2016/05/04 15:50
2016.05.02夜 & 3早朝

今日のカメラは、Canon PowerShot G7X

※ややタイトなジャージのポケットから無理矢理カメラを出し入れしているうちに、アスペクト比が4:3になっています。人物ショット用に変更したというわけではありません。気づかず最後までこのままでした。


まだ二度目なので「恒例の」とは言えませんが、実は恒例にしたかったイベントです。(今はそう思っていません!w)
一昨年の同じ時期に走った同じコース。メンバーの一部入れ替えはあるものの、だいたいの勝手はわかっています。
記事の詳細の前にざっとおさらいしておきたいと思います。

国道17号「舟渡」の交差点を20:00~21:00にスタート、直江津到着は翌日の夕方と考えています。
文字通り一睡もしないで300kmを走り切るというイベントです。
コースはいろいろあるのに、どうせだからと最も険しいコースの一つを走ります。前回も…

途中にある峠は大きく4つです。
碓氷峠、峰の茶屋の峠、草津白根山から渋峠、そして250km以上走った後でオマケのように最後の最後に現れる飯山街道で妙高へと越えて行く峠…
全コースを通して平坦路は17号のみという状況です。

・碓氷峠は真夜中から夜明けにかけて。
コーナーがおよそ200あることを知って以来、コーナーごとに自分の位置を自覚させられるという酷道です。知らぬが仏は今では通用しません。
しかも鼻をつままれてもわからないほどの真の闇。お化けが怖い僕には一人では走れません。

・寒さに震えながら人気のない軽井沢の町を抜け、次に越えるのは峰の茶屋までの上り。
特に峠に名称があるかどうか知りませんが、長く険しい道。出発してからここまでは1mmの下りもありません。
完徹のあとのぼんやりした意識ではあるものの、止めて帰りたい意識にかられるところでもあります。

・下り切ってから草津に上り返し、絶景の中を白根山を経て、さらに走って標高2172mの渋峠に到達。
天候次第では身を切るような寒さに震えるかもしれません。しかしダイナミックな景色と自転車乗りがたくさんいることで励まされるポイントでもあります。

・飽きるほど長い長~い下りの後、飯山市から「R292 飯山街道」で妙高へと越える精神的に最も辛い峠。
このころ疲れはピークでしょう。というか疲れすぎて人事不省状態!(笑)

ざっとこんな感じで走ります。元来きちんと計画通りに走れない僕ですが、今日の仲間も似たり寄ったり。出たとこ勝負です。実はこういうのは大好きです。むしろ僕のツーリングにはそれしかない。
しかし今回の互いの約束は、「フィジカル的にもメンタル的にも限界に近い状況になるんだから、バラバラになるのは避ける」ということでした。
前回待たせ役だったU野さんが飛躍的に走れるようになったので、その役は当然僕に回ってきます。
「お二人には存分にお待ちいただきますよ。期待してください!」そんな気持ちで集合場所に向かいました。

00直江津ロングラン
直江津ロングラン
まずはその前半をご紹介したいと思います。

板橋区の舟渡に午後8時に集合です。その日仕事がある方もいるので、普通では考えられない時刻に集合&スタートです。
早起きして早朝にスタートすれば疲労度がぐっと低くなるのはわかっているのです。
ま、単にナイトランというか冒険が好きなのかもしれません。

普段しないので昼寝で余力を蓄えることもできず、一睡もせぬまま走り続けます。
だから必ずどこかで睡魔に襲われます。

この後の行程を考えると横浜からここまで自走する気にはなれません。
電車輪行一番乗りでみなさんの到着を待ちます。

N瀬さん、そしてU野さんもほどなく到着です。
補給食、水などを購入後記念写真を撮ります。

01舟渡の長瀬さん
集合場所の舟渡:Nさん
まずはN瀬さん。はじめは気乗りがしなかった直江津ロングランですが、U野さんと僕の熱心さに負けて折れたというのが実情です。

02舟渡の上野さん
集合場所の舟渡:U野さん
そしてU野さん。逆境大好き、悪天候も何のその、むしろそれを愉しむ人です。

03舟渡の僕
集合場所の舟渡:僕
僕は…仲を取り持つことができればそれでいいと思っていますが、それは逆に重すぎる荷なので後をついて行くだけです。ww

04R17号線
夜のR17号線
夜の17号線は決して走りやすくなく、クルマの激しい往来がストレスになります。特に夜間走行を避けているN瀬さんはやや恐々の様子です。

