2017/04/23 23:31
2017.04.23

普段はソロか、もしくは人の背中について走ります。
今回は案内を頼まれたので先頭を走らなければなりません。少し緊張しました。
ルートを間違えてはいけない時に限って間違えるからです。
しかし一緒に走るのがわが子と孫の中間に位置する若いようさんなので、間違えて多少余分に走らせても罰は当たりません。
迷走したらそのときはその時、気にしないことにしました。

そもそもようさんが薩埵峠への案内を僕に頼んできたのは、先日他界されたご祖父様が生前訪れてみたかった場所だったのかもしれないと思い当たったからでした。
幼いころからかわいがってくれたおじいちゃんが大好きで、そのおじいちゃんの思いに気づいて実際に自分の目で確かめたいと思ったのでしょう。
もちろん一も二もなく引き受けました。

いつもの新幹線(こだま631号)で新富士駅で7:36に待ち合わせすることにしました。
乗った車両は別々だったのですが、それぞれ無事に乗車したことを互いにメッセージで伝えました。便利な世の中です。

01新幹線の車窓から新富士近く
新幹線の車窓から
昨日の天気予報では晴れ時々曇りのはずでしたが、曇り一時晴れさえ期待できそうもない空になります…この時はともかく、この後のことです。

02新富士駅
新富士駅
先に改札を出てようさんを迎えました。いつもはktyさんやトキちゃんに迎えてもらう立場です。

03新富士駅
新富士駅
自転車を組み立ててから出発前の儀式、記念撮影です。おそらく彼は新富士駅で降りるのは今日が初めてだろうと思います。文字通り記念です。

富士川を渡るときには、いつも広大な河口からの景色を楽しみますが…今日は残念な空模様でした。目を向けるものさえありません。そのまま黙って通過です。

富士川の堤防を遡上するのは諦めて、川に沿う東海道に下りて目的地に向かいます。
すると背後を走るようさんが「うまそうな饅頭屋がありましたね」というので、少し引き返して買い食いすることにしました。

04松月堂小まんぢゆう
松月堂:小まんぢゆう
箱詰めのまんじゅうが積み上げられ、朝から買い求める客が後を絶ちません。

05松月堂小まんぢゆう
松月堂:小まんぢゆう
恐る恐る「ばらで分けてもらえますか?」と尋ねて一人5個ずついただきました。手のひらに乗せると、でき立てでホカホカと暖かさが伝わってきます。
掌に載せただけですでにおいしい。w

06松月堂小まんぢゆう
松月堂:小まんぢゆう
店の前でさっそくいただきました。うまいです!一口の大きさが程よく、餡のおいしさと蒸かしたての皮の食感がたまりません。
10個にすればよかった…。w

04よし川支度中
よし川:支度中
まだお昼ごはんには間があり、お店が支度中なのはわかっていましたが、拙ブログやFBにたびたび登場する「よし川」を紹介しました。いつか来ようね!との意味を込めて。

07由比漁港
由比漁港
今日は帰りの時刻がほぼ決まっているので、野放図に時間を消費したり、寄り道しまくることはできません。蒲原の宿場も紹介できず、それならせめてと由比漁港へ案内しました。
実はこの漁港、どこがと聞かれると言葉に困るのですが、好きなんです。

08由比漁港
由比漁港
おりしも桜エビ漁解禁の真っただ中、漁船には水揚げした桜エビを入れる青いプラスチックの箱が積まれています。桜エビが大漁だった先日、桜エビが一杯に詰められた青い箱を市場に運び入れている光景を拝見しました。写真でですが。

由比の桜エビ通りも、大好きな倉澤地区も素通りです。

09薩埵峠へ
薩埵峠へ
膝の調子がまだ完全ではないようさんに、今回の薩埵峠は自転車を降りて徒歩で上がった方がいいとアドバイスし、僕は一足先に上って待って写真を撮ることにしました。
達成感があるわけでもないので、ここは歩いていろいろ見ながらの方が愉しいかもしれません。

10薩埵峠へびわ
薩埵峠へ
夏ミカンは実るままに放置されていますが、枇杷には袋がかけられています。これはたまたま袋が破れていましたが、実はしっかりと育っているようです。

