2016/05/04 23:58
2016.05.03

今日のカメラは、Canon PowerShot G7X

前半の記事のトップでもご紹介したように、2日の午後20時過ぎに東京を発って夜を徹して走り、翌日夕方に直江津港到着を目指すというロングランです。
東京から直江津港まで走るという企画は数々あり、関東近在に住む自転車乗りの間ではよく知られています。
そして東京~直江津のコースも様々で、距離はさほど変わらずとも獲得標高はコースによって2倍かそれ以上の開きがあります。

我々が走ったコースは、参加者(と言ってもわずかに3名)の実力はさておき、高いところを越えたいというだけの直情的願望の結果であることをお断りしておきます。
自身の体力や経験を考えない無謀ともいえるコースであることは、一昨年の経験からも明らかです。
我々三人は決して自転車の実力者でも経験豊かな人間でもなく、むしろアベレージローディーをはるかに下回り、年齢さえもまちまちです。

00直江津ロングラン
直江津ロングラン
それでは愉しくも厳しかった後半をご紹介させていただきます。

北軽井沢のコンビニを出ると外の空気は一気に冷え込んでいました。徒に温まってしまったのも勢いをくじく理由でした。コンビニの中にとどまりたい衝動にかられます。もしも一人だったら…

この時点でN瀬さんのテンションにも大きな変化が見られました。
初体験のN瀬さんです。"この地点でこれじゃぁ上の方(白根山から渋峠)はどうなんだろう…"と不安になるのはもっともです。
しかもこの後あまり好きではない長い下りが続きます。凍えるような寒さの中のDHですからね、たとえ元気な時でも気持ちはしぼみます。
この時言わなければよかったのですが、「右脚が攣りそうになっているのでひょっとすると…」と打ち明けました。
その言葉に渡りに船と言えば聞こえが悪いですが、そんな気配をにじませるN瀬さんでした。
できれば草津で一緒に離脱せんばかりの様子でした。U野さんを一人にさせるわけにはいかないし、そもそもそんな選択肢は絶対にあり得ません。
僕の一言が事態を一気によくない方に向かわせてしまったとすれば猛省すべきところですが、一旦口に出してしまったことは取り消せません。
しかも北軽井沢という地理的位置は進むも退くも容易ではなく、ここほど離脱に相応しくない場所はありません。
とにかく寒さに震えながら下るほかありません。

後のことは後のこととして、次の地点を目指します。

長い長い下りの後、通称日本ロマンチック街道(どこがロマンチックだ!と言いたくなる過酷なポイントだらけ!)への左折地点まで上り返しました。
僕にとってここから草津への上りは実に相性が良くありません。過去何度も通過しましたが、いまだに調子よく走れたことがありません。
今日の調子だとここから草津・白根方面へ向かう上りでは、もはや二人のペースで走ることはできないことが分かっています。
ずるずると後退して、間違いなく彼らの後ろ姿が見えなくなるでしょう。
それがわかっていても上り端のコンビニに立ち寄りました。とにかく休みたい!そればっかりでした。

コンビニを出てメロディーライン(草津節)の手前あたりで再び右脚が痙攣しそうになり、ますます速度を緩めざるを得ません。
2~3度自転車から降りて脚を休めたりしましたが、よくなる気配がありません。
"このままでは草津から渋峠までの長い上りに堪えられないし、迷惑をかけるわけにはいかないなぁ。草津で離脱かな…"、そんな想いが頭をよぎります。

草津のコンビニの手前で二人が僕が追いつくのを待っていてくれました。
三人そろってコンビニで休憩です…いや、休憩と言うよりも協議というか相談というかお願いと言うか、そんなことに時間を費やすことになりました。

幸いにN瀬さんは本来の様子を取り戻し、正直なところ"これで安心して離脱を申し出ることができるな"と思いました。
迷いながらもその時の自分の気持を素直に伝えました。
しかし「じゃぁここでね!」とはなりません。
何とか直江津まで一緒に行かれないか、温泉だって一緒に入りたいし、三人揃って新幹線で帰ろうよと、ここでの僕の離脱がなかなか認めてもらえません。お互いに相手を気遣うがために、結論が出ない押し問答のような格好になりました。

ここまで来たら渋峠を越えて一緒にゴールしたいのはやまやまです。
しかし迷惑をかけるのはなにより辛い。既に疲労困憊しているのだからそれぞれ自分のことでいっぱいです。いや自分のことだってまともにはできません。
そう考えるとDNFも仕方ありません。それが僕の正直な気持ちでした。

