2015/12/23 00:16
2015.12.22

今日のカメラとレンズは、X-T10、XF23mmF1.4 R

由比や蒲原、薩埵峠(さったとうげ)に詳しいktyさんにどこを歩けばいいかアドバイスをいただこうと思ったけれど、時すでに遅し!
既に床に就いているだろう時刻になってしまいました。
後で知ったのですが、実際は床に就いているどころではなく、忘年会の真っ最中か二次会の真っ只中だったようです。
どちらにしても聞けない状況だったことは間違いありませんでした。

大急ぎでネット上で観光マップなどを探し、プリントアウトしたものを数枚用意しました。

切符を先行購入してないので、翌朝は二度寝してDNSになる可能性があります。
そこで晩のうちに妻に明日は出かけるから家で晩ご飯は食べない!と宣言して自分で背中を押しました。

あまり冷え込まない朝だったことも幸いして、跳び起きててきぱきと支度をして予定通りの電車に乗ることができました。

01新横浜発こだま
新横浜発こだま635号
新横浜から三島までは新幹線です。のぞみは3割引の対象にならないし、そもそも停車しないので乗車したのは「こだま635号」です。しかも往復切符を購入しないと、割引対象の201kmを超えません。
思いのほか込んでいるのでちょっと焦りましたが…
今日は輪行じゃないから焦る必要はないのでした。

三島まではあっという間! いつもなら自転車を持って降りる駅ですが、今日は東海道本線の下りホームへと急ぎます。
輪行袋がないと何両目に乗ろうがどこに座ろうが気にしないで済む、そんな気楽さを改めて感じました。

02富士駅近く東海道の車窓より
富士駅近くJR東海道本線の車窓より
富士市あたりのコンビナートを通過する車窓からは富士山が見えています。薩埵峠(さったとうげ)からの絶景には富士山は必須ですからね。
この時点でちょっと安心しました。

03由比着
由比駅着
由比駅には予定時刻に到着です。まだ9:17分。
しかも自転車の組み立ても輪行袋を畳んで片付ける手間もないので、9:20には歩き始めることができました。
輪行には輪行の、身軽な電車旅には身軽な旅の良さがあることを今更ながら感じます。
しかし写真を撮るということがなければ、こういう旅は決してしなかったでしょう。

由比には昔の宿場町としての名残が至る所にあり、歩いてみて初めてその良さがわかります。そこには駿河湾の豊かな恵みと共に生きる人々の暮らしがあります。

04由比の旧道風景
由比の旧道風景
軽トラの荷台に広げた干物。そのわきで電話をする堂々たる体躯のおばちゃん。w
どうやら味醂干しのようです。うちの娘が大好きな味醂干しですが、魚が豊富に食べられるこの地域のネコはさらうこともないようです。

05由比の旧道風景
由比の旧道風景
格子造りの家並みが残る倉沢地区。江戸時代の面影が色濃く感じられ、とても落ち着く佇まいです。

海と険しい崖の隙間に切り開かれた狭隘な宿場町は、今でも鄙びた風情がいっぱいです。
来てよかった。

06由比の旧道風景小池邸
由比の旧道風景:小池邸
由比で名主をつとめた小池家の母屋です。
家屋は明治時代に建てられたものの様ですが、この地域の民家の面影がそっくり保存されています。

07由比の旧道風景小池邸貸し出し用杖
由比の旧道風景:小池邸
この先には交通の難所(今は観光の難所というべきw)の薩埵峠を控えているので、登り杖代わりのストックが用意されています。峠にはこれを返却するための用意も備わっています。

08由比の旧道風景小池邸
由比の旧道風景:内部
いつものように何の予備知識もなく訪れるのですが、内部造作にも贅が尽くされているのがわかります。
現在ここで暮らす方はいらっしゃらないでしょうが、厨ではおばあちゃんが洗い物をしていました。お礼のあいさつをして表へ出ました。

09由比の旧道風景あかりの博物館
9由比の旧道風景:あかりの博物館
次いで「あかりの博物館」。
おそらく江戸時代から明治期にいたる、電力がない時代の灯りが展示されているのでしょう。しかし、入り口には「本日休館」の札が下がっていました。
昔ながらの紅いポストが今も現役です。しかし、昔の"あの赤"とは明らかに異なる色味です。