11薩埵峠へすれ違い
薩埵峠へ
下る車と上る車が鉢合わせ! 下り始めたばかりのクルマがバックして道を譲るほかありません。

12薩埵峠へ
薩埵峠へ
激坂を終えても先はまだそこそこ長いので自転車で上ります。

13薩埵峠へ
薩埵峠へ
薩埵峠の少し手前、交通の大動脈が綾を成すように走る様子はこの光景のポイントです。

15薩埵峠
薩埵峠
駐車場に自転車を止め、クリートカバーを嵌めて展望台へときましたが…
富士山がどこにあるか知らなければ、その欠片に気づくこともできません。富士山ばかりではありません。愛鷹の山々も雲をかぶり、霞んでいます。

14薩埵峠
薩埵峠
おじいちゃんの思いを孫の目を通してしっかりと脳裏に刻んでください。
生前のおじいちゃんの思い出話や亡くなる前後の話などをしながら、二人してしばし展望台に佇みました。
今日のこの天気が幸いしました。いつもなら順番を待つカメラマンたちが押し寄せるのですが、他の人に邪魔されることもなくしばらくは我々二人だけでした。

16興津のたい焼き
興津:伏見たいやき店
薩埵峠を下って興津のたい焼き!
ここを初めて訪れたのはktyさんに駿河湾沿いの宿場町を案内していただいた時のことでした。一時は火災で焼けて営業をやめてしまったようですが、現在はこうして新しいお店で再開しています。
ここのたい焼きは餡の柔らかい甘さと、薄くパリッとした皮が人気の秘密だと思います。いつも通り二つ食べました。

17興津のたい焼き
興津:伏見たいやき店
一つだけ買ったようさんですが、食べ終わると「おいしいですね。もう一つ食べよう」と言って追加していました。
その間に鯛焼きの作業を撮らせていただきました。

18興津のたい焼きランドナー
興津:伏見たいやき店
鯛焼きやに居合わせた60代後半と思しき方と話が弾みました。彼は池袋在住なのですが、京都まで輪行し、あちこち見物しながら夜はビジネスホテルに泊まって家まで走るのだと。
この日で既に5日になるそうですが、「家に帰りたくないw」と言ってましたが、気持ちはすごくよくわかります。
「この先お互いに気をつけて走りましょう」とあいさつし、彼は一足先に薩埵峠の下を通る道へと向かいました。

ロードレーサーもいいけれど、構えず気張らずのんびりとフラットペダルを踏んで走るランドナーの旅もいいと思いました。
こういうおじさんを見ると大いに共感します。

我々も腰を持ち上げてスタートします。
ここからは市街地になるので走りを楽しむ環境ではありません。
できるだけ国道を避けて…と思いましたが、うっかりすると道を間違えて遠回りや迷走の原因になりそうなので、早々に東海道へと戻りました。

19鞠子宿丁子屋
鞠子宿:丁子屋
今にして思えば鞠子宿に入る前に連絡しておけばよかった人がいました。ktyさんのお友だちのISGさんです。確かこの辺りにお住まいで、近くに来たら連絡くださいとおっしゃっていただいてました。
ようさんにとろろ汁で有名な「丁子屋」を紹介することだけは忘れませんでした。ここは建物の佇まいと規模が立派です。

20宇津ノ谷トンネル昭和と平成
宇津ノ谷:昭和と平成のトンネル
道の駅宇津ノ谷でトイレ休憩をして再スタートすれば、宇津ノ谷峠はすぐそこです。
峠の下には4本のトンネルが掘られているのですが、まずは手前の下り車線が平成の宇津ノ谷トンネル、その向こうの上りが昭和の宇津ノ谷トンネルです。
昭和のトンネルは自転車で走り抜けたことがありますが、心霊スポットとして有名な明治のトンネルよりリアルに怖いです。

21宇津ノ谷集落
宇津ノ谷集落
ここが宇津ノ谷集落の入り口です。記念のショット!

22宇津ノ谷集落
宇津ノ谷集落
写真を撮りながら自転車は押し歩きです。ようさんもここの雰囲気は気に入ってくれたようでした。

23宇津ノ谷集落
宇津ノ谷集落
集落を通り抜けて明治のトンネルに向かう手前、集落全体が俯瞰できます。

24宇津ノ谷明治のトンネルへ
宇津ノ谷:明治のトンネル
その先は竹藪とシャガが咲く気持のいい石畳の道です。

25津ノ谷明治のトンネル
宇津ノ谷:明治のトンネル
そして宇津ノ谷の明治のトンネル、集落側の入り口です。こちら側の方が雰囲気に富んでいます。見方を変えれば怖い…

26津ノ谷明治のトンネル
宇津ノ谷:明治のトンネル
初めての時は"お化けが出る!"という風評に一目散で走り抜けましたが、ゆっくり眺めれば実に雰囲気豊かなトンネルです。
照明も古いレンガにしっくりくるクラシックなもの。昔ながらの光を放つ照明です。

27a津ノ谷明治のトンネル
宇津ノ谷:明治のトンネル
おどけてますが、日没後に一人で訪れたら怖いよ!

