2016/04/15 22:31
2016.04.15

今日のカメラとレンズは、X-T10、XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、XF23mmF1.4 R

今度の日曜日はぐずついた天気になりそう…実はこの日は友だちを案内して絶景の峠サイクリングに出かけることになっていました。
サイクリングの目的のメインは二つの峠からアルプスのパノラマを愉しむことでした。晴れなければ行く意味が半減してしまうので、残念ながら中止と致しました。

00本日の走行ルート
磐梯吾妻スカイライン~猪苗 代走行ルート
楽しみを一つ損した気分になってその穴埋めを探し、恒例の(例年と時期が異なりますが)福島に出かけることにしました。
さっそく県の土木事務所のあちらこちらに問い合わせて、道路の冬期閉鎖解除を確認しました。その結果第一希望のルートは5月9日まで閉鎖とのことで断念。
通行可能な道(当日解除になる道も含めて)を繋いで二つの候補ルートを描いてGARMINにDLしました。
お馴染みのレイクラインとゴールドラインは奇しくも当日の午前10時に開通式という情報でした。
開通式の現場に臨むのは不可能ではないですが、それでは行程全体のスケジュールがうまくいきません。通るとしても午後かなぁ…

東京発6:20の東北新幹線「やまびこ」に駆け込み乗車! 
輪行袋を提げて地下もホームも走りました。わが駅の始発だとギリギリです。
01東北新幹線ラゲッジスペース
東北新幹線ラゲッジスペース
新幹線にもいろいろな車両があるわけですが(興味がないので知りませんが)、今日の列車にはこんなラゲッジスペースがあり、輪行袋に入れた自転車を立てて収納できます。これを見て前々からいいと思っていました。
列車によってはあずさにもありますが、両車ともほとんど使われているのを見たことがありません。どうしてだろう。
僕のは横置きですが、縦収納の輪行袋なら便利だと思うのですが…

02福島駅
JR福島駅
2時間弱で福島到着です。列車の旅を楽しむには不向きな新幹線ですが、移動手段としてはこれ以上ない時間の節約ができます。
今日は風は強いものの快晴であると昨夜の天気予報で確認済み。
しかし、それにしても風が強すぎる! 
だからと言ってここから引き返すわけにもいきません。前途に暗雲が立ち込めるスタートとなりました。

03スカイラインを目指して
磐梯吾妻スカイラインへ
ほんの少し走っただけなのに帰りたくなりました。この風の強さは半端ではありません。福島駅を出てすぐのこの辺りでは北風にあおられて縁石に乗り上げそうになるほど。
進むか退くか迷いながらも進みます。自宅至近ならともかく、こんなところまでやってきて引き返しはあり得ません。

04梨畑
磐梯吾妻スカイラインへ
多分ナシの花だと思うのですが、ビニールを取り除いたハウスの骨組みを吹く風がビュービューと音を立てています。
目も開けられないほどの強風ですが、空は抜けるように真っ青…やっぱり進むしかないんでしょうね。

風の話ばかりですが、まだ上りの序盤戦にもかかわらず風に押し戻されてじりじりとしか進めません。
山道はくねくねと進むので、横から押されたり、向かって行かざるを得なかったり…
でも追い風にならないのはどうして? 気のせいでしょうか。

05温泉地の桜
磐梯吾妻スカイライン:信夫温泉(しのぶおんせん)の桜
信夫温泉~高湯温泉と温泉地が続き、寒いので風呂に入りたいという欲求に激しく駆られます。しかしここで風呂に入ったらタクシーを呼んでもらって福島駅に直行するほかありません。それはできません。

川沿いのサクラがきれいなのでせめてもの慰みに写真を撮りました。ハンドルバーをガードレールに掛けないと自転車ごと風で飛ばされてしまいます。

06足湯
磐梯吾妻スカイライン:高湯温泉の足湯
そして高湯温泉のカーブを曲がると足湯がありました。いつもこの辺りはまだ元気で飛ばしていたんでしょうね。何度も通った道なのに、今日初めて気づきました。
うっかり立てかけた自転車が撮影中に風でひっくり返りました。
いずれにせよ足湯に浸かるなんてしません。後が怖い…

