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2012/11/07 22:55
天気予報と紅葉情報をみてどうしても行きたくなった。
今日は水曜ライドの日で、お誘いもいただいていたのだが、わがままを言わせてもらった。
本日の走行ルート

奥多摩駅
自宅から奥多摩駅まではおよそ60km、自走でもよかったのだが日が暮れては紅葉ツアーにならない。
輪行で楽をした分、現地で走るつもりだ。

奥多摩駅至近
輪行の最大にして最高のアドバンテージは、電車を下りて自転車を組み立てて走り出すその瞬間から非日常の世界という点だろう。
奥多摩駅からわずか500mも進まないのに山に囲まれ、谷はこんなに深い。

朝の奥多摩湖1
朝早い奥多摩湖の空気はいつもよりいっそう爽やかだ。まだしっとりと湿り気を帯びていながらも軽やかだ。

朝の奥多摩湖2
あたりにさらに日差しが満ちてくると、湿り気を帯びた清浄な空気は乾いた感じになる。

大菩薩ライン1
大菩薩ラインで丹波山村に差し掛かれば、朝日が深い谷まで差し込み、色づいた山々も一気に目覚める。

大菩薩ライン2
まだ時刻が早いので、人も車も通らない。
ふと気づいてみれば、鳥の声も聞こえない。
多摩川のせせらぎだけが響いている。

大菩薩ライン3
カーブを一つ回るごとに、トンネルを一つくぐるごとに、山は別の姿を見せる。
自転車のような移動速度でありながら、周囲の景色が刻々と移り変わるのを楽しめるのは山ならではだろう。

大菩薩ライン4
振り返って見ると、トンネルを抜けたこちら側では秋の深まりがずっと進んでいた。

暇人の特権で、この3週間ほどの間に5回紅葉ツアーをしたのだが…
谷川岳、磐梯山の表&裏周辺、日光山王峠&瀬戸合峡、志賀坂峠・八丁峠&中津峡、そして今回…
それぞれに素晴らしかったのだが、大菩薩ラインはなぜか走る人に優しい感じがする。
たいていの山道はどこかしらに挑みたくなるような要素を持っているのだが、ここにはそれがない。
実際、目玉を三角にしてかっ飛んでいくローディーに出会ったことはない。

大菩薩ライン5
理由の一つに距離が長いことがあげられるかもしれない。
さほどの激坂はないのだが、奥多摩駅から頂上の柳沢峠までは40km以上ある。
これに全力で挑み続けるのはかなり根性が要るからだろう。

旧道とトンネル
ずいぶん前から大掛かりなトンネル工事をしていたのだが、ようやく完成したらしい。
右に逸れていくのが旧道なのだが、今は左側に見えるトンネルをくぐることになる。
旧道は多摩川源流や崖に囲まれたなかなかいい道なので、以前はそこを通過するのが楽しみだった。
トンネルは確かに便利で楽だが、それと引き換えに景色やその上に広がる青空が奪われてしまう。

大菩薩ライン6
この写真の道の正面が一ノ瀬高原の入り口だ。
旧道では九十九折れのヘアピンカーブを息を切らせて上り切ると、やっとこの地点に着く。
写真の右手にその旧道が細くわずかに見え隠れしている。

大菩薩ライン7
これが新しいトンネルの出口だ。
工事中は度々発破が仕掛けられ、通行中のクルマや自転車はしばしば足止めを食ったりしたものだ。

大菩薩ライン8
柳沢峠ももう遠くない。
昨年、初めての山岳長距離ツアーにKKさんをお誘いした時には、ここで彼を待った。
僕が案内人だったので先頭を牽いていたこともあって、誘っておきながらKKさんを他の方に任せてほったらかしだった。
せめて最後は一緒に峠越えをしようとの思いから、ここで彼を待ったのだった。

柳沢峠1
柳沢峠に到着だ。
もう一昨年になるのだろうか、同行した義理の息子のTYくんに、ここの茶店でおごってもらったお汁粉がうまかったのが忘れられなくて、今回も一人で食べた。

奥多摩湖から峠まで40km以上も上りが続くのに、初心者のKKさんとTYくん、共によく頑張ったと今更ながら感心する。
それより何より、二人とも懲りることなくいっそう自転車での山登りにはまったこと、それがなんだか嬉しい。