27津ノ谷明治のトンネル
宇津ノ谷:明治のトンネル
明治時代に造られたとあれば、工事の犠牲者となった方も少なくないかもしれません。
そんなことから心霊スポットとして騒がれるようになったのでしょうが、ここを日常的に通行するであろう宇津ノ谷集落の方たちと親しく話をして以来、僕の中の恐怖感は払拭されました。

28津ノ谷大正のトンネル
宇津ノ谷:大正のトンネル
最後に大正のトンネルへと回って静岡に向かうことにしました。
構造的なことはわかりませんが、ここのトンネルの断面は珍しい形をしています。大正時代になると鉄筋コンクリート工法が普及したのでしょう。こちらはレンガ造りではありません。

さてさてお腹も空いてきました。すでに12時を回っていました。
前回訪れた時に世界一のたい焼きやのおじさんから、山奥に(タイ焼き屋も十分山奥です)丸子宿でおすすめのとろろ料理のお店があると教えていただきました。

今日は一旦たい焼き屋を通過して、とろろの「渓月」へとやってきました。こんな山奥なのになぜ!というほどの客が来ています。
僕たちはすれすれで間に合いましたが、ご飯やとろろが売り切れたところで閉店となるようです。言いたくないけれどこれも日ごろの行いの結果というべきでしょう。ww

「定食でいいですね」と有無を言わさぬ様子でしたが(感じが悪いわけではありません)、こちらは考える余地もなく、「ではそれで」と答えましたが、「大盛りって言い損ねましたね」とようさん。
すぐに席を立って、大盛りあるや無しやを交渉しています。「とろろもご飯も両方できますよ」と声が聞こえています。
29渓月とろろ
鞠子宿:渓月・とろろ
出てきた大盛りがこれ! すごい量です。

30渓月とろろ
鞠子宿:渓月・とろろ
忘れずに写真を撮りました。

食べても食べても底が見えません。とろろもご飯も!
しかし"多かろう、美味くなかろう"ではなく、量も味も満たされているとことが凄いです。

31渓月とろろ滑り込みセーフ
鞠子宿:渓月・とろろ
本当に満腹且つ満足して店を後にしました。
入り口にはこんな札が下がっていました。ようさんによれば、僕たちが入ってからすぐこの札が下げられたそうです。言いたくないですが、やはり日ごろの…以下略

少し山道を下って鯛焼きやです。
32鞠子のたい焼き
丸子宿:鯛焼きの丸子大鈩(おおだたら)本店
ちょうど大勢のグループが食べに来ていました。
初めて見た本物の世界一のたい焼き! 長さは実に60㎝! 焼くのに30分もかかるそうです。いやもっとかかると言っていたかもしれません。
向こうに大きさ確認のためのタバコが置かれていますが…これ、食べきれるのでしょうか。
しかしこの位置から見ると、鯛焼きというより巨大なアンコウ焼きという感じです。

33鞠子のたい焼き
丸子宿:鯛焼きの丸子大鈩(おおだたら)本店
そして僕たちも待つことしばし…一番小さいたい焼きとは言えすごいボリュームです。餡も甘めなので食べごたえは一通りではありません。
しかし熱々で実においしい。本日3個目にしてこの大きさのたい焼き!二人とも下戸とは言え、甘いものを食べ過ぎた一日でした。

走行距離はいくらもなく、獲得標高に至っては言うもおこがましいレベル。しかもお昼ごはんのとろろ汁は半端な量ではありませんでした。
カロリー摂取過多の、お世辞にも健康的とは言えないサイクリングでした。

ようさん、食べ疲れの一日でしたね。しかし何よりも歌川広重が描いた薩埵峠を見せられなかったのが残念です。
いつか他のメンバーも誘ってリベンジしましょう。
一日お付き合いありがとうございました。実に愉しい輪行サイクリングでした。

