2016/10/28 13:09
2016.10.27

平沢峠からの絶景を楽しみ、この後本日の「大本命」、瑞牆山に向かいます。

22野辺山宇宙電波観測所
野辺山宇宙電波観測所
通りかかったついでに「国立天文台 野辺山宇宙電波観測所」にもご案内しました。
僕自身、天文や宇宙に関心はあるものの知識は全くありません。それに今日は時間もありません。
施設をざっと見て写真を撮り、入口受付に戻って泥だらけになったクリートカバーを水道で洗わせてもらいました。

野辺山より先には補給場所がないので、お昼ご飯を食べないとこの先走れません。

受付の方に「この辺で食事ができるところはないでしょうか」と伺うと、同じ敷地内に併設されている南牧村村営の「ベジターボール・ウィズ」で軽食がいただけるということでした。このまま信州峠を越えて瑞牆山を目指すことはできません。ここだと単なるエネチャージになりそうですが、贅沢を言ってる余裕はありません。

23野辺山宇宙電波観測所
野辺山宇宙電波観測所
ささっと食べ終えて、リスタートです。
この写真は「ベジターボール・ウィズ」の玄関から八ヶ岳方面を望んだものです。

R141(通称佐久甲州街道)に出て野辺山駅を通過し、県道106号で川上村を目指します。
これから向かう川上村はなぜか好きな村。写真を撮りたいので県道106号はISさんに先に進んでもらいました。

途中でアッと気づいて追いかけました。実は道なりではなく右折箇所があったのです。大慌てでそこに行きつくと、さすがISさん、「なんか怪しいなぁと思って…」と右折地点で待っていてくれました。
曲がらずに先に進まれたら、川上村役場まで追いかけて下っていくところでした。ほっ!

これで当分道なりになるので安心して写真を撮りながらのんびり上れます。上りなんです。この先に待っているのは信州峠です。
しかしそこまでは川上村ならではの光景を楽しむことができます。

24川上村
川上村
やがて訪れる厳しい冬に備えながら、春の準備もしている様子です。ここは白菜畑だったようですが、きれいに耕しなおして次節に野菜を作付ける準備をしているようです。

畑の真ん中に廃車になったバスが鎮座しています。農機具をしまったり、着替えをしたり、荒天の時は中でお茶も飲むかもしれません。この先には大きなコンテナが置かれている畑もありました。

25川上村
川上村

26川上村
川上村
川上村の開けた光景の見納めに自転車を止めました。ちょうど目の前の紅葉した景色も楽しめます。
すると通りかかったクルマがすぐそばで止まりました。何事かと振り向くと、助手席の窓を開けて50がらみの女性が何か言ってます。よく聞こえないので怪訝な顔をすると、「お茶は持ってるのですか」と聞いてくださいました。これから続く上りを気遣っての言葉でした。思いがけない親切な言葉に感激して、とっさにお礼の言葉が出てきません。

「お気遣いただいてありがとうございます。ここに持っているので大丈夫です。ご親切にどうもありがとうございます」とお礼を伝えると、にっこり笑ってクルマを出されました。
こんな優しさに触れたら、上りが辛いなんて言ってられません。最近のサイクリングでは、どこへ行ってもお声をかけてもらえます。ありがたいことですが、それだけ高齢に見えて心配してくださるからでしょう。喜んでばかりいられませんね。

27信州峠
信州峠
信州峠は、信濃の国と甲斐の国の国境の峠です。現在もここが長野と山梨の県境であることに変わりはありません。
先行していたISさんも青空を背景にして、黄金色の黄葉にカメラを向けています。

ここからは基本下りです。この峠から分かれ道が来るまで僕が先行することにしました。

28瑞牆山が覗く
瑞牆山の頂が…
しばらく下ると目指す瑞牆山の頂が見えてきました。これを見てISさんも勇気づけられた様子。
そろそろ脚に疲労がたまってくる頃ではないかと心配していたので、この光景を見て嬉しそうな表情を見せるISさんに安心しました。

29瑞牆山遠望
瑞牆山遠望
さらに下ると眼前に集落が開け、畑の真ん中をクリスタルラインが瑞牆山に向かってまっすぐに伸びています。瑞牆山は異形ではあるものの、その堂々たる山容が遠方に見られます。