05繰り返すコンビニ補給
コンビニ補給
なるべく頻繁に休むことを前提に走り出しましたが、その通りにコンビニ休憩は度々! 
日本のライダーは本当に恵まれていると思います。
コンビニがない時代、彼らは綿密にエネルギー補給のタイミングや量を考えて用意したのでしょう。

しかし本当によく食べるN瀬さん。彼の走りの秘密はここにあります。

06繰り返すコンビニ補給
コンビニ補給
かつて僕もよく食べました。「Sさんと走ると太っちゃうから気をつけないと…」と言われた時代もありましたが、最近は縮小気味です。走りは言うまでもなく…

07深谷あたり
深谷あたり
この写真の地点ではないかもしれませんが、桶川を過ぎたあたりの信号ストップの時のことでした。
最後尾の僕が前の二人に「まだ10分の1しか走ってないよ!」と叫ぶと、それを聞いていた信号待ちのおじさんが、「どこまで行くの?」とお尋ねになりました。
「直江津まで行きます」と言うと、感心するというより呆れかえった表情でした。でも「頑張って、気をつけて」と励ましの言葉をくださいました。

心の奥で"こいつらバカだよ!"と思ったかどうかわかりませんが、こういう世界を知らない時代の僕だったら、間違いなくそう思ったことでしょう。

さらにコンビニ休憩を繰り返しながらもペースを上げ過ぎることなく、本当に愉しくて仕方がないナイトランでした。

ハンドルを切って次のコンビニに入って行くと、先客のローディーがいます。
まだ若くて学生風の青年でしたが、すでに社会人だとご本人の弁でしたが…

08岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
どこまで行くのかと定番の質問できっかけを作ってしばし立ち話をしました。
ソロで走るのかと聞いたら、「当然です!」との答え。
なぜ当然なのかは最後まで分かりませんでしたが、面白い子!
「まずは草津を目指しているので、今日の自転車は"特急草津温泉"です。その都度自転車に名前をつけてます。○○時にどこそこに着いて、△△時にどこそこを出発してどこどこに××時に到着、そして……」
と立て板に水のごとくというか、列車の発着時刻をアナウンスする駅員のようにというか、すらすらと明るい声で説明してくれました。w

09岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
これが自転車の名前と行き先の表示です。シートチューブに取り付けられた表示板です。

10岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
発車時刻が来たらしく、一足先に走り出す青年を見送りました。

11岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
そして後に残った我々はまた補給です。

出発地から高崎まで90km以上を淡々と平地走行しました。ここまで飛ばすと後に付けが回ってせっかくの楽しい峠道が台無しになってしまいます。そのことが分かっているお二人が交代で先頭を牽いてくれました。逸る気持を抑えて自重しながら進みます。
年齢ハンデの代わりとして僕は先頭交代の任務を免れました。ありがとうございます。

12安中のコンビ二
コンビニ補給:安中あたり
安中のコンビ二は我々のコース上では最も大事な補給ポイントの一つです。次は軽井沢でたった1軒だけ営業しているコンビニまで補給はできません。
軽井沢は条例で24時間営業が禁止されているので、早朝や深夜はコンビニに限らず立ち寄り場所は一切ありません。
夜中や早朝、軽井沢近辺を走る方はご注意ください。

13安中のコンビ二
コンビニ補給:安中あたり
このコンビニでの前回のU野さんの様子が記憶から蘇りました。
現在の彼からは考えられませんが、当時は僕よりもかなり走れず、しかも当日の調子も良くなくて最悪の状態でした。
いつもの前向きで快活な様子は全く見られませんでした。
ここから上りが始まるので、僕は彼と一緒に走ることに決めて、もう一人のメンバーには自分のペースで走ってもらうことにしました。
気持が落ち込んでいるうえに、このあと足が攣るという事態にも陥り、軽井沢で離脱することも考えているようでした。その時にはもちろん僕も付き合う覚悟でした。
しかしDNFは免れて走り切ったのが立派でした。

今年はそんな気配は微塵も感じられず、やや腰が引け気味のN瀬さんや後半ではついていけない場面も多かった僕には眩しいような存在でした!