いつも以上に冗長な駄文と相変わらずの写真の羅列、長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。


Twitter : @pa_hoehoe

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2017/04/15 10:24
2017.04.14

磐梯山周辺のスカイラインを走ると意気込んで輪行の支度を整え、同スカイラインの通行規制をチェックしました。(<順番が違う!)
なんと福島道路総室のHPには「磐梯吾妻スカイラインは降雪により目下通行止めである」とのテロップが流れているではありませんか。
sumさんのブログ「自転車百景」にも刺激されて、磐梯山周辺のスカイラインを制覇するつもりでしたが、前々日の雨が雪となったらしい同地方。
ここは大のお気に入りで年に何回かは訪れるのですが、sumさんにお声をかけていただいたのも磐梯吾妻スカイラインの浄土平でのことでした。

しかし輪行の支度も出来上がっているし…どこかへ行かずばなるまいの気分です。

FBでのktyさんの一言「静岡の平地の桜はいよいよ見納めらしい」を思い出して即そちらへ変更しましたが、週明けには行くつもりだったのを前倒しにしただけでした。目当ての桜の状況からすると前倒しは結果正解でした。

01新富士駅
新富士駅
いつもと同じ新幹線で新富士へ。
この駅でたった一人ということは稀です。そのほとんどはktyさんと待ち合わせ、そしてこの1年トキちゃんも一緒ということが多いので今日はやや寂しい。

慣れないコースを走る時は、駅からどっちの道へと走りだせばいいのか迷うことが多くて困ります。新富士スタートは何度も経験があるものの、いつも人についていくだけでしたから…。
午後に乗船予定のフェリーになんとしても間に合わなければならないので、コースを外れて無駄な走行をしている余裕はないこの日でしたが、明後日の方へ行きかけては戻りまた違う方へ…結局は無駄な走りをしました。

02新富士スタート
新富士スタート
ようやく大雑把な地理関係を思い出して正しい方向へ走り出しました。富士山が見事!
今日一日はきっと見事な絶景が拝めるに違いなく、期待に胸が膨らみます。後でそれがあっけなく萎もうとは…この時点では神のみぞ知るところでした。

市街地を走りながら潤井川を遡ります。

GPSの働きのお陰で無事到着し、中洲(状ではあるものの中洲ではない)に降りる前に橋から橋へとぐるりと龍厳淵の概観を確かめました。

03潤井川
潤井川:龍厳淵
一つ上流の橋から眺めた桜のスポット。この時まだ人出も少なく素晴らしい光景を独り占めです。橋の上から透明な清い流れを見つめていると空気までもが清々しく感じられる朝です。

04潤井川
潤井川:龍厳淵
この橋から振り返った上流は…
二つの景色の落差がすごいです。やっと車がすれ違えるほどの同じ橋から見た上流と下流とは思えません。

05龍厳淵
潤井川:龍厳淵
一つ下流の橋へと移動します。おそらくここがベストビュースポットなのだと思います。
三脚を立てて撮影する方、スマホやコンデジを熱心に向ける人々が集まってきました。クルマの通行に支障が出て、クラクションが鳴らされたりしています。橋に止めた僕の自転車もその対象になり、大急ぎでどかす一幕も。

06龍厳淵
潤井川:龍厳淵
絵に描かれた様な春景色とはこのこと。富士に桜、そして菜の花に青く澄んだ流れ!
早起きして訪れてよかったと思える瞬間でした。カメラマンたちが集まって来るのも道理です。

07龍厳淵
潤井川:龍厳淵
流れの中の中洲上で三脚を立てて動く気配のなかったカメラマン氏が移動したので、代わってその場にしゃがんで撮影しました。同じ場所から撮ればいいってものではないことを証明する1枚になりました。w

08龍厳淵
潤井川:龍厳淵
川べりに並んで座っているカメラマンを最後の1枚に次の場所へと向かいます。予定のフェリーに乗り損ねると伊豆半島へ渡るのは不可能になってしまいます。何をしていても気がせく今日のサイクリング、次回からこういうのはやめよう…

09勘助坂へ
勘助坂へ
今年の八十八夜は5月2日。お茶の新芽が柔らかく萌え出るにはまだ間がありますが、その頃改めて訪れたい茶畑です。美しく手入れされた茶畑の向こうには春霞が立ち込め、富士山から愛鷹の山へと連なる光景は桜と同等かそれ以上に春を感じさせてくれます。
まさに茶どころ静岡の春ならではです。