ここでちょっと道を間違えましたが、傷口が広がらないうちに気づいてよかった!
クリスタルラインの上りがやや厳しいことをISさんに告げて、ここから先はそれぞれが自分のペースで走ることにしました。
僕が前を行かせてもらいました。

30クリスタルライン
クリスタルライン
途中に「恩賜林」の案内板。恩賜林ということは一般人がみだりに手を加えることは許されないということでしょう。こうして美林を護るやり方があってもいいですね。自然のままでありながら、ちゃんと手入れがされているのがわかります。

31クリスタルライン自撮り
クリスタルライン
前回訪れた時も同じようなところで自撮りしましたっけ。人がいないのを幸いに!
カーブミラーも自然の景観を損なわない素材で作られています。

32クリスタルライン
クリスタルライン
短い距離ながらどんどん標高を上げていくクリスタルライン。全線林道そのままの趣です。上の方は紅葉が進み、差し込む午後の斜光に木々の葉が輝いています。黄金色にあるいは燃えるような赤に!

33クリスタルラインみずがき自然園への道
クリスタルライン
みずがき自然公園へと向かう道の入口でISさんの到着を待ちながら、撮影を楽しみました。
これから向かう道はカラマツの黄金色!この先がますます楽しみになってきます。

34クリスタルラインみずがき自然園への道
クリスタルライン
空を見上げれば不思議な雲。この年になっても知らないことだらけで、雲の名前も山の名前同様ほとんど知識がありません。
立ち上る煙のようにも見える白い雲、そしてカラマツと真っ青な空!

景色に浮かれてISさんのこと忘れてました。途中で参ってるかもしれません。迎えに行ってみようか…

斜度10%の坂なので下るのはちょっと覚悟がいりますが、やはり心配です。300~400m下ると前方からISさんがゆっくりと上ってくる姿が…

近くまで行って「大丈夫ですか、もう少しです」というと力ない様子で「はい、ちょっと脚にきてます」と。
声も小さく顔つきも元気がなく、いつもと様子が違います…みずがき自然公園までまだ2㎞ほどあるけど大丈夫だろうか…。
400mあまりとはいえ、この10%の勾配を乗り切るのは決して楽ではありません。
頑張れ~!

何とかみずがき自然公園へと曲がる地点に到着し、しばらく休んでもらって回復を待ちました。

じゃぁゆっくり行きましょうかと促して再度走り出します。ここからみずがき自然公園まではあるかなしかの勾配。ゆっくりですが普通に走れています。それを見てひとまず安心しました。

35クリスタルラインみずがき自然園への道
クリスタルライン
左前方から差す午後の日差しに色づく木々が一層美しい。

36クリスタルラインみずがき自然園への道
クリスタルライン:みずがき自然園への道
彼方に瑞牆山が見えてきました。ISさんもその光景に力を得たようで、笑顔も見られます。

37クリスタルラインみずがき自然園への道
クリスタルライン:みずがき自然園への道
みずがき自然公園への道で一番フォトジェニックな景色です。道が陰っているのがやや残念ですが、ここは訪れる誰にとってもお気に入りのスポットかもしれません。

38クリスタルラインみずがき自然園への道
クリスタルライン:みずがき自然園への道
この景色がすっかり気に入ったISさん。景色の力は偉大です。もうすっかり立ち直った様子です。よかった!

39みずがき自然園

みずがき自然公園に到着しました。せっかくのロケーション、もっと上手に撮ってあげたかった1枚です。

40みずがき自然園
みずがき自然園
瑞牆山をバックに改めてISさんを撮りました。まさに記念の1枚になるでしょうか。

41みずがき自然園
みずがき自然園
お返しに僕も撮ってもらいました。ここの光景はちょっとよそにはないもの。やや人工的ではあるものの、過度に作られすぎていないのがいいと思います。