暗い間は絶対にばらけないよにしようという固い約束の下、多分僕のペースに揃えてくれたのだと思います。
お二人の背中について暗い夜道を涼しく楽しく走りました。

やがて横川を過ぎると碓氷峠への上りです。
旧道はクルマの通行量が少なくて走りやすいのですが、今回は三人で並走しっぱなしというわけにはいかない程度の往来がありました。
それでもほとんど並走できる状況で、前回の思い出話やその他もろもろ、愉しく語らいながらの上りでした。

14碓氷峠メガネ橋
夜明け前の碓氷峠:メガネ橋
まずは真っ暗闇のメガネ橋に到着です。よ~く目を開けないとメガネ橋の存在すら気づけません。
それでもやはり記念写真は撮らないわけにはいきません。
僕の自転車のライトを向けて、お二人の写真を撮りましたが、メガネ橋は全く写りません。w

前回の直江津行きの時、ここから先は不調なU野さんの喘ぎ声だけを聞きながら上ったことを思い出しました。
励まそうと時々話しかけたりもしたのですが、それはむしろ負担になりそうなので、一点の光もない真の闇の中、登山者が救助を求める時に吹くらしい笛の音をはるか遠くに聞きながら、ひたすら沈黙のまま上ったものでした。
そんな時、突然U野さんのライトのバッテリーが切れました。この時ほど一人にしないでよかったと思ったことはありません。
晴れていればうっすらと空の明るさもあったでしょうが、今日と同じで真の闇でした。
後ろから聞こえる喘ぎ声を背中に上った碓氷峠は、今回とは比較にならない長さを感じました。

が、今日はすこぶる元気なU野さんです。三人で話をしながら曲がる200近いカーブも何の苦にもなりませんでした。

15夜明けの碓氷峠
夜明けの碓氷峠:三人揃って
やがて到着した碓氷峠。何の趣もありませんが、記念写真を撮ろうと騒いでいると…
すぐ近くで撮影している裏若い女性が「お撮りしましょうか?」と申し出くださいました。
その方から撮っていただいたこの1枚が、この度のロングランで全員そろった唯一の写真です。

その後さらに一人ずつ記念撮影しました

16夜明けの碓氷峠長瀬
夜明けの碓氷峠:N瀬さん
まずはここまでは十分に愉しんでくださったN瀬さん。

17夜明けの碓氷峠上野
夜明けの碓氷峠:U野さん
一番走る気満々で、見ている方も元気をもらえるほど楽しんでいるU野さん。

18夜明けの碓氷峠僕
夜明けの碓氷峠:僕
このあとのことは何も考えず、もう楽しさいっぱいの僕。

人気の絶えた早朝の軽井沢の町を走り抜け、中軽井沢の信号を右折して峰の茶屋への峠を目指します。

"トイレに行きたい!" けれど次のトイレがどこにあるかわかりません。
実際お店が閉じられた軽井沢には公共のお手洗いが見当たりません。
19早朝の軽井沢
早朝の軽井沢
かくなる上は……ときょろきょろしながらいったん止まりました。ま、"場所探し"のためです。
すると何かを落としたらしいN瀬さん。どうしたのかと思ったら、サングラスのノーズピースが落ちてしまった様子です。
グレーチングに落ちてしまったら万事休すです。「サングラスがないのは厳しいなぁ…」と言っていました。
みんなで足元を探した結果、やや離れたところであまり目のよくない僕が発見、事なきを得ました。

それはともかくこの先が辛そう。峰の茶屋までの上りです。登坂車線も現れます。碓氷峠を越えてきたばかりの脚や心肺には相当な負担になります。
写真を撮る余裕などは当然なく、二人の背中も遠ざかる一方。夜も明けたし、僕が何度もここを走った経験があるのを知っているお二人は好きなペースで上って行きました。
完全な一人旅です。普段からソロでのツーリングがほとんどなので、なんの苦にもなりません。
遅れても急かされるわけではなく、適当なところで待つことを厭わないことをこちらも知っているからです。

峰の茶屋で道路の向こう側から一人のローディーが手を上げて挨拶を送ってくれました。
睡眠不足と上りの疲労でその方を仲間と間違えて道を横切って近寄って行きそうになりましたが、道路の真ん中で気づきました。