10勘助坂へ
勘助坂へ
新東名高速道路とすそ野に広がる富士宮の市街。こうしてみると富士山の高さ、大きさ、威容が一段と強調されます。
大自然の中にあっては人の暮らしはちっぽけなものです。悲喜こもごもの人の営みから逃れられない我々ですが、時には自然の中に立って様々思いを新たにしたいと思います。

ktyさんに教わった通り、龍厳淵(りゅうがんぶち)から勘助坂へのルートは短いながら激坂です。しかし、だからこそ少し上っては振り返って撮りたくなる景色が次から次へと現れるのです。

11勘助坂へ
勘助坂へ
枝垂桜と茶畑とちょこんと頂を見せる富士山の取り合わせに思わず笑みがこぼれます。

12勘助坂
勘助坂
上り切って勘助坂。あの風林火山で知られた稀代の軍師山本勘助が幼少のころ過ごしたと言われるこの地です。
自然と文明が共存しつつ大きなスケールの景色を作り上げているところは、薩埵峠にも共通したところがあります。
写真でしか見たことがないですが、この勘助坂からの夜景は実に素晴らしく、今年の夏には夜景を楽しみたいと思っています。
若い友達から後ろ指を差されながら、静岡のあっちやこっちで迷走や徘徊を重ねた結果日が暮れて夜になってしまったらしめたもの。ここに上ってくればいいわけです。

13富士川と富士山と愛鷹山
富士川と富士山と愛鷹山
富士川沿いの道へと下って春霞の富士山を楽しみます。素晴らしい景色!
この陽気でさらに気温が上昇すれば富士山は霞の中へと消えてしまうでしょう。楽しむのは今のうちです。

本来ならば東海道の宿場町を楽しみ、よし川さんで「黄金丼」を食べてから薩埵峠を目指すところですが…フェリーに乗るには全部スルーです。

14薩埵峠へ
薩埵峠へ
倉澤地区も目を瞑って通過。
薩埵峠への激坂にチャレンジします。短いながらすごい激坂です。
今は夏ミカンの収穫時期なのでしょうか。すっかり熟した夏みかんがたわわに実っています。

15薩埵峠へ
薩埵峠へ
振り返った景色を撮るのを口実に自転車を降ります。あっという間にこれだけ標高をあげるのだからその勾配は推して知るべしです。

16薩埵峠へ
薩埵峠へ
薩埵峠の桜もまさに今が見ごろです。桜の向こうに広がる海はまさに"ひねもすのたり…"という風情。とろ~んと溶けて流れそうな海の様子です。

駐車場に自転車を止めて薩埵峠の見晴らし台(撮影台というのが適当か)まで歩きます。ここへ来たらロードシューズの歩きにくさなど理由にできません。どうしても一番の絶景が楽しめる地点まで行かずにはいられません。

17a薩埵峠
薩埵峠へ
途中に一輪だけ咲いていた菖蒲かアヤメのような花。カメラの補正ダイヤルがあらぬところに回ってしまっていたことに気づきました。画像を確かめると、蒲原から由比にかけて撮った写真はかなり露出オーバーでした。
撮りなおしたこの花のお陰で設定を元に戻せました。感謝を込めて1枚アップしておくことにしました。

17薩埵峠
薩埵峠
薩埵峠の展望台から1枚。富士山は早くも霞の中に埋もれそうになっています。しかし印象的なのは海の色です。乳を流したようなとろんとした色は春ならではでしょう。
水ぬるむ…ひねもすのたり…、もっとも雄弁に春を表現していたのが駿河湾の海でした。

またまた食べる話で恐縮ですが、この後興津に下ったらぜひ食べたかった鯛焼き、道中頭の中でタイが泳いでいたくらいでしたがこれもスルー。

もしかしたら鯛焼きを食べるくらいの時間はあったかもしれないのですが、清水までの時間が読めないので仕方ありません。
街中の大通りでしたが飛ばしました。多分今回のコース中では一二の速度だったかもしれません。と言っても大して速くないww

清水港に到着したのは12:40。乗船券を購入して一休み。お腹が空いてきましたが、フェリーに乗ったらろくなものが食べられません。

フェリーの出航は1:20、乗船開始は1:05ということで15分ほどの時間がありました。時間のかかる昼ごはんはやはり無理のようです。自転車で数百メートル戻って握り寿司のパックを購入し、フェリー乗り場のベンチで食べました。
ゆっくりできる余裕があれば「流れ鮨 沼津魚がし鮨」(富士宮店でkty家にごちそうになりました)もありましたが、こちらはいささか無理のようでした。