悪いことは重なるもので、どこかで左足先をぶつけたようで、親指が腫れてずきずきと痛みます。ここに来るまでは寒さが辛すぎて、痛みは感じられなかったようです。
もはやこれまで…そう決心するまで話し合いを重ねてずいぶん時間が経ってしまいました。気がつけば右足の痙攣しそうな恐れは消えました。それほどの時間が経過していたのです。
でも左足の親指が腫れてずきずきではやはり無理です。

「お二人はここで再スタートを切ってください。僕はここでしばらく休んで、先に行けそうなら後を追います。その時は電話もしますから」、そう言ってもお二人のその場を去りがたい様子は変わりません。

その時N瀬さんから「U野はSさんをお父さんみたいに思っていますから…」の一言! 
僕はそういのには滅法弱いのです。
もちろんN瀬さんはそういうところを突くような方ではありません。お二人の関係はN瀬さんがU野さんの上司。なのでお互いによくわかりあっているのです。
こうして時間を浪費していることが一番申し訳ないので、一か八かともかくいけるだけ行くことにしました。
コンビニでテーピング代わりに伸縮性のある絆創膏を買って、親指にぐるぐると巻きました。

「遅れてゆっくり上るから、後ろを気にせずに自分たちのペースで先に行ってくださいね」と念を押して再スタートしました。
こうして押し問答で時間を浪費したこと自体もそうですが、そのお陰でだれもが肝心な補給や買い物をしないまま上り始めてしまいました。これが後になって問題に…

a志賀草津道路
志賀草津道路
上り始めると右脚痙攣のおそれは完全に消え去っていました。痙攣が起きなければ、左足の親指の痛みだけで落伍することはなさそうです。何とか頑張る気持ちに切り替えることができました。

b志賀草津道路湿原
志賀草津道路:湿原
湿原が左手に広がっています。今日も散策するグループがいました。"次回一人で訪れる時には是非歩いてみよう"、ここを通過する時はいつもそんな風に思います。

c志賀草津道路ロープウェイ乗り場
志賀草津道路:ロープウェイ乗り場
ヨーロッパのアルプスの麓のような景色が広がるロープウェイ乗り場付近です。

d志賀草津道路ロープウェイ乗り場
志賀草津道路ロープウェイ乗り場
お二人もここで自転車を降りたようで、待っていてくれました。この先お二人の写真があまり撮れそうにないので撮影しました。

e志賀草津道路ロープウェイ乗り場
志賀草津道路ロープウェイ乗り場
僕も撮っていただきました。この後はやや離れ離れで走ることになりそうなので、これら2枚の写真は貴重です。

f賽の河原志賀草津道路賽の河原
志賀草津道路:賽の河原
いやまだ離れませんでした。賽の河原でN瀬さんが衣類の調節のために自転車を降りていました。

g志賀草津道路
志賀草津道路:白根山へ
その後しばらく一緒に上りましたが、「私は乗鞍よりもこっちの方が好きです」とU野さん。
確かに印象が違う景色だからなぁ…と思っていたら、「U野はあの時景色を見る余裕がなかったんだよ。高山病になったみたいで」とN瀬さん。
僕はその時はご一緒していなかったので高山病のことは初めて知りました。

h志賀草津道路
志賀草津道路:白根山へ
この辺りはまだ雲が厚くなっていません。

i志賀草津道路
志賀草津道路:白根山へ
U野さんも上りを愉しんでいます。1~2年前の彼は苦しさを愉しんでいるという感じでしたが…

この後U野さんがハンガーノック気味なので先に渋峠に行くとN瀬さんから伺いました。
草津のコンビニで僕が退くか進むかで時間を取らせたために、皆さん補給食を持たずにここまで来てしまったのです。
U野さんが無事にハンガーノックを乗り切ってくれるのを祈るほかありません。僕も何も持っていませんでした。

j志賀草津道路
志賀草津道路:白根山へ
標高が上がるにつれて雲の中に入って行きます。
左足の親指の痛みが気になって、一旦降りて道端で絆創膏でテーピングし直しました。
しっかりと抑えるようにすると痛みはかなり薄らいでくれました。

