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2018/10/21 21:09
2018.10.19

今日のカメラとレンズはFUJI X-T2 + XF16-55mmF2.8 R LM WR

※既にFBに投稿したエントリと余り変わらぬ内容になっていますので,どうかその点をご理解の上ご覧ください。

数日前から予報をチェックする限り、ほぼ絶望的な1日目でした。そうなれば2日目に掛けるしかないのですが、それはそれで予定した地域の半分も観光できません。僕にとってはサイクリングで定番になっているコースではありますが,今回は友だちにもその素晴らしさを共有してもらうための旅ですから、半分以下の観光では困るのです。そこで旅程を1日延長することも視野に入れて出かけてきたこの日でしたが……

01裾花大橋
01 裾花大橋
紅葉の名所とされている「裾花大橋」ですが,まだ紅葉には早いのか,或いはこのまま散って秋は終わってしまうのか……

02裾花大橋より裾花ダム
02 裾花大橋
裾花大橋から裾花ダムを望むもこの通り!夏景色のように緑一色です。こんなことはこれまで一度もありませんでした。

03裾花大橋から鬼無里に向かう
03 裾花大橋
年によっては錦の紅葉で彩られる山肌ですが,これはどうしたことか!

04いろは堂
04 いろは堂
このコースを案内するなら「いろは堂」は外せません。女将さんのお話も聞きたいし、そして何よりもここのおやきを味わうことなく通過はできません。何度訪れたかしれない鬼無里ですが,黙って通過したことは一度もありません。いろは堂のおやきは餡の種類の多彩さでも、皮の独特な食感や味でも、どこのおやきとも比べようがありません。これを食べた友だちもおやきの概念が変わった!と。

05いろは堂おやき
05 いろは堂
冷凍したものをお土産で持ち帰ったり,或いは駅ビルなどのお店に置いてあるいろは堂のおやきを買うのも否定はしませんが,やはり冷凍しない焼きたてをここでいただきたいですね。

06いろは堂SW
06 いろは堂
いろは堂のおやきは浅漬けとそば茶でいただきます。僕にとっては鬼無里に来る楽しみの一つ、しかも大きな楽しみであることは間違いありません。

数年前に訪れたさらに奥まった鬼無里にある「観音そば」
浮世と言うか俗世と言うかその次元を超えてしまったかのような不思議な空間でした。蕎麦を打つご主人もさりながら,接客をする奥さまの印象は今でも鮮やかに脳裏に呼び起こせます。古い茅葺きの農家にほとんど手を加えることなく,飾られた着物などのテキスタイルとか家具調度などが醸し出す雰囲気もどこか幽玄な様子でした。
もう3〜4年前から営業していないのですが、その理由や経緯等々をいろは堂の女将さんから教えていただきました。
それを伺って、抱き続けてきた不思議なイメージとわだかまりに似たものが心の中で氷解していくようでした。

07嶺方峠
07 嶺方峠
クルマだとあっという間の白沢洞門!そしてドキドキする間もなく嶺方峠の出口です。
全然見えない!
ま、こんな日もあるでしょう。ここは傘を差してクルマを降り、そそくさと白馬に下る予定でしたから,むしろこの青空は想定外です。

08白馬村大出
08 白馬村大出
嶺方峠からこれまたあっという間に下って,白馬村大出へ。
春でもなく夏でもなく秋でもなく……季節感が薄いこの日の大出の姫川でした。

09白馬村大出
09 白馬村大出
いつもは北アルプスの雪解け水を集めた透明な流れの姫川ですが,この日は直前に降ったと思われる雨のせいで濁っていました。

10白馬村大出かっぱ亭
10 白馬村大出
前回大出を訪れたときにはこちらの「かっぱ亭」でランチをいただき,奥さまと暫し歓談させていただきました。

11白馬村大出
11 白馬村大出
大出公園の一角,春まだ浅い頃がとりわけ気持ちがいい。

12白馬村大出
12 白馬村大出
「大出の吊り橋」
下を流れる姫川の源流一帯は湿原になっていて散策路が整備されています。近くを訪れるチャンスがあったら歩いてみてください。サイクリングの時も大町に下る途中で時間があれば必ず立ち寄る場所です。

13栂池自然園
13 栂池自然園
再びクルマに乗って白馬を通過し,栂池を訪れました。ゴンドラの下のパーキングに駐めてから栂池ロープウェイと栂池ゴンドラリフトを乗り継いで標高1900mまで上ったところに「栂池自然園」があります。ぐるり全コースを歩くと8km余りの道のりです。もちろん歩きましたが……