18駿河湾フェリー
駿河湾フェリー
フェリーの出航時はまだ穏やかな春の海でしたが、春霞は一層その濃さを増しています。

19駿河湾フェリー霞む富士山
駿河湾フェリー
富士山はこの通り! じ~っと目を凝らしてもうっかりするとその存在に気づかぬほど。これでは港を出たら写真を撮る場面はありません。

20駿河湾フェリー虹
駿河湾フェリー
風はますます強さを増し、フェリーは大きく揺れ、ときおり波に持ち上げられた船体がドスンと落ちる場面も。前部は波しぶきが窓を洗います。
船室の外に出る人はほとんどなく、気分が悪くなってカーペットの広間に寝ころんでいる人もいます。
船室の横のデッキに出るとフェリーがかき分ける波しぶきが虹を作っていました。

『後編』に続く←ここをクリックしてお進みください


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2017/04/10 23:45
2017.04.010

本日の輪行先は御殿場駅のはずでした。ほとんど定番になりつつある、「御殿場~長尾峠~桃源台~(芦ノ湖畔の径)~元箱根…」のはずでした。

自宅のある駅から下り電車に乗車したのが6:28発の各駅停車。6:39発の急行の予定でしたが、ややてきぱきと用意が整ったので2台前の電車に間に合ったのですが…
中央林間で乗り換えて相模大野駅に着くと小田急線は事故で全面運休中のアナウンス。相模大野と小田急相模原駅間の踏切で人身事故が発生したのが6:42だったようです。
ある意味、早めの電車に乗れたのが裏目に出たようです。

通勤通学での利用客が多い相模大野駅、みるみる人があふれてきました。すぐにも復旧と楽観的に考えて輪行バッグを抱えてホームの端に降り立ちました。この時はまだ階段もホームも通行が可能でした。
その後乗客は増える一方、立錐の余地がなくなりました。輪行バッグを抱えてホームの端に立つ僕は動くに動けず。
8時直前に運行再開したものの、まばらにしか来ない電車はホームの乗客の大半を積み残し…次も次も次も超満員状態で積み残します。

本来は相模大野発7:15のロマンスカー「あさぎり1号」で8:22に御殿場到着の予定でしたが、急行すら鈍行に切り替える状況下、特急はすべて運行中止でした。
時間がないときは松田駅からの御殿場線はあてにならないので、少しでも早く到着する小田原駅からの輪行に切り替えました。
今となっては正確な時刻は確かめようがありませんが、小田原着が10:30を過ぎてしまったので、ことのついでに箱根湯本まで輪行することにしました。

01箱根湯本駅
小田急箱根湯本駅
箱根湯本で電車を降りて走り出せるようになったのはまもなく11:00になろうかという時刻でした。新幹線なら広島に着こうかという程の所要時間でした。

そんなやきもきというか、いらいらというか、出鼻をくじく状況にあちこち立ち寄っている余裕はなく、直接山小屋を目指すことにしました。
既に電車で疲弊した身に(主に気持ちが)、宮ノ下経由の東海道の上りのきついこときついこと。改めて箱根が天険であることを思い知らされました。

02小涌園前
小涌園前のコンビニ
小涌園前のコンビニで小休止。アイスとオレンジュースで軽く補給しました。
コンビニの駐車場でお二人の中年女性が何やらトラブル。黒いプリウスに乗った方が白いベンツ(AMG仕様)の後ろバンパーをほんのちょっと擦ったようでした。
よ~く見てもあるのかないのかわからないほどの擦り傷が右後ろのバンパーにあるらしい。僕の目では確認できないほど。僕なら許すところですが、ここまで高級車だとそうもいかないのでしょうね。

03最高地点
東海道最高地点
休憩で少し元気を取り戻して東海道最高地点へ! なにもない最高地点ですが、近くの温度計は6℃を示していました。

羮に懲りて膾を吹くとはこのこと。
1週間前の富士川~朝霧高原サイクリングではウエアの選択に失敗で汗だらだら。それに懲りて今日は極薄着!
下は夏用の薄~いビブニッカー、上は半袖にアームカバー。万一に備えてベストは着ていたものの、リュックにウインドブレーカーを入れてこなければ危うく低体温で途中撤退するところでした。

芦ノ湖へ向かうDHでは早くもウインドブレーカーが登場。それは帰路(たぶん夕方かそれ以降)の旧海道下りの為に備えて携行したものでした。それも万が一を考えてのことでしたが…この時点で厳しくも寒い状況に先が思いやられました。