k志賀草津道路
志賀草津道路:白根山へ
この辺りから下を覗くと雲の下端がどのあたりなのかわかります。

l志賀草津道路
志賀草津道路:白根山へ
下端と言うよりも湧いてくるというか、押し寄せてくる感じでしょうか。草津方面は既に雲の下のようです。

m志賀草津道路
志賀草津道路:白根山へ
雪渓が少しずつ増えてきます。前回はこの辺りは雲の真っ只中で、雨や霙が降っている状況でした。寒さも今年の比ではありませんでした。それを思えば今年は極楽です。ずいぶん寒さ厳しい極楽ではありますが。w

n志賀草津道路白根山
志賀草津道路:白根山
白根山の噴火活動は依然沈静化していないようです。レストハウスの営業が中断され、トイレさえも使えない状況が長く続いています。
レストハウスそばの道路では国土交通省の監視が続いています。立ち止まると先に進むように促されます。
昨年ここを訪れた時に写真を撮ろうと自転車を降りたら注意を受けました。

o志賀草津道路白根山弓池
志賀草津道路:弓池湿原
監視の目から少し離れたところで弓池湿原の写真を撮りました。当然のことながら散策は許されていません。

p渋峠へ
志賀草津道路:渋峠へ
ここから渋峠まで標高差で200mほどしかなく、距離は4kmほどでしょうか。正確な情報はわかりません。

q渋峠へ
志賀草津道路:渋峠へ
ここからの眺めは毎回カメラに収めます。自転車を降りて道の反対側まで行かないとこの光景は見られませんが、わざわざ必ずそうします。
渋峠に向かってくる上りと万座温泉に向かう下りが交錯するビューポイントです。

r渋峠へ
志賀草津道路:渋峠へ
上の方の雪渓では数人のスキーヤーが愉しんでいます。コントロールがうまくできないスキーヤーだと転落しそうな場所です。

s渋峠へ
志賀草津道路:渋峠へ
左手には深い谷が広がります。この辺りの光景はどの季節に訪れても見ごたえ十分ですね。

t渋峠へ
志賀草津道路:渋峠へ
空へと続く道! 渋峠で折り返してきたローディーのようです。
渋峠からの折り返しばかりでなく、志賀高原側から上ってくる自転車も見かけますが、その数は決して多くはありません。

u渋峠へ山田峠
志賀草津道路:渋峠へ・山田峠
新しく「山田峠」の標識が立てられています。今回初めてここが山田峠だと知りました。
ルートラボを拡大して見ると、それらしいポチっとした出っ張りがあります。

v渋峠へ雪の壁
志賀草津道路:渋峠へ・雪の壁
今年は雪が少なかったようで、雪の壁は昨年の半分の高さもありません。同じような頃にようさんとここで記念写真を撮りましたから、その違いはしっかりと記憶に残っています。

w渋峠
志賀草津道路:渋峠
今回のロングランでは最高の標高地点です。国道の最高地点としても知られた渋峠ですね。
ここには何度来たかわかりませんが、やはり初めての感動はもはや遠い記憶のかなたです。

x渋峠

渋峠から白根方面を振り返った景色です。
この左の谷の下方には池を巡る散策コースもあるのですが、込んでいるのでその撮影は諦めました。

y渋峠
志賀草津道路:渋峠
その時二人のローディーが白根方面から上ってこられました。お互いに挨拶をし、どこから来たのかお尋ねいただいたので、待ってましたと思いました。(笑)
東京からと言うと皆さんこぞって感心してくださいます。もちろん年齢のせいでオマケの言葉もいただけます。眠さと疲労とでこんな風にヨレヨレになっているときには、ちょっとした褒め言葉さえもが先に進む力になるのです。
仲間三人で写真におさまってくださいました。ありがとうございました。その後さらにお一人の仲間が上ってらっしゃいました。
皆さん群馬県の方で、自転車で走るには本当にいい県だとおっしゃっていましたが、まさにその通り!異議なしです。
「気をつけて!」の言葉をいただいて待ち合わせの渋峠ホテルへと下りました。

z渋峠インディ
志賀草津道路:渋峠ホテル・インディ
N瀬さんとU野さんの自転車が止められているので、いらっしゃることがわかってほっとしました。中に入る前に久しぶりのゴールデンの親子にご挨拶をしました。
これはお父さんのインディです。確かインディ君はジュニアだと思います。シニアのインディ君はしばらく前に亡くなっていると思います。
お母さんの名前は忘れましたが、人見知りなのでしょうね。いつでもあまり人前には出てきません。

z1渋峠マーカス
志賀草津道路:渋峠ホテル・マーカス
そしてこちらが文字通り現インディ君のジュニアです。名前はマーカス君です。
お母さん似のベージュの綺麗な毛並みです。
どちらも犬好きには放っておけないかわいい看板犬です。