14栂池自然園
14 栂池自然園
尾瀬同様,草紅葉に点々と池塘(ちとう)が現れますが、そのスケールは尾瀬湿原には及びません。

15栂池自然園
15 栂池自然園
尾瀬は燧ヶ岳や至仏山がやや遠くに聳えていますが,栂池自然園はスケールが小さい分、山が近くまで迫っています。

16栂池自然園
16 栂池自然園
雲が低く垂れ込めていて、湿原に水を供給する山々の頂きは見えませんが、やや幻想的なこの雰囲気も素敵です。

17栂池自然園
17 栂池自然園
難所を越えて一番奥まで歩いてきて出会った母子。何歳なのと尋ねたら4歳だと。がんばったねぇ,偉いねぇと最大限に褒めてあげました。この母子のことが後になって心配になりました……

18栂池自然園
18 栂池自然園
一つ前の写真の母子と出会ったところ。栂池自然園の一番奥です。これより先は本格的な登山ルートになりますが、この日は降り続いた雨で登山道は通行止めになっていました。

19栂池自然園
19 栂池自然園
落葉の季節のダケカンバは得も言われず好きなのですが,このあたりでは余り大きく育たないようです。ダケカンバは巨木も珍しくないですが……池塘に映るやや華奢なダケカンバの様子が素敵でした。

20栂池自然園
20 栂池自然園
この頃には遠雷が轟き,ポツポツと雨が落ちてきました。日ごろから歩いていて良かった。6kmほど歩いた頃には本格的な降りになって,大股かつ早足で帰り道を急ぎました。

21栂池自然園
21 栂池自然園
写真には写りませんが,大粒の雨が落ちてきました。まだ木道は乾いていますが,やがて……ザーザー降りに近い状況,しかも稲妻と雷鳴!

もはや途中で写真を撮る余裕はなく,それどころかカメラをスーパーのビニール袋に入れて大事に抱えながら自然園の出口へと急ぎました。この後、事件と言っても過言でない状況に陥るのですが……

這々の体でレストハウスに戻ってきましたが,雨でずぶ濡れの身体を乾かしたくてストーブのある方へと移動しようとすると「雷雨が酷くて上りのロープウェイとゴンドラリフトは止まっているらしいですよ。下りはまだ動いているかもしれませんが早く戻った方がいいですよ」とモンベルのウエアを売っている方。
それはヤバい!身体がずぶ濡れで震えているのに何キロも徒歩で下るなんてあり得ません。死んでしまいます。
大急ぎでゴンドラリフトの乗り場に戻ると案の定運行はしていませんでした。乗り場の建物は広くてストーブが焚いてありました。
3人の方がストーブを取りまいて暖を取りながら運行開始を待っていました。

外は稲妻が光り耳を聾するほどの雷鳴がとどろいています。加えて天の底に穴が空いたような激しい雨!
窓の外でバチッと言う音と共に閃光が光りました。僕は雷は幸い怖くないのですが,どうやら窓の外の何かに落雷したようでした。
係の方がやってきて,「ストーブがついているから停電はしてないようですね。このあと暫くお待ちいただいて運行開始できないようでしたら、マイクロバスでしたまで送りますので」と。ストーブは灯油を燃やす大型ですが、温風を吹き出すので停電になれば暖も取れないところでした。

こうなれば後は野となれ山となれ!です。こう言う状況は嫌いではないので,小一時間居合わせた方たちと楽しく語らいました。いろいろな話が出たのですが,ここでは割愛いたします……

割愛できないこと!
ストーブを囲みながら談笑しているとき,先ほどの母子のことが話題になりましたが、彼らに最後に会ったのはどうやら僕たちのようでした。湿原の作業員の方たちとほぼ同時に引き上げてきた僕たちですから,この時自然園の奥に入っていく人とすれ違うはずもありません。しかも僕たちはその母子にがんばってね〜〜と声をかけて先に戻ってきたのですから。

22マイクロバスで下山
22 栂池自然園
結果的にはその母子はやや遅れてレストハウスに無事に戻り、マイクロバスが彼らを迎えに行きました。再び乗り場に引き返してきたマイクロバスに乗って我々も無事に下山したという次第です。

23マイクロバスで下山
23 栂池自然園
身体は小さい存在ですが、自然園を歩いた人々の心には大きな存在でした。皆が一様に気に掛けていましたが,元気な様子に安心しました。下車する頃には疲れてすっかり寝込んでしまってこの子でした。その後お母さんはさぞ大変だったに違いありません。

24白馬村後立山連峰
24 白馬村
栂池の後はこの日に泊まる黑姫目指してひた走ります。白馬村では一瞬後立山連峰がその神々しい姿を見せてくれるかに思えましたが,その一瞬で再び雲に隠れてしまいました。

25白馬村
25 白馬村
振り向くと背後の山々も雲の下にその姿を現しました。こんなやや荒々しい空の様子も捨てがたいもの。

26鬼無里村
26 再び鬼無里
山間に沈む鬼無里から、夕日を浴びて紅葉のように美しく輝く戸隠方面の山々が望めました。


『2日目』に続く←ここをクリックしてお進みください


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プロフィール

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Author:shimagnolo
2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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