寒くても腹は減るようで、辛みそラーメンで体の中から温めて山小屋へと向かいました。

04山小屋佐藤
山小屋 佐藤
今日は事前に山小屋のオーナーにお邪魔する旨お伝えしてあったので、入口の鐘を慣らして在宅を信じて庭に入らせていただきました。
今年は桜の開花が遅れているので、山小屋のシンボルツリーともいえる山桜は冬のままでした。これは想定通りでしたが…。

05山小屋さくら
山小屋 佐藤
門からは仰ぐように、太い枝を広げる樹下からは見上げるように、そしてテラスからは額に嵌った絵を眺めるように、花を咲かせた姿を鑑賞させていただくのは次回の楽しみとしました。

06薪ストーブ
山小屋 佐藤
山小屋の中は薪ストーブが炊かれて、実に柔らかな暖かさ! エアコンや温風ヒーターにはない、空間全体に緩やかに広がる暖かさです。
立派な薪ストーブと斧の名品を宝の持ち腐れにしている友だちがいますが、次の冬にお邪魔する時までには本来の姿にして迎えてほしいと思ったりしました。w

今日は他に居合わせた方がなく、差し向かいで2時間ほどお話をさせていただきました。ここではそのいちいちを紹介できませんが、人との出会いを大事にするオーナーならではの生き方に共鳴しつつ、数々の素敵な出会いを心温まる思いで伺いました。
話はほとんどを立ったまま庭を眺めながら、あるいはテーブルに広げられた古の箱根が印刷された地図(ご自分で古本屋で見つけだしたとのこと)を拝見しながら…
庭が現在の姿になった経緯、箱根の話も楽しませていただきました。

心にふつふつとわいてくる願望を満たすために、今年もまたいろいろなところへお出かけになるようです。日々を愉しく大切に過ごしていらっしゃる姿には、いつもながら大変共感いたしました。

次は山桜が花を開かせる頃に!と約束して山小屋を後にしました。

07aお玉が池
お玉が池
お玉が池の展望台ではガーミンが5.3℃というこの季節にはあり得ない気温を示していました。寒くて寒くてこの時頭に浮かぶのは「"天山湯治郷"で熱い風呂に浸かりたい」、そればかりでした。
かくあることを予想して、タオルも自転車のワイヤ錠もちゃんと用意していたこの日でしたが…

07お玉が池
お玉が池
ここまで今日はほとんど写真を撮っていなかったことに気づいて、お玉が池で数枚撮影しましたが、白い雲が天井のように広がり、すっかり空を覆っていました。気温は一段と冷え込んできたようでした。

少し下れば「甘酒茶屋」です。あんまり寒いので、ついふらりと立ち寄ってしまいました。
08a甘酒茶屋
甘酒茶屋
入口に自転車を止めていると、外国人を案内している同年輩のご婦人が、「下から上ってらっしゃったの。どちらから」などとお訪ねになるので、無意識に「横浜から」と答えてしまいました。
ご婦人が連れの外国人に"From Yokohama by bicycle"と伝えたら、件の外国人から「ガンバッテクダサイ!」とカタカナ日本語で励まされるという一幕も。(笑)

08甘酒茶屋
甘酒茶屋
中に入ったら外国人率が高いなどというものではなく、ほとんどが白人ばかりの数組のグループ!

09甘酒茶屋
甘酒茶屋
僕は力餅(うぐいすきなこ)をいただきました。

10旧道七曲り
箱根旧道七曲り
さてここからが本格的な寒さとの闘いです。いやいや寒い、寒い、寒い~!
激坂の旧道の下りでブレーキレバーを握る手が凍えそうです。下るときには、"ここを上るなんて正気の沙汰じゃない!"といつも思うのですが、誘われたとはいえ何回上っただろう。やっぱりおかしい…

11甘酒茶屋
箱根旧道七曲りのヤマザクラ
ソメイヨシノの豪華さはありませんが、花びらとともに葉も芽生える自然な感じ、この素朴な姿が好きです。

やや変わったところでは、山小屋の庭に咲く珍しいフサザクラ(フサザクラ科)の花を見せていただいたのですが、それはいわゆる桜ではありません。普通の桜はバラ科です。

そのフサザクラがちょっと怪しげな(と僕が感じている)「箱根大天狗山神社」のすぐ下の橋の両側に咲いていると教えていただいたので、自転車を止めてまずは川べりの山桜(上の写真)を撮っていました。
すると後ろにクルマが停まる様子。山小屋のオーナーでした。「甘酒茶屋に寄っていたんですか。フサザクラは反対側のあれです」と指さして教えてくださり、一足先にご自宅に向かって下っていかれました。