渋峠ホテルのレストランに行くとU野さんがいらっしゃいました。
お話を伺えば、ここに至るまではハンガーノックで危機的な状況だったようです。
視界が真っ白やセピア色になったと笑っていましたが、無事に済んだから冗談めかして言えるのですね。
不安だからみんなと一緒に上ろうかとも思ったけれど、もしも自分だけが遅れると何かあってもどうしようもないので、先に行けば後から行く僕たちがその現場に居合わせることができるからとの判断で先に行かれたとのこと。
ハンガーノックになりかけた時には早くエネルギー源のある所にたどり着きたくて全開で走り、却ってハンガーノックを早めることがあるらしいですよと言うと、スローペースで止まらずにゆっくりと進んだそうです。
一旦降りてしまうと漕ぎ出しに力を奪われるからとも仰っていました。無事にホテルに辿りつけたのは冷静な判断もあってのことでしょう。
今回はいざとなれば周囲に人もクルマもいましたから、人気のない山中でハンガーノックに陥ったktyさんや僕よりはまだしもの状況だったと言えるかもしれません。
それにしても無事で何よりでした。

z渋峠上野さん
志賀草津道路:渋峠ホテル・U野さん
カツカレーとパンを食べたそうですが、エネルギーに変換されるまでには少し時間が必要です。僕にも責任の一端はあるわけで、十分時間を取って回復してほしいとお伝えしました。
あ~眠い…と少しうつらうつらできたようで元気を取り戻せたU野さんでした。

N瀬さんも僕も同じメニューを食べ、僕はさらにチーズパンもお腹に追加しました、
それぞれトイレを済ませて「さぁ、ではそろそろ出ましょうか」と玄関から一歩外へ……
z渋峠ホテル
志賀草津道路:渋峠ホテル
空模様はすっかり様変わりしています。
ホテルの屋根も隠れそうに低く垂れこめた雲!
何度も来たのに今日初めて気づいたのですが、このホテルは群馬県と長野県の県境に建っているのですね。この写真の通りだとすれば、左半分は群馬県、右半分が長野県ということになります。

z渋峠ホテル前
志賀草津道路:渋峠ホテル
ホテルの前にはこんな雪の迷路がありましたが、写真を撮る人はあっても遊ぶ子供すらいません。
寒すぎます!


この後は長い長い下りです。誰が先頭になるか協議の結果、下りで最も慎重なN瀬さんに再び先頭を牽いていただくことになりました。
寒気が胸から背中を貫くようなDHでした。上りでは薄着になり、下りでは重ね着をする。これを頻繁に繰り返します。それも衣類を携行しているからこそできることなわけで、通常はせいぜいウインドブレーカー1枚持てばいい方です。
今日も僕はそれですが…(^^;;;
自転車で上りも下りも共に快適に走るのは実現困難な永遠のテーマです。自転車で山岳を走る宿命とも言えます。
それから逃れられるのは、春や秋のほんの一時、或は平地しかないコースの場合に限定されます。冬期に限らず夏期も暑さと言う逆の意味で上りと下りの衣服の調節が難しいのは同じです。寒暑の差が辛いのが自転車での山岳ツーリングの宿命なのです。

その代りに本日は厳しい寒さで眠気に襲われる余裕は全くなし。これが楽ちんな平地で温かかったら、睡魔との厳しい戦いを強いられたことでしょう。

志賀高原から湯田中を経由し、長い長い坂を下り切ってもその先はまだまだ…

その先は何の愉しさもなく、ロングランの残りを消化するためにひたすらR292を走り続けます。
この時、平地でも遅れがちでお二人の背中が遠ざかります。
疲労感もさることながら、実はもう一つトラブルを抱えていました。

右足のクリートが不調で(何が悪いのかチェックする気力もなし)、どうやってもペダルをキャッチできなくなりました。
まともにペダリングできるのは左足だけで、右脚はただの添え物のような状況です。直江津までの残りはまだ70~80kmもあります。しかも3~4kmの上りが一か所残っていることを思うとやや憂鬱になりました。
走行中はもちろんですが、交差点で走りだすときに右脚がペダルと離れてしまうのは実に困りました。ただでさえ遅れがちなのに、前をダンシングでスタートするお二人とは瞬く間に差が開いてしまいました。

