2017/02/28 11:50
2017.02.26

気を取り直して渡良瀬川も渓谷も望めない国道で上流へと向かいます。
大きな道によくある立体交差ですが、ことごとく軽車両の通行は禁止されています。都度下の道を走り元の国道へ復帰します。
いい加減にしてくださいと言いたくなるほど繰り返される立体交差!それとの格闘が続きます。降りたり上ったりも厄介ですが、降りたところには必ず信号があり、しかも赤であることが多いのです。

よくよく考えてみれば、この道を走ったことがあったのかなかったのか…。多分あったはず。日光から横浜の自宅まで走るという愚挙を犯したときだと思われます。
しかし全然覚えてなく、繰り返される立体交差にうんざり…
わたらせ渓谷鐡道の始発駅「間藤駅」までこんなに遠かったのか。無駄足が多くて実際以上に遠く感じられるだけなのか。
走りを励ましてくれる景色が皆無なのも相当辛い…

日光まで70数キロ、足尾まで40数キロという表示が現れ、進むにつれてその数字は小さくはなっていくものの捗々しくない。

38渡良瀬渓谷
渡良瀬渓谷
途中渓谷沿いの道になり、元気を取り戻しました。やはり走るより見たい食べたい派の僕には背中を押してくれる風景が大切です。
橋を渡る時に目にする遠くの山々や眼下の澄んだ流れが、先に進むためにアシストをしてくれます。自転車で走る道はこうでなければなりません。行きつくことよりも行きつき方が大切です。そこがクルマと違うところですね。

39渡良瀬渓谷
渡良瀬渓谷
遡上した分だけ渡良瀬川の流れは狭く急になり、美しい周囲の景色をより引き立ててくれます。少しずつ渓谷美を増してくるのがうれしい。

40渡良瀬渓谷
渡良瀬渓谷
川に架かる橋は様々ありますが、ここ渡良瀬渓谷にも名橋と言える橋が何本もあります。今日はそこまでは辿れないかもしれません。

41わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷鐵道
R122へと戻る道すがら、わたらせ渓谷鐡道を越えます。ここは列車の操車場も兼ねているのでしょうか。他の地域はまっすぐに伸びる単線のレールがあるのみですが、ここは線路が複雑に絡み転轍機もあって数両の車両が停まっています。

42渡良瀬渓谷
渡良瀬渓谷
この先渡良瀬渓谷上流に向かっては、R122からも渓谷やそこに架かる橋を楽しんで走ることができます。

43渡良瀬渓谷からの山々
渡良瀬渓谷
周囲の山々は徐々に険しさを増し、渓谷も深く切れ込んでいきます。

足利から遥か彼方に眺めた山々、手が届きそうなところまで近づいてきました。寒さ知らずの穏やかな2月下旬の午後です。
目的の間藤まではまだまだ道のりがありますが、いっそ東武日光まで走ろうかという考えが脳裏をかすめました。
間藤まで27~8㎞、東武日光まで走っても50㎞はありません。少し前ならば躊躇なく東武日光駅まで走って帰宅するという選択肢を取ったと思います。

44水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
ところがその時右手に現れた駅舎! 温泉マークが描かれています。駐車場には結構な数の車やオートバイが駐車しています。どうやら温泉に来た客のようです。

45水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
近づいてみたら「水沼駅」とあります。標高220mと言うことでしょうか。温泉は「営業中」となっています。
これを見て力尽きました。
まずは列車時刻表を確認します。珍しく気が利きますが、もしも最終に乗りそこなうようなことがあれば足利あたりまで自走するほかありません。
後になって知ったのですが、足利よりももっと帰宅に便利な駅があるようです。

46水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
15時を過ぎたばかり。一番早い上りは15:57です。輪行の支度には長すぎ、風呂に入るには短すぎるか。自転車を袋に詰めてから風呂に入り、上がって体のほてりを鎮め、その後支度を整えなければなりませんから。
次発は17:22です。まぁのんびりするにはこれしかないなと決めました。

47水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
そうと決まったら時間は2時間以上あるので急ぐ必要がありません。駅の周囲を歩き回って写真を撮りました。
まるで駅舎のようにホームに面している温泉はユニークです。
跨線橋から眺めた「水沼駅の全景」です。本来の駅舎のスケールは左手にある建物です。右手に長々と伸びるのが温泉施設です。

このあと温泉を堪能しました。
露天の湯船につかっていると温泉のスタッフがやってきて、「誠にすみませんが本日は4:30にて営業を終了させていただきます。恐れ入りますがよろしくお願いします」と告げます。しかし頼まれてもそこまで風呂に浸かっていられません。

結果論ですが、急いで風呂に入れば1本前の列車に乗れたかもしれません。多分慌ただしかったでしょうが。
実際は十分温まっても風呂を上がったのは4時すぎ、逆に時間が余り過ぎて所在がありません。外に出てもこれと言ったものはないので館内で飲んだり歩き回ったり…
次々とお客さんがやってくるのですが、受付のスタッフが事情を説明して割引券を渡してお引き取りいただいています。どうやら風呂のボイラーか何かが故障したようです。

48水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
17時を回ったところで外へ出ました。温泉の窓には新たに「臨時休館」の張り紙が貼られています。

49水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
やがて目的の列車がホームに入ってきました。1両だけのこの上なくレトロで愛らしい車両です。