42みずがき自然園
みずがき自然園
あっという間に空の様子が変わりました。長く幅広く流れるようなうろこ雲が瑞牆山頂へと伸びています。
まさに秋の光景です。

43みずがき自然園
みずがき自然園
振り返れば背後の雲も負けずにドラマチックな様子。緑の芝生に斜光が投げかける木立の影も長く伸びて、まさに秋の夕暮れです。

ひとしきり景色を堪能し、先ほど休んだ入り口まで下ると瑞牆山荘までそこそこの上り返しがあります。

瑞牆山荘で食事をするつもりでしたが、「三時までです。もうとっくに終わりました。飲み物ならありますが…」とすげない返事。「もうとっくに」というのはいらない一言ですね。
若いスタッフは感じがいいのですが、年配の女性はややぶっきらぼうでした。登山やヒルクライムで疲れた人の心は癒されそうもなありません。残念です。
わずかに残っている菓子パンを一つずつ買い、紅茶で流し込んで早々に立ち去りました。

ここからは基本下りです。ISさんはすっかり元気を取り戻した様子です。
終わりよければなんとやら! いい締めくくりができそうで安心しました。

44増冨ラジウムライン
増冨ラジウムライン
西陽を受けて木々の頂だけが輝き、増冨ラジウムラインは冷え冷えとした渓流沿いを下っていきます。

45増冨ラジウムライン
増冨ラジウムライン
「奥入瀬みたいですね!」というISさんの感想通りです。しかしきれいな場所で止まって写真を撮る気持ちの余裕がなく、見過ごし見過ごししているうちに撮れたのはこの程度でした。

46増冨ラジウムライン
増冨ラジウムライン
あたりから陽射しが消えた増冨ラジウムライン。冷気が体を包みます。下り始める前に身に着けられる防寒着はすべて身に着けて下り始めた我々でしたが、この辺りまで下ってきたころが寒さもピークでした。

増冨ラジウム温泉郷を過ぎると韮崎までおよそ25㎞のダウンヒルです。
夕景が美しい下りで思わず自転車を降りました。

47韮崎へ
韮崎へ
太陽は山の端に沈んだばかりです。まだ青空は覗いているものの、美しい秋の夕暮れ風景でした。

48韮崎へ
韮崎へ
さらに下ると空気が金色に染まってきました。またもや思わず自転車を降ります。なかなか先に進むことができません。

落日はなぜこうも人を惹きつけるのでしょう。夜明けの空も大好きですが、もののあわれを感じさせる落日の風景は一層好きです。今日も素晴らしい光景に出会えたことに感謝です。

49韮崎へ
韮崎へ
これを最後の1枚としてカメラを背中のリュックに収め、後はひたすら下り続けるのみです。


天気にも景色にも連れにも恵まれ、三拍子そろった実にいいサイクリングでした。
ISさん、お誘いいただいて一日ご一緒できたことに感謝です。
途中へばりそうになった場面もありましたが、さすがにランで鍛えたアスリート! 見事な立ち直りでした。
また機会を得て一緒に走りたいと思います。
ありがとうございました。

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Twitter : @pa_hoehoe

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2 Comments

  • びび 

  • デローザさんこんにちは!
    ブログを見ていると、八ヶ岳走りたくなりますー!
    おっと!三本指に入る精神的に過酷過ぎたコース!こんなコメントをしてはいけませんね!!

    写真と文には、書ききれないドラマが1分1秒繰り広げられていますよね!!

    今日は埼玉クリテリウムへ、フルームのTシャツを来て、トキコーチの仲間も出場するので応援をしにきました!!
    イメトレ高めます!!!
  • 2016/10/29 10:22 | URL 
  • shimagnolo 

  • ビビさん、こんばんは
    今日は埼玉だと思ってました。クリテの開催で道路が渋滞し、高速の入り口で利用できないところもあったとか。
    知り合いが走っていたら応援のしがいもあるし、手に汗握ってエキサイトしそうですね。トキちゃんが出場するときには応援に行きたいですね!
    フルームのTシャツってことはチームスカイのですか。ビビさんに似合いそうですね。

    八ヶ岳といえば話を聞くだけで気持ちが萎える過酷なサイクリングでしたね。平坦部分がほとんどないロングをよくぞ頑張りましたね。でも確かにしばらくは口にしない方がよさそうです。
    ビビさん&トキちゃんとは11月の朝霧高原で会えるんですよね。一周年が晴れるように、今から行いを改めたいと思います。楽しみだなぁ~♪
  • 2016/10/29 20:57 | URL 

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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