左足の親指の痛みが出ないからまだしも、そうでなかったら平地を走ることさえ困難だったと思います。
これまでは幸いに故障や事故無くやってきたツーリングでしたが、こんな大事な場面でこんなことに!
クリートの致命的な故障は最後まで内緒にしようと覚悟を決め、お二人には遅れる理由は伝えないことにしました。

峠道は辛い一人旅でしたが、遅れている申し訳なさは感じないで済みました。なんとか漕ぎ続けるだけが精いっぱいだったので、他人を気遣う余裕などなかったのです。
無事峠を越えてからも速度があげられません。いっそスニーカーでフラットペダルの方がまだしもの感じです。
キャッチできな状態ではダンシングはもちろん、しっかり踏み込むこともできません。右足を滑らせたら"アソコ"を思いっきり打って痛い思いをしそうです。w

平地は彼らの速度が上がる分、さらにさらに遅れます。信号がなければ追いつけずに迷子になったかもしれません。名にし負う方向音痴ですから。w

日本海まで8kmなんて言う標識を見ても一向に嬉しさがこみ上げてきません。最後の最後は"やった感いっぱい"で終わりたかったなぁ…

直江津に近づくにつれて風が強まってきました。港に到着した時には歩くこともままならず、自転車にまたがることは到底無理でした。

直江津まで走ると記念写真を撮る場所があるはず!(前回は佐渡行きの汽船の乗り場で撮影を済ませました)
ここまで来たらそこで完走のしるしを写真に収めたいと思うのは人情です。

U野さんがタクシーの運転手にそれらしいところを聞きましたが、ウロウロと歩き回るも行きつきません。どうやら違う公園を教えられた模様です。
次いでN瀬さんが地元の中学生か高校生に尋ねても知らないと…

引いて歩く自転車が風に舞い揚げられるほどの強風です。風上に向けてかなり倒して引かなければ容易に飛ばされてしまいます。

ついに写真は諦めて駅まで歩くことに決めました。
川面は風が起こす激しい波と水しぶきで荒れた海のようになっています。
そこを渡る橋の上では寸でのところでU野さんの自転車が車道に飛ばされそうになり、遥か下の川面の水がしぶきとなって橋上の我々にも降りかかりました。

z直江津駅
JR直江津駅
何とか辿りついたJR直江津です。写真がぶれているのは、立っていられない強風のためです。地面に寝かせた自転車が風で移動してしまうほどの強風でした。
過去何回か同じような思いをしましたが、その時は徹夜した翌日の夕方ではありませんでしたからね。w
その意味でも今回は何とも言えない幕切れとなってしまいました。

全員が直江津から越後湯沢経由で上越新幹線で無事に帰宅できたことを感謝しましょう。
脚の痙攣も免れ、親指の痛みや腫れも帰宅した翌日にはほとんどおさまっています。

N瀬さん、U野さん、本当にお疲れさまでした。
いろいろご迷惑をかけつつも見捨てずに最後までご一緒させていただいて感謝しています。
ありがとうございました。

ただ、まだ気持ちの整理がついてなくて、愉しかったのか辛かったのかよくわからい状況です。
疲れは翌日から全くなく、いつも通りに元気なのですが、やり切った実感がわいてきません。
皆さんはどんな風に直江津後を感じていらっしゃるのでしょうか。


Twitter : @pa_hoehoe

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2016/05/04 15:50
2016.05.02夜 & 3早朝

今日のカメラは、Canon PowerShot G7X

※ややタイトなジャージのポケットから無理矢理カメラを出し入れしているうちに、アスペクト比が4:3になっています。人物ショット用に変更したというわけではありません。気づかず最後までこのままでした。


まだ二度目なので「恒例の」とは言えませんが、実は恒例にしたかったイベントです。(今はそう思っていません!w)
一昨年の同じ時期に走った同じコース。メンバーの一部入れ替えはあるものの、だいたいの勝手はわかっています。
記事の詳細の前にざっとおさらいしておきたいと思います。

国道17号「舟渡」の交差点を20:00~21:00にスタート、直江津到着は翌日の夕方と考えています。
文字通り一睡もしないで300kmを走り切るというイベントです。
コースはいろいろあるのに、どうせだからと最も険しいコースの一つを走ります。前回も…

途中にある峠は大きく4つです。
碓氷峠、峰の茶屋の峠、草津白根山から渋峠、そして250km以上走った後でオマケのように最後の最後に現れる飯山街道で妙高へと越えて行く峠…
全コースを通して平坦路は17号のみという状況です。