柳沢峠2
今日は峠でも視界が利いて、遠くの山々がくっきり見える。

柳沢峠の富士山
おお、富士山も勇姿を見せてくれている!
居合わせた人々は一様にカメラを向けているが…
コンデジでは望遠側でとってもこの程度が限界だ。
携帯付属のカメラでは難しいんじゃないかなぁ。
いい景色に出逢ってシャッターを切るたびに一眼レフならなぁと思うが、ロードバイクと一眼レフは共存できない。

塩山へのDH-1
これで柳沢峠は見納め、これから長いDHだ。

塩山へのDH-富士山
少し下っただけで富士山が近づいた感じがする。
気温が思ったほど下がらないのでぼんやりとかすんでいるが、真冬ならくっきりと輪郭が冴える。
手前の山などの輪郭との関係で富士山がやや傾いたように見えてしまう…

塩山へのDH-2
ここから塩山までのダウンヒルは稀に見る豪快な下りだ。
景色がいいこと、路面が整備されていること、通行車両が少ないこと、三拍子揃っているからだ。

塩山へのDH-3
この下りではいろんなことがあった…
ある時はウインドブレーカーを忘れてがたがた震えながら、早く下りが終わらないかと思うばかりで楽しめなかった。
そういえば、KKさんもウインドブレーカーを忘れてせっかくのダウンヒルが楽しめなかったようだ。

塩山へのDH-4
もっと以前、走りながらでもお喋りしたいTMさんが、よそ見をしていて側溝に転落しそうになった。
すぐ後ろを走っていたのだが、あまりに危険な状況で声も出せなかった。声を出したら相手が進路を変えて側溝に転落する危険が増すんじゃないかと反射的に思ったのだ。
無事でよかったが、あのまま落ちれば惨事だった。

塩山へのDH-5
こんなダイナミックな景色や

塩山へのDH-6
こんなに美しい紅葉も見られたり

塩山へのDH-7
で、あっという間に市街地まで下りてしまう。

義理の息子のTYくんは懲りない人というか(この辺りは僕と同じ)、身の程を知らないというか(この点はもっと同じ)、塩山に下って輪行で帰宅するものとばかり思っていたら、「まだ時間が早いから、このまま帰るのはもったいないですねぇ」という。
「じゃぁ、御坂峠を登って河口湖から帰ろうか」というとすぐにのってきた。

御坂峠1
あのときはもっと日が傾いていたと思う。

奥多摩から柳沢峠まで登って下った後の御坂みちは、人によってはいやな上りかもしれない。
甲府盆地に完全に下りきってしまった後なので、ヒルクライムも一からやり直しだからだ。
だいたい6%~7%ほどの勾配が延々と続く。時折10%を越えたりする箇所も現れる。
しかも交通量が多く、大型トラックやバスも通行するので、ところどころに登坂車線が現れる。
つまり、その程度には勾配の強い道だということだ。

御坂峠2
一昨年のTYくんにはけっこう厳しかったようだ。
自ら望んで来たのに、僕が速度を緩めてもすぐに姿が見えなくなるほどの鈍亀だった(笑)
iPhoneでリアルタイムに標高を確認することができたのも、彼には逆効果だったようだ。
御坂峠の標高は1300mだ。トンネルをくぐるからそれよりやや下がったとしても、1000mは超える。
いつまで経っても標高計が1000mを示さなかったのが辛かったようだ(笑)

御坂峠4
御坂トンネルは長くて交通量も多い。時間があるときには旧道で峠越えをすることをお薦めする。
前回は通行止めだった旧道だが、舗装しなおされたようでクルマも通行できる。
頂上では「天下茶屋」も待っている…とはいうものの、御坂みちをを上るときはいつも夕方なので、僕自身いまだに旧道を通ったことがない。

河口湖へDH-1
TYくんと一緒の時は、すっかり日が暮れてしまったのでこの絶景は拝めなかった。
御坂峠からの下りで見られる富士山の姿は実に美しい。
夕景に浮かぶ姿はまことに優雅だ。
富士は日本一の山!という実感だ。
この景色を前にすると、富士山フリークが少なくないのがよくわかる。

河口湖へDH-2
日は既に西の地平線に沈み、河口湖はうっすらと光り、富士山は厳かに残照に浮かび上がる。

河口湖へDH-3
河口湖大橋をわたる頃には、あたりは完全に闇に包まれた。(明るいのは写真だけである)