道の左側に戻って、さらに進みます。ここからは下りです。
しか~し、辛さの始まりはここからでした。
寒い、激しく寒いのです。今年の春はもっともっと寒い思いをし、ずっとずっと激しい風にも翻弄されたのですが、その時は徹夜明けではありませんでした。
来なければよかったとは思わないまでも、もう帰りたくなりました。
前回のU野さんはどんな思いでここらあたりを走っていたのでしょう。その立場がほんの少しですがわかったような今年の僕でした。

20軽井沢のコンビ二
早朝の北軽井沢のコンビ二
打ち合わせ通り、北軽井沢のコンビニで合流できました。
軽井沢というリゾートの風紀や安全のために深夜営業や24時間営業が条例で禁じられているので、ここは唯一無二のエイドステーションです。

21軽井沢のコンビ二
早朝の北軽井沢のコンビ二
早朝とは思えぬ人の多さにびっくり!

前回はこの時点で全員バラバラでどうなっているのかさえ分かりませんでした。3人のちょうど真ん中あたりを走っていた僕も遅れている自覚があったのでここを素通りしてしまい、今回が初めての立ち寄りとなりました。
あの時は激寒の中を長野原から草津に上る上り坂の途中にあるセブンイレブンまで走り続けたことを思い出しました。コンディションは今年よりさらに悪く、寒さも今年の比ではありませんでした。
その後草津へ向かう上りの途中で気分が悪くなり、一人道端に座り込む場面もありました。

今回はここまではみんな元気でした。

しかし寒さで辛くなったこのころからN瀬さんのテンションがやや下がり始めたのが心配ではありましたが…
実は問題はそこではありませんでした。

後半へ続く←こちらをクリックしてお進みください


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4 Comments

  • びび 

  • デローザさん!
    後編を待たずにコメントです。

    五合目でおっしゃっていた、ロングライドですね!!
    一晩で300キロ!
    私なんて何日もかけてのド平坦の北海道ride400キロだけでも、やれた感満載だったのに、峠コースを一晩で!!
    ランナーズハイのような感じになるのでしょうか。
    糸魚川の主人はそんなだったかなぁ(*´∀`)

    その日主人も何時間か後にデローザさんと同じ軽井沢を通ったと(^^)

    それだけ走れたら楽しいだろうなー!
    後編を楽しみにします!
  • 2016/05/04 18:14 | URL 
  • shimagnolo 

  • びびさん、ありがとうございます。
    トキさんも僕の5時間後にいらっしゃったそうですね。会えたら面白かったのにね~。

    そうなんですよ、あの直江津ロングランをやってきたんです。でも寝ないで300km走るよりも、何日もかけて400kmを愉しむ方が全然合理的だし得した感じですよね。

    ランナーズハイのようなバイカーズハイ(僕が勝手に名づけてますw)になることは、かつてたまにありました。でも最近はとんとそういうモノが降りてきません。w

    トキさんは僕のようないい加減なライダーではないから、糸魚川はマジで走っているに違いありません。物事の意味を考えない僕とは人間のたちが相当違いそうです。

    後編もよろしくお願いしますね。
  • 2016/05/04 18:28 | URL   [ 編集 ]
  • U野 

  • 今回もお疲れさまでした。
    前半は17号の路面状況が悪く疲れましたね。
    真っ暗の碓氷峠は非日常感が好きです。
    そういう自分はきっとブルベでもしてみると良いのかもしれません。
    後半は疲れから色々とありましたが無事に走りきれて良かったです。
    後半ブログを楽しみにしてます。
  • 2016/05/04 19:30 | URL 
  • shimagnolo 

  • U野さん
    お疲れさまでした。ただの外交辞令や挨拶ではなく、本当に疲れましたね。

    非日常感と言えば、夜スタートして眠らずに翌日いっぱい走るだけで非日常感いっぱいです。
    碓氷峠の真暗闇は前回も今回も含めて生涯忘れないでしょう。

    U野さんとはじめてお目にかかった頃は今よりも体力も気力もありました。当時僕もブルべを走りたいと思ったものです。
    年のせいにしたり、衰えたことをぼやいたりするのは好きではありませんが、「今でもブルべがやりたいか?」と聞かれたら、やはりそれらを理由に答えはNOですね。

    後半はいろいろありましたが、走り切って本当によかったと思っています。感謝しています!
  • 2016/05/04 20:37 | URL   [ 編集 ]

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年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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