・碓氷峠は真夜中から夜明けにかけて。
コーナーがおよそ200あることを知って以来、コーナーごとに自分の位置を自覚させられるという酷道です。知らぬが仏は今では通用しません。
しかも鼻をつままれてもわからないほどの真の闇。お化けが怖い僕には一人では走れません。

・寒さに震えながら人気のない軽井沢の町を抜け、次に越えるのは峰の茶屋までの上り。
特に峠に名称があるかどうか知りませんが、長く険しい道。出発してからここまでは1mmの下りもありません。
完徹のあとのぼんやりした意識ではあるものの、止めて帰りたい意識にかられるところでもあります。

・下り切ってから草津に上り返し、絶景の中を白根山を経て、さらに走って標高2172mの渋峠に到達。
天候次第では身を切るような寒さに震えるかもしれません。しかしダイナミックな景色と自転車乗りがたくさんいることで励まされるポイントでもあります。

・飽きるほど長い長~い下りの後、飯山市から「R292 飯山街道」で妙高へと越える精神的に最も辛い峠。
このころ疲れはピークでしょう。というか疲れすぎて人事不省状態!(笑)

ざっとこんな感じで走ります。元来きちんと計画通りに走れない僕ですが、今日の仲間も似たり寄ったり。出たとこ勝負です。実はこういうのは大好きです。むしろ僕のツーリングにはそれしかない。
しかし今回の互いの約束は、「フィジカル的にもメンタル的にも限界に近い状況になるんだから、バラバラになるのは避ける」ということでした。
前回待たせ役だったU野さんが飛躍的に走れるようになったので、その役は当然僕に回ってきます。
「お二人には存分にお待ちいただきますよ。期待してください!」そんな気持ちで集合場所に向かいました。

00直江津ロングラン
直江津ロングラン
まずはその前半をご紹介したいと思います。

板橋区の舟渡に午後8時に集合です。その日仕事がある方もいるので、普通では考えられない時刻に集合&スタートです。
早起きして早朝にスタートすれば疲労度がぐっと低くなるのはわかっているのです。
ま、単にナイトランというか冒険が好きなのかもしれません。

普段しないので昼寝で余力を蓄えることもできず、一睡もせぬまま走り続けます。
だから必ずどこかで睡魔に襲われます。

この後の行程を考えると横浜からここまで自走する気にはなれません。
電車輪行一番乗りでみなさんの到着を待ちます。

N瀬さん、そしてU野さんもほどなく到着です。
補給食、水などを購入後記念写真を撮ります。

01舟渡の長瀬さん
集合場所の舟渡:Nさん
まずはN瀬さん。はじめは気乗りがしなかった直江津ロングランですが、U野さんと僕の熱心さに負けて折れたというのが実情です。

02舟渡の上野さん
集合場所の舟渡:U野さん
そしてU野さん。逆境大好き、悪天候も何のその、むしろそれを愉しむ人です。

03舟渡の僕
集合場所の舟渡:僕
僕は…仲を取り持つことができればそれでいいと思っていますが、それは逆に重すぎる荷なので後をついて行くだけです。ww

04R17号線
夜のR17号線
夜の17号線は決して走りやすくなく、クルマの激しい往来がストレスになります。特に夜間走行を避けているN瀬さんはやや恐々の様子です。

05繰り返すコンビニ補給
コンビニ補給
なるべく頻繁に休むことを前提に走り出しましたが、その通りにコンビニ休憩は度々! 
日本のライダーは本当に恵まれていると思います。
コンビニがない時代、彼らは綿密にエネルギー補給のタイミングや量を考えて用意したのでしょう。

しかし本当によく食べるN瀬さん。彼の走りの秘密はここにあります。

06繰り返すコンビニ補給
コンビニ補給
かつて僕もよく食べました。「Sさんと走ると太っちゃうから気をつけないと…」と言われた時代もありましたが、最近は縮小気味です。走りは言うまでもなく…

07深谷あたり
深谷あたり
この写真の地点ではないかもしれませんが、桶川を過ぎたあたりの信号ストップの時のことでした。
最後尾の僕が前の二人に「まだ10分の1しか走ってないよ!」と叫ぶと、それを聞いていた信号待ちのおじさんが、「どこまで行くの?」とお尋ねになりました。
「直江津まで行きます」と言うと、感心するというより呆れかえった表情でした。でも「頑張って、気をつけて」と励ましの言葉をくださいました。