GARMINを見ると気温は5℃~6℃ですが、体感的には氷点下です。先日の4℃の風張峠はここに比べたら温室のようなもの!
ネットで調べたら、「気温が5度で風速が10メートルなら、体で感じる温度は氷点下です」とありました。
風速は10メートルどころではありません。怖くて自転車に乗れず、何度降りて押し歩きしたことでしょう。
これを予期したわけではありませんが、安達太良山のロープウェイで山頂に上る可能性もあったので、ビブラムソールのSPDシューズできました。ロードシューズだったらあり得ない状況ですが…
思い出しました。そう言えば南伊豆で強風で走れず、ロードシューズで散々歩いたことがありました。

引き返す手もあるし、見たことにして通過する手もあるのですが、そこは貧乏性な僕です。
お金をかけてきたからには見ずに通過なんてあり得ません。
08つばくろ谷
磐梯吾妻スカイライン:不動沢橋(つばくろ谷)
不動沢橋の風の凄いこと! 吹き上げてくる風で空に舞い上がれそう。w
トイレで一緒になった軽に乗った地元のおじいちゃん、「自転車で上がってこられたんですか!!」とびっくりなさっていました。

昨年の豪雨による道路の復旧工事が今も続き、不動沢橋~浄土平間は登りのみ可能の一方通行です。それを知っていたからこその「上ってこられたんですか」のお尋ねになったわけです。

ここは紅葉の一大スポットとして有名ですが、この工事のお陰で昨年福島をご一緒した友だちにその光景をお見せすることはできませんでした。

09磐梯吾妻スカイライン
磐梯吾妻スカイライン:眼下に福島市街
歩いたり乗ったり、止まって写真を撮ったり…一向に進みません。強風のせいばかりでもありません。
しかしあまりに寒くて指の感覚がなくなり、シフトレバーやブレーキレバーを引くこともままならなくなりました。かなり危険な状態でした。
指切りグローブにするかどうか悩んだ末、全指のグローブにはしたものの、ペラペラの春秋用ですから冷たい風から指先を守ることはできません。
本気で凍傷になるんじゃないかと心配しました。雪がないこの辺りですらそれですから、この先は…

10磐梯吾妻スカイライン天狗の庭
磐梯吾妻スカイライン:天狗の庭
なぜ天狗の庭というかはネットでお調べいただくとして、斜面にぶつかった風が一層激しく吹き募る場所なので、天狗でなくても空が飛べそうです。

11磐梯吾妻スカイライン
磐梯吾妻スカイライン:走りやすかった上り道を振り返る
いつも必ず振り返って見るこの道、秋の紅葉の時には立体的な光景と相まってその美しさに感激したものでした。
本来ならば上りやすく愉しい道なんですが…

12磐梯吾妻スカイライン
磐梯吾妻スカイライン:斜度が一定で走りやすそうな前方の上り道
自転車乗りならだれでも憧れるような、こんな素晴らしい上りが随所に現れます。たとえ気温は低くてもこの強風さえ収まってくれれば耐えられたでしょう。
いやむしろ心から愉しめたと思います。寒さ凌ぎに一生懸命漕いで登れば暖かくなりますからね。w

13磐梯吾妻スカイライン
磐梯吾妻スカイライン:斑に融け残る雪
上空には雲が立ち込め、山肌には斑に残る残雪。ますます寒く、愚かにもいまさらながら引き返せばよかったと思い始めるのでした。
もうすぐ峠だから引き返すわけにはいかないというのも事実ですが、一方通行だから下りは許されません。ここでは進むしかないのです。

14磐梯吾妻スカイライン
磐梯吾妻スカイライン:烈風が吹きすさぶ
強風で雲の流れも激しく、曇ったかと思えば晴れるの繰り返しです。
日差しのありがたみを心から感じる一瞬でした。体が冷え切っているので、わずかな時間射し込む陽ざしでも微かな暖かさが感じられました。

15磐梯吾妻スカイライン浄土平地獄
磐梯吾妻スカイライン:浄土平直下の地獄谷
辺りの光景も相まって、寒さも極限です。風の強さも…
ここに至るまで、そしてこの後も風花が舞うほどの厳しい寒さが続きます