50水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
一緒に風呂に入った親子連れが乗り込んでいます。発車時刻にはまだ間がありますが、おいていかれてはたまらないので乗り込みました。
すると間髪を置かずに列車がスタート!すんでのところで置いてかれるところでした。

51水沼駅
わたらせ渓谷鐵道:水沼駅
もう一度水沼駅で乗下車をすることはないかもしれないので少し名残惜しい。

52わたらせ渓谷鐵道車内
わたらせ渓谷鐵道車内
車内はこんな状態です。輪行バッグを手すりに結わえ付け、車両の最後部に立って撮影を楽しみました。

53わたらせ渓谷鐵道車内
わたらせ渓谷鐵道車内
ブレなければちょっと面白い画になったかもしれませんが、車両の揺れが半端なく、掴まっていなければ間違いなく転倒します。これでもISO感度をかなり上げたのですが…

54わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷鐵道
車窓の景色や通り過ぎる駅の様子が面白く、後ろの窓にへばりついて終始立ちっぱなしの車内でした。

55わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷鐵道
大間々駅はこの路線では大きな駅です。数分間停車するとのことだったので、車外へ出て駅舎を眺めたり列車の撮影をしたり…
わたらせ渓谷鐡道は超ローカルであり鄙びたところに惹かれて利用する観光客が多いと思うのです。ところがどうも勘違いがある気がしてなりません。
どの駅もクリスマスのようなLEDのイルミネーションが点灯されているのです。これ、逆効果ではないでしょうか。日常の足として利用される地元の方にとっても意味がないと思えるのですが。

56わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷鐵道
大間々で代わった運転手兼車掌さんが車内放送で「北千住や浅草方面は相生で東武線の特急をご利用いただけます。お乗り換えの方はご用意ください」と言ってます。
相生で降りるのが正解のようですが、もう少しわたらせ渓谷鐡道が楽しみたくて終点の桐生まで乗車することにしました。これが第一の失敗でした。

57わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷鐵道
桐生に到着する前には、「両毛線高崎方面行きの列車との接続時間が短いので、ご利用の方はご注意ください」と車内アナウンスがありましたが…
輪行袋でほかの乗客に迷惑をかけてもいけないので、最後に下車することにしました。
これが第二の失敗だったでしょうか。思い出してみればほかの乗客は急いでいるようでした。
僕の直前に降りるおじさんが、「領収書お願いします」と言ってます。
車掌さんは後に控える僕のことを考慮してか、泡を食ったように焦りまくっています。「宛先はどうしますか。ら、乱雑ですみませんね」と言いながら本当に大急ぎの様子です。おやじに順番を譲ったのは失敗の上塗りでした。

やがて僕が乗車賃を払う番になりました。つり銭がないようにとの再三の車内アナウンスは心に留めていたので、お金を用意して右手に握りしめていました。
運賃1110円でした。あ、いやそれだけではなく輪行袋は280円の持ち込み代金がかかると言われたていたので1390円です。事前に車両前方の両替機で500円硬貨を100円に替えて用意していました。90円はないので、握りしめていたのは1400円でした。
しかしここで勘違い! 用意していたのは始発駅の間藤から桐生までの全線の代金でした。

もとより大慌ての車掌さん、僕の1000円札を両替機に差し込みますが、何度やっても戻ってきます。しまいに自分の財布から取り出して両替をして800数十円の運賃を受け取りました。そしてこれがさらに事態を悪化させました。
「お客さんはどちらへ行かれますか」と問うので東京と答えたのもいけませんでした。「それではあの3番線に止まっている電車に乗ってください。急いでください」とせかします。

58桐生駅
桐生駅ホーム3番ホーム
言われたとおりに急いで階段を下り、地下道を通って階段を上っていると電車が走り出す様子。
ホームに上がると電車は既に速度を上げて出ていきました。帰宅後に調べたら、わたらせ渓谷鐡道の桐生到着が17:56。両毛線高崎行きの桐生発が17:59。たった3分しかありませんでした。車掌さん、焦ったわけです。

まぁ仕方ないとベンチに腰を下ろして次の列車を待つことにしました。外は真っ暗なのでホームのベンチはやや寒いけれどもガラスで囲われた待合スペースなんかありません。
ぼんやりベンチに座っていると、先ほどのわたらせ渓谷鐡道の車掌さんが階段を駆け上がってきました。
「あ~申し訳ありません。やっぱり間に合わなかったんですね。すみませんでした。これどうぞ!ぜひまたわたらせ渓谷鐡道をご利用くださいね。お待ちしてます」と深々とお辞儀をなさるので、「いえいえ気にしないでください。かえってご丁寧にありがとうございます」とこちらの方が恐縮せざるを得ない対応ぶりでした。こんなお茶をいただいてしまいました。
自販機でポケットマネーで買ってくださったようです。申し訳なくて飲めません…が、朝からのしゃっくりが止まらないのでいただきました。それでもしゃっくりは全く止まる気配がありませんでしたが。
それもこれも領収書を求めたあのオヤジが悪く、次いで勘違いでお金を用意した僕が悪い。人のことをかまわずにかき分けてでも早く下りればよかったのか。

写真も尽きたので今回のブログは3回で終わりにいたします。長々とお付き合いありがとうございました。
この後も自宅へ帰りつくまでに引き続いてトラブルがありました。テキストばかりですが、興味ある方は下記をクリックしてご覧ください。

『その4』に進む←ここをクリックしてお進みください


Twitter : @pa_hoehoe

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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