心の奥で"こいつらバカだよ!"と思ったかどうかわかりませんが、こういう世界を知らない時代の僕だったら、間違いなくそう思ったことでしょう。

さらにコンビニ休憩を繰り返しながらもペースを上げ過ぎることなく、本当に愉しくて仕方がないナイトランでした。

ハンドルを切って次のコンビニに入って行くと、先客のローディーがいます。
まだ若くて学生風の青年でしたが、すでに社会人だとご本人の弁でしたが…

08岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
どこまで行くのかと定番の質問できっかけを作ってしばし立ち話をしました。
ソロで走るのかと聞いたら、「当然です!」との答え。
なぜ当然なのかは最後まで分かりませんでしたが、面白い子!
「まずは草津を目指しているので、今日の自転車は"特急草津温泉"です。その都度自転車に名前をつけてます。○○時にどこそこに着いて、△△時にどこそこを出発してどこどこに××時に到着、そして……」
と立て板に水のごとくというか、列車の発着時刻をアナウンスする駅員のようにというか、すらすらと明るい声で説明してくれました。w

09岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
これが自転車の名前と行き先の表示です。シートチューブに取り付けられた表示板です。

10岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
発車時刻が来たらしく、一足先に走り出す青年を見送りました。

11岡辺あたりのコンビニ
コンビニ補給:岡辺あたり
そして後に残った我々はまた補給です。

出発地から高崎まで90km以上を淡々と平地走行しました。ここまで飛ばすと後に付けが回ってせっかくの楽しい峠道が台無しになってしまいます。そのことが分かっているお二人が交代で先頭を牽いてくれました。逸る気持を抑えて自重しながら進みます。
年齢ハンデの代わりとして僕は先頭交代の任務を免れました。ありがとうございます。

12安中のコンビ二
コンビニ補給:安中あたり
安中のコンビ二は我々のコース上では最も大事な補給ポイントの一つです。次は軽井沢でたった1軒だけ営業しているコンビニまで補給はできません。
軽井沢は条例で24時間営業が禁止されているので、早朝や深夜はコンビニに限らず立ち寄り場所は一切ありません。
夜中や早朝、軽井沢近辺を走る方はご注意ください。

13安中のコンビ二
コンビニ補給:安中あたり
このコンビニでの前回のU野さんの様子が記憶から蘇りました。
現在の彼からは考えられませんが、当時は僕よりもかなり走れず、しかも当日の調子も良くなくて最悪の状態でした。
いつもの前向きで快活な様子は全く見られませんでした。
ここから上りが始まるので、僕は彼と一緒に走ることに決めて、もう一人のメンバーには自分のペースで走ってもらうことにしました。
気持が落ち込んでいるうえに、このあと足が攣るという事態にも陥り、軽井沢で離脱することも考えているようでした。その時にはもちろん僕も付き合う覚悟でした。
しかしDNFは免れて走り切ったのが立派でした。

今年はそんな気配は微塵も感じられず、やや腰が引け気味のN瀬さんや後半ではついていけない場面も多かった僕には眩しいような存在でした!

暗い間は絶対にばらけないよにしようという固い約束の下、多分僕のペースに揃えてくれたのだと思います。
お二人の背中について暗い夜道を涼しく楽しく走りました。

やがて横川を過ぎると碓氷峠への上りです。
旧道はクルマの通行量が少なくて走りやすいのですが、今回は三人で並走しっぱなしというわけにはいかない程度の往来がありました。
それでもほとんど並走できる状況で、前回の思い出話やその他もろもろ、愉しく語らいながらの上りでした。

14碓氷峠メガネ橋
夜明け前の碓氷峠:メガネ橋
まずは真っ暗闇のメガネ橋に到着です。よ~く目を開けないとメガネ橋の存在すら気づけません。
それでもやはり記念写真は撮らないわけにはいきません。
僕の自転車のライトを向けて、お二人の写真を撮りましたが、メガネ橋は全く写りません。w

前回の直江津行きの時、ここから先は不調なU野さんの喘ぎ声だけを聞きながら上ったことを思い出しました。
励まそうと時々話しかけたりもしたのですが、それはむしろ負担になりそうなので、一点の光もない真の闇の中、登山者が救助を求める時に吹くらしい笛の音をはるか遠くに聞きながら、ひたすら沈黙のまま上ったものでした。
そんな時、突然U野さんのライトのバッテリーが切れました。この時ほど一人にしないでよかったと思ったことはありません。
晴れていればうっすらと空の明るさもあったでしょうが、今日と同じで真の闇でした。
後ろから聞こえる喘ぎ声を背中に上った碓氷峠は、今回とは比較にならない長さを感じました。