16浄土平駐車場
磐梯吾妻スカイライン:浄土平駐車場
浄土平は人気の観光スポットなので、いつ訪れても観光客でにぎわっているのですが…この通りです。
そう言えばいつもは列をなすほどのバイクのライダーたちなのですが、駐車場で一人見たきりでした。途中で抜かされることもなし。
自転車?そんなのいるわけありません。

レストハウスが営業してなかったら泣くところですが、やってました。
2Fのレストランでかき揚げそばを頼みました。
感覚がなくなった手を丼にあてて温めました。不思議なもので感覚がないのに熱くて瞬間しか触っていられないのです。そんなことを繰り返すうちに蕎麦はのび放題のび、ツユもぬるま湯になってしまいました。

ここでじ~っとしているわけにはいかないので、意を決して外へ……でも反射的に戻りそうになりました。

17浄土平湿原
磐梯吾妻スカイライン:浄土平の湿原
ここまで上ってくる道端にはフキノトウがたくさん出ていましたが、湿原の雪の下でも植物たちの芽吹きは始まっているのでしょう。
しかし辺りに春の気配はなく、腹が立つほどの低温です。誰に向けて立てればいいのかわからない腹ですが…

18磐梯吾妻スカイライン最高地点
磐梯吾妻スカイライン:最高地点
いちいち止まって写真を撮るほどのところでもないのですが、今回もサイクリング半分撮影半分の思いでやってきましたから。
自転車乗りの誰もが写真に撮る磐梯吾妻スカイラインの最高地点です。1622m! 普通でも寒い標高なのだから、今日は殊更寒いのは当たり前です。
こんな雪の回廊が1kmくらいは続いていました。この辺りでは感覚がほとんどバカになっていたので、500mなのか1000mなのか定かではありませんが、ずいぶん長い距離でした。

19磐梯吾妻スカイライン下り
磐梯吾妻スカイライン:彼方に安達太良山
標高が下がった分暖かくなるかと言うとそういうことはありませんでした。気温は7℃ほどを示していましたが、相変わらず唸るような風が吹き、それに下る速度が加わるわけですから。

20磐梯吾妻スカイライン下り
磐梯吾妻スカイライン:土湯への下り
どっちを向いても寒い光景です。春はどこにあるのですか?

21磐梯吾妻スカイライン下り
磐梯吾妻スカイライン:土湯への下り
いつも必ず写真に撮る場所ですが、枯れた景色の中にはいつもの光景はありません。必ず何台もの車やバイクが写りこむのに、今日は1台もなし!
良識のある人や、情報を確認してから出かけてくる方はこの場所にはいないのです。

まだSNSだけの友だちですが、メッセージをくださいました。「今朝9時の時点では、浄土平は吹雪とか? しかも強風。気をつけてお帰りください」と。
彼が僕の無謀なサイクリングを知ったのは既に帰路の新幹線の車中にいたころの様でした。渋谷近辺でそのメッセージに気づき、お礼と無事をお知らせしました。

本来ならば安達太良山方面に回るか、レイクライン~ゴールドラインと辿るところでしたが、風に押し戻されたり自転車を押し歩きしたりで、もはやその時間的余裕はありません。
気持的には本日通行止めが解除された残り二つのラインを走りたかったので、やや後ろ髪(もはや無いw)を引かれる幕切れとなりました。

22猪苗代へ磐梯山
猪苗代へ:磐梯山
ここから一番のショートカットになり、しかも多少は寒さも緩むと思われるルートで猪苗代駅に向かいました。実際は思ったほど寒さは緩みませんでした。風は終始一貫吹きっぱなしでしたから。
写真は本日最後に目にした磐梯山です。

23猪苗代駅
猪苗代駅
猪苗代駅は懐かしいですね。昨年の10月に2泊3日で友だちと走った福島県でしたが、二日目の朝から参加したようさんを迎えに来たのがここでした。

東北地方全域で強風が吹きまくったようで、磐越西線はもちろん、東北新幹線にも強風による遅れが出ていました。
とんでもない日にとんでもないところに出かけてきたものですが、これもいい経験ということに!
来なければよかったとは思いたくないですからね。

帰りの電車の快適だったこと。寒くないってこんなに幸せなことだったんだと思い知りました。
しかし今回も温泉には入れず。それだけが心残りのサイクリングでした。


Twitter : @pa_hoehoe

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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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