10由比の旧道風景
由比の旧道風景
こちらはまだ建てられてそれほどの年月が経っていないと思われる普通のお住まいです。新調したばかりの玄関の引き戸も、やがてこの町並みに溶け込むことでしょう。
門口に置かれた挽き臼と赤い漆塗りの蓋がとてもいい感じです。

11由比の旧道風景
由比の旧道風景
この地域にお店はほとんどなく、食材を販売するトラックが小さなマーケットがわりです。暮らす方たちの年齢も決して若くはないので、日々の暮らしには欠かせないですね。

12由比の旧道風景
由比の旧道風景
家並みの隙間から見える光景はまさに現代!
時代が一気に進んだ思いで眩暈さえ感じます。こうした時間や文化や暮らしのギャップが突然目の前に展開するのも、由比の魅力かもしれません。

13由比の旧道風景くらさわや
由比の旧道風景:くらさわや
この「くらさわや」は観光客に大人気のお店だと、ネットやブログで知りました。
しかし僕たち(ktyさんと僕ですがw)には、「蒲原の味処 よし川」がありますから、浮気はしません。w

14由比の旧道風景急坂いたわりゾーン
由比の旧道風景:いたわりゾーン
電信柱に「いたわりゾーン ここから」という標識が貼ってあります。
確かに脚の弱いお年寄りには一人でこの先に進むのは困難です。しかし手を引いてあげる若い人の姿が見当たりません。ここも過疎で高齢化が進む一方のようです。

14由比の旧道風景急坂の上の神社
由比の旧道風景:急な石段のある神社
この神社、まだ脚が達者な僕でも敢えて上る気にはなれませんでした。街道の背後は切り立った崖、そして道路や軌道が敷かれる以前は海に向かっては急に落ち込んでいたのでしょう。

15由比の旧道風景
由比の旧道風景
江戸末期から明治の初期の時代に戻ってしまったような寺尾地区の街並み。まだ朝が早いこともあって観光客の姿もなく、眠ったように静かです。
そんな折、2台のロードが薩埵峠から下ってきて、現実に引き戻されました。
自分が歩いているとロードを無粋だと思い、ロードに乗っているときにはクルマを横暴だと思い……我ながらなんとも身勝手です。w

16薩埵峠(さったとうげ)への道
薩埵峠(さったとうげ)への急坂
いよいよ有名な激坂です。
後になって「これはとても登る気になれない」と言ったら、「いや意外と何とか登れるのもですが、下る方がむしろ怖いし危ない」とktyさん。
結構勇気ある下り方をするktyさんが言うのだから確かにそうなのでしょう。いやしかし、下りは自重したいですね。帰宅してからDHを振り返っていつもそう思います。

17薩埵峠(さったとうげ)への道振り返る
薩埵峠(さったとうげ)への急坂を振り返る
短い距離を上っただけなのに、振り返ると東海道も東名も遥か下の方に見えます。
確かに交通の難所、いや観光の難所の名に恥じない、短いながらも険しい峠越えです。

18薩埵峠(さったとうげ)への道光る海
薩埵峠(さったとうげ)への道:光る海
不思議な光景の駿河湾です。空に散らばる雲間から差し込む陽ざしが海面に明暗の斑模様を作っています。風もなく海は静かに凪いでいます。
しかしこの陽気に激坂を上るのは実に暑い! これを予想してダウンは登山用の小さくまとまるものを着てきたので、由比駅でカメラを出してその代わりにバッグに収めました。
春先のような身なりですが、それでもじっとりと汗ばみます。

19薩埵峠(さったとうげ)への道振り返って
薩埵峠(さったとうげ)への道:富士は山頂がほんのちょっとだけ
後ろを振り返ると海の色は全く異なり、冬ならではの深い色合いです。背後の景色もくっきりと目に映ります。さっきの宿場町から一転してこの大海原を一望できるロケーションへと変わります。
写真右側の海は逆光に輝く海へつながる色へと変わっていきます。

後半では思いがけないことになり、まさに旅の第3幕という感じでした。

後半へ続く


Twitter : @pa_hoehoe


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2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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