が、今日はすこぶる元気なU野さんです。三人で話をしながら曲がる200近いカーブも何の苦にもなりませんでした。

15夜明けの碓氷峠
夜明けの碓氷峠:三人揃って
やがて到着した碓氷峠。何の趣もありませんが、記念写真を撮ろうと騒いでいると…
すぐ近くで撮影している裏若い女性が「お撮りしましょうか?」と申し出くださいました。
その方から撮っていただいたこの1枚が、この度のロングランで全員そろった唯一の写真です。

その後さらに一人ずつ記念撮影しました

16夜明けの碓氷峠長瀬
夜明けの碓氷峠:N瀬さん
まずはここまでは十分に愉しんでくださったN瀬さん。

17夜明けの碓氷峠上野
夜明けの碓氷峠:U野さん
一番走る気満々で、見ている方も元気をもらえるほど楽しんでいるU野さん。

18夜明けの碓氷峠僕
夜明けの碓氷峠:僕
このあとのことは何も考えず、もう楽しさいっぱいの僕。

人気の絶えた早朝の軽井沢の町を走り抜け、中軽井沢の信号を右折して峰の茶屋への峠を目指します。

"トイレに行きたい!" けれど次のトイレがどこにあるかわかりません。
実際お店が閉じられた軽井沢には公共のお手洗いが見当たりません。
19早朝の軽井沢
早朝の軽井沢
かくなる上は……ときょろきょろしながらいったん止まりました。ま、"場所探し"のためです。
すると何かを落としたらしいN瀬さん。どうしたのかと思ったら、サングラスのノーズピースが落ちてしまった様子です。
グレーチングに落ちてしまったら万事休すです。「サングラスがないのは厳しいなぁ…」と言っていました。
みんなで足元を探した結果、やや離れたところであまり目のよくない僕が発見、事なきを得ました。

それはともかくこの先が辛そう。峰の茶屋までの上りです。登坂車線も現れます。碓氷峠を越えてきたばかりの脚や心肺には相当な負担になります。
写真を撮る余裕などは当然なく、二人の背中も遠ざかる一方。夜も明けたし、僕が何度もここを走った経験があるのを知っているお二人は好きなペースで上って行きました。
完全な一人旅です。普段からソロでのツーリングがほとんどなので、なんの苦にもなりません。
遅れても急かされるわけではなく、適当なところで待つことを厭わないことをこちらも知っているからです。

峰の茶屋で道路の向こう側から一人のローディーが手を上げて挨拶を送ってくれました。
睡眠不足と上りの疲労でその方を仲間と間違えて道を横切って近寄って行きそうになりましたが、道路の真ん中で気づきました。

道の左側に戻って、さらに進みます。ここからは下りです。
しか~し、辛さの始まりはここからでした。
寒い、激しく寒いのです。今年の春はもっともっと寒い思いをし、ずっとずっと激しい風にも翻弄されたのですが、その時は徹夜明けではありませんでした。
来なければよかったとは思わないまでも、もう帰りたくなりました。
前回のU野さんはどんな思いでここらあたりを走っていたのでしょう。その立場がほんの少しですがわかったような今年の僕でした。

20軽井沢のコンビ二
早朝の北軽井沢のコンビ二
打ち合わせ通り、北軽井沢のコンビニで合流できました。
軽井沢というリゾートの風紀や安全のために深夜営業や24時間営業が条例で禁じられているので、ここは唯一無二のエイドステーションです。

21軽井沢のコンビ二
早朝の北軽井沢のコンビ二
早朝とは思えぬ人の多さにびっくり!

前回はこの時点で全員バラバラでどうなっているのかさえ分かりませんでした。3人のちょうど真ん中あたりを走っていた僕も遅れている自覚があったのでここを素通りしてしまい、今回が初めての立ち寄りとなりました。
あの時は激寒の中を長野原から草津に上る上り坂の途中にあるセブンイレブンまで走り続けたことを思い出しました。コンディションは今年よりさらに悪く、寒さも今年の比ではありませんでした。
その後草津へ向かう上りの途中で気分が悪くなり、一人道端に座り込む場面もありました。

今回はここまではみんな元気でした。

しかし寒さで辛くなったこのころからN瀬さんのテンションがやや下がり始めたのが心配ではありましたが…
実は問題はそこではありませんでした。

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Author:shimagnolo
2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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