬渓谷の橋
コンクリート製の橋が気になって引き返して渡ってみました。近くで見るわたらせ渓谷鉄道の橋は一段と美しい!青い鉄骨の橋と石積みの橋脚の様子はアートです。

50a渡良瀬渓谷のつり橋
渡良瀬渓谷のつり橋
道の反対側に渡ってみたら、パイプラインのようなものを渡している吊り橋!

50渡良瀬渓谷の橋
渡良瀬渓谷の橋
この赤い橋は草木湖に架けられた、この辺りでは一番長くて立派な橋です。渡良瀬川の左岸へと渡るクルマと人のための橋です。

51草木湖&草木ダム
草木湖と草木ダム
赤い橋から見た下流方向の草木湖の光景です。遠くには草木ダムが見えています。

52富弘美術館
富弘美術館
草木湖に面した富弘美術館です。昔入ったことがありますが、星野富弘の展示作品は何も覚えていません。誠に申し訳ございません。
建物正面のガラスに映った自分(他の観光客とともに)を撮りました。これも自撮りですね。

53草木ダムのボート
草木ダム:ボート
草木ダムのほとりに係留された2艘のボート。

54渡良瀬渓谷
渡良瀬渓谷
この辺りは両側から崖が迫り、渓谷らしい光景を見せてくれます。

55渡良瀬渓谷山藤
渡良瀬渓谷の山藤
いま山藤が花の盛りです。藤は実に生命力が強く、どこまでも蔓を延ばして花を咲かせています。

56わたらせ渓谷鐡道水沼駅
わたらせ渓谷鐡道:水沼駅
せめて足利まで走って、日光で出会った鰻屋さんに寄るつもりでしたが…
あの水沼駅です!温泉が駅に併設されているという実に魅力的な駅です。
わたらせ渓谷鉄道の時刻表を見て入浴するかどうか決めることにしました。もしも温泉に浸かれたらこの先走ることはできません。

この時の時刻が16時40分、そして桐生に向かう列車は17時21分発です。この電車も前回ここを走った時と同じ。日が長くなっているので同じとは思えませんでしたが。
しかしこれを逃すと次は19時半くらいだったと思います。

自転車をたたんで輪行袋にしまってサイクリングはここまでとしました。
残り時間は電車に乗るまで30分余りです。入浴に使えるのはせいぜい15分か20分ですが十分でしょう。

そうは言っても乗り遅れると大変なことになるのでやや大急ぎで体を洗って湯船で疲れを癒します。
3~4人しか入っていませんし、それも地元の方のようです。

57aわたらせ渓谷鐡道水沼駅
わたらせ渓谷鐡道:水沼駅付属の温泉・shoot with スマホ
一旦風呂を出て裸のままスマホを取りに行き、温泉の様子を撮影しました。さすがにカメラを持ってくる勇気はありませんでした。警察を呼ばれます。w
渡良瀬渓谷沿いを走ったら立ち寄りたいと思う友人がいるかもしれないので画像を載せておきます。

57bわたらせ渓谷鐡道水沼駅
わたらせ渓谷鐡道:水沼駅付属の温泉・shoot with スマホ

57cわたらせ渓谷鐡道水沼駅
わたらせ渓谷鐡道:水沼駅付属の温泉・shoot with スマホ
それからバタバタと風呂を上がり、やや湿ったビブショーツとサイクリングウエアを汗で着にくい思いをしながら身につけます。

57わたらせ渓谷鐡道水沼駅
わたらせ渓谷鐡道:水沼駅
ホームに出たらまだ10分以上も時間が余っています。ずいぶん高い入浴料になりました。w

58わたらせ渓谷鐡道水沼駅
わたらせ渓谷鐡道:水沼駅
やがてホームに入ってきた電車を撮影してから乗り込みました。車内アナウンスが「整理券をお取りください」と繰り返していたので、運転手さんに訪ねたら「後です!」と。本来なら車掌さんがいるところですね。しかしワンマンなので車掌さんの代わりに整理券の発券機がありました。

59わたらせ渓谷鐡道相生へ
わたらせ渓谷鐡道:相生駅へ
車内に地元の方はほとんど乗っておらず、僕と似たり寄ったりの年齢の観光客がほとんどです。
こんな状態の車内だったので、歩き回って車窓から撮影するのは諦めました。