河口湖へDH-4
河口湖畔のホテルのフェンスやエントランスがLEDの電球で彩られている。

河口湖へDH-5
こういうのを見ると、"クリスマスが近いんだなぁ、もうすぐ師走なんだなぁ"、と実感する。

完全に日が暮れたので、河口湖の先に進むのは危険すぎる。
で、本日はこれにてツアー終了!ということでバスの切符販売窓口へ…

窓口の若い女性に、「どっちのバス会社だか忘れましたが、自転車を載せないということでしたが…」と言うかいわぬうちに、「どちらの会社も現在は自転車は載せないことになってまして」と言う。
「え~っ、いつからそんなことになったんですか。一昨年は問題なかったのに!」
件の女性は困って、「少々お待ちください」といって、電話で上司(らしい)に相談している。

しばらくやり取りがあって、「やはり載せられないそうです」という。
「いつからそんなことになったんですかねぇ」というと、さらに上司らしき人とやり取りを続けた結果、次のような理由で現在は中止になっていると説明された。

「富士急とJRが東京河口湖間のバス路線を運行しているのですが、お客様(僕のこと)のいうとおり、暫く前まで富士急のみ自転車を載せるサービスをしていました」と認めた。しかしバス会社によって自転車の扱いが異なるのはまずいとのことで、両社とも東京路線に関しては自転車を載せないことで統一したという。
納得できませんね!

それにしても、なにぃ~!という気持ちだ。 ホームページ上にはそんなことは一言も触れられていない。
非公式にせよなんにせよ、あるときまで自転車の車載を認めていたものを突然中止したんだから、何らかの形で中止を発表するなり通達を出すなりしなくていいのか?
TYくんとバス輪行で帰宅したときには、「こんないいサービスがあったんだねぇ」なんて喜んでいたのに…

あたりは山だらけ峠だらけだから、夜間の自転車走行は危険すぎる。
河口湖からだとバスかタクシーに乗らなければ帰れない自転車乗りだっているはずだ。
こういう人が僕の立場だったらどうするんだろう。
杓子定規でなく、もう少し臨機応変にできないものだろうか。
乗客数や荷物の関係で自転車はお断りする場合がある、というなら納得できる。
二つの会社が共同運航するバス路線で、自転車の扱いが異なるのはまずいというだけの理由で、全面的に断るってのはどんなもんだろう。

窓口のお姉さんを相手に苦情を言っても始まらないので、その場を退いて電車輪行で遠回りで帰ることにした。
河口湖から大月までは富士急で、そこからはJRの特急あずさに乗れるはずだった。
富士急河口湖駅にも、JR大月駅で乗換え可能な特急の列車名と発車時刻が表示されていた。

富士急ははじめて乗る電車で、まさにローカル線そのもの。
なぜかアジア系の外国人が多い。前の席には20代前半のベトナム人かタイ人らしきカップル、少しはなれたところには就学前の二人の子どもをつれた同じくベトナムかタイの人。
電車の中での振舞いや話し声の大きさが日本人と全然違う。
普段乗る電車と乗客が全く違って、見ているだけで退屈しない。
今ではけっこう電車好きで、あれほど(って、どれほど?)電車嫌いだった過去の自分が信じられない。

ようやく到着したJR大月駅のホームの自販機で自由席特急券を購入する。
だが、どうも様子が変だ…大月のような田舎の駅に、しかもラッシュアワーでもない時刻にホームには人がいっぱいいる。
やがてアナウンスがあり、「線路上に木が倒れていたのでダイヤが乱れています。特急は大幅に遅れが出ています。大変申し訳ありません。」と言っている。

道理で…なんて感心している場合ではない。
特急が大幅に遅れているってことは、各駅か特急かにこだわらず来た電車に乗ったほうが早いのかもしれない。
自転車をホームに放置して改札口まで走って駅員に尋ねることにした。
すると韓国人らしき女性が駅員相手に食い下がっている。
どうやら新宿まで行きたいらしいのだが、どれにのればいいのか、どのホームに行けばいいのか、乗り換えなくていいのか…、質問とその回答への理解が進まなくて、駅員は独占されたままだ。
やっと僕の番がきて、「八王子までなら次に来る各駅列車に乗ったほうが早いですね。あ、ホームに来てますよ!」と言うので、特急券の払い戻しのことだけを聞いて、全力で走って(と言ってもロードシューズだ)、輪行袋をひっ掴んで電車に飛び乗った。ぎりぎりでドアが閉じた…

今回も最後の最後にこんな騒動が待ち受けていた…
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プロフィール

shimagnolo

Author:shimagnolo
2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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