60わたらせ渓谷鐡道相生駅
わたらせ渓谷鐡道:相生駅
今回は終点まで乗り鉄を楽しむことはせず、相生駅で東武線の浅草行きの特急に乗り換えて本日のサイクリングは無事終了です…そのはずでした。
しかし東武日光線の特急は全席指定で、事前に特急券を購入しなければならず他の乗客と一緒に右往左往…
自転車をホームに立てかけて、特急券を購入するために跨線橋を越えて改札口で他の乗客の後に並んでならんで無事ゲット。

戻ってきたら風で自転車がひっくり返っていました。今日も風が強いことをうっかり忘れていました。
ディレーラーハンガーが曲がってなければいいけれど…

61東武特急浅草行き
東武特急浅草行き
特急の座席についてほっと一息、何事もなく(ディレーラーハンガーは多分大丈夫)無事に終了を迎えた本日のサイクリングでした。コース変更で想定外のところを走りましたが、実にいい一日でした。


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Twitter : @pa_hoehoe

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4 Comments

  • びび 

  • デローザさんこんにちは!
    ローカル電車に銅山跡地、渓谷など静けさや空気感が伝わってきます。
    ガラスの自撮り、イイカンジです!

    先日の糸魚川。
    トキコーチ、人一倍泥だらけで帰っていました。よっぽど食らいついて走って来たのでしょうねー。
    次の日のrideは、何とか。
    いろは堂のおやきの美味しさは最高ですね!

    コメントからずれてすみません。
  • 2017/05/16 17:49 | URL 
  • shimagnolo 

  • ビビさん、ただいま
    今日も出かけていて、ご返事が今頃になりました。
    お褒めいただいてありがとうございます。自転車を頑張らない旅もいいものだと改めて感じた今回です。
    しかもアップダウンがなくて(というより、日光からは下り基調w)、写真を撮ったり寄り道したりして楽しむには最高でしたよ。

    やっぱりね。(笑)
    「自転車全然汚れてないでしょ、雨に降られなかった証拠です」とか言ってましたが、さすがに今さらトキちゃんに騙される僕ではありません。あの人はたまにああいう走りをしないと生きてる気がしないんでしょうね。わからなくはないけれど、速度の二乗か三乗に比例して危険が高まるから、怪我だけには注意してほしいですね。僕の経験では、特に帰りを急ぐ時が一番危ないと思います。

    ビビさんも頑張りましたね~!最高のコースが走れましたね。おやきは最高ですね。
    次回はぜひ一緒に行きましょうね。
  • 2017/05/16 23:42 | URL 
  • びび 

  • あれ?デローザさん。
    今回は南小谷から、長野に向けて走りましたが、デローザさんも4○さんも長野からの方が楽だ説を?
    騙されませんよ~長野からは過酷すぎますー( ; ゜Д゜)
    どんなに頑張ってもいろは堂で朽ち果てます(笑)

    トキコーチは、間違いなくじょん○○さんに食らいついて走ってきたでしょうー3両編成の新幹線(笑)
    ほんとに無事だけはいつも祈ります。
    デローザさんのまわりには守護天使がついているようですが、十分に気をつけてくださいね。
  • 2017/05/17 07:13 | URL 
  • shimagnolo 

  • ビビさん、おはようございます。
    僕がビビさんを騙すはずがありません。ww いやマジで。
    僕の疲れや走りは多分に気持が影響しています。誰と走るのか、どんな楽しみを目指して走るのか次第みたいな感じです。
    いやほんとに騙してませんよ。
    トキちゃんが言うように、洞門を抜けてあの景色がドカンと現れるのが楽しみ過ぎて楽に感じてしまうのでしょう。それから鬼無里が大好きというのも疲れない理由です。しかし案内して一緒に走った他の人も長野からだと楽!という僕の意見に賛成してくれませんでした。(--;
    はい、僕や463さんが間違ってました。w
    しかしホントに早い人たちだから自爆も含めて気をつけてほしいといつも思ってます。家で待つビビさんが心配しているのはよくわかります。

    僕の回りには約2名の悪の権化がいますのでw、世間の守護神のように優しい方々に助けてもらっています。(笑)

    またご一緒しましょうね。
  • 2017/05/17 09:01 | URL 

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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