11畑宿のフサザクラ
フサザクラ
山小屋ではフサザクラがちょうど花の時期を迎えていましたが、こちらは既に終わりです。

「畑宿あたりまでは桜前線が上がってきている」とは山小屋のオーナーのお話でしたが、まさに線を引いたようにそこに桜前線が到達している感じでした。

"天山湯治郷"の入り口で止まって逡巡しましたが、この後箱根湯本まで下ってそのあと小田原城の桜もも見たいし…湯冷めして風邪をひくのが気になって温泉は泣く泣く諦めました。

12aアジフライの大原
アジフライの大原
今日が定休日であることは事前に調べがついていましたが、次回のための場所確認に店の前まできました。
山小屋のオーナーは「大原」はもちろん、「小田原おでん本店」のこともよくご存じでした。

12小田原城
小田原城
あまり期待せずに小田原城に寄ってみました。桜まつりの最中だったのでしょうか。地面にはこんな行灯風の小さな明かりが弧を描くように並んでいます。そして照明用の巨大なライトも数か所に設置されています。
お城は既にうっすらとライトアップされている様子が見て取れ、天守閣を目指すたくさんの観光客が集まっていました。

13a小田原城
小田原城
お濠端には三脚を据えたカメラマンがたくさん。同じ場所で同じ方向にカメラを向けているのは理由がありますね。やはり撮影にはいいロケーションだと思われます。
そこはその方たちにお任せして僕はただぶらぶらと見て歩きました。

13小田原城
小田原城
夜の闇が降りるとあたりは一変しました。先ほどの小さな行灯に明かりが灯され、お城も桜も煌々とライトアップされています。
先ほどのカメラマンたちがこちらに移動してきたものと思われ、場所によっては三脚が林立していました。

14小田原城
小田原城
桜は強烈なライトに照らされて真白に輝いています。これはこれで十分美しいのですが、強すぎる光に花びらのほのかな色や柔らかさは感じられません。

15小田原城
小田原城

16小田原城
小田原城

17小田原城
小田原城
シンボルの大きな桜の下では三々五々花見の宴が開かれていますが…大変地味です。

18小田原城
小田原城
闇に浮かぶ桜とお城! 年に一度、この時期しか見られないエンターテイメントにたくさんの方が集まっていました。


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2017/04/08 10:09
2017.04.04

ヘロヘロの状態で到着したあさぎりフードパークですが、平日のため朝霧乳業の「青空キッチン」は営業していません。
かつてそれを知らずにお腹を空かせて到着したフードパーク。休業の「青空キッチン」にがっかりして倒れそうになった思い出があります。w
しかし朝霧乳業のスタッフのおすすめで、トーストしたミルクパンとゴーダチーズ、出来上がったばかりの新鮮な冷たい牛乳でお腹を満たすことができました。実においしかったことを今でも思い出します。

自転車を止めてひとまず屋内に入って腰を下ろすことにしました。
テーブルについてからktyさんに連絡を…と思っていたら目の前に登場しました。自転車を止めている姿をどこかで見て気づいてくれたのでしょう。元気そうないつもの笑顔で出迎えてくれました。
※間に合った安堵感と疲労で余裕がなく、写真を撮るのをすっかり忘れていました。
42aあさぎりフードパーク朝霧乳業
あさぎりフードパーク:朝霧乳業
僕が疲弊していることは一目で見抜かれてしまいました。心配をかけたくなかったので、時間が押していたので少し急いだことなどをやや控えめに話しました。実際はよたよたボロボロでした。

「寒くないんですか?」と尋ねられて初めてベースレイヤー1枚だったことに気づきました。そういえば途中の朝霧高原では6℃を示していました。それを見て本栖みちの上りとの温度差に驚きましたが、体の中から熱を発していたので寒さを感じることはありませんでした。

「何か食べながら…」と言って、ソフトクリームエスプレッソをごちそうしてくれました。ktyさんは牛乳ソフトクリームをチョイス…
朝霧乳業に着いたら僕がおごって付き合ってもらうつもりでしたが、逆になりました。ごちそうさまでした。

相変わらず忙しそうでしたが、その日はその後で従業員の親族の通夜に沼津まで出向くとのことでした。なのでゆっくり話をしていることはできませんでしたが、さらに遅い到着だったら行き違いになったかもしれません。それを思えば非力ながら急いだ甲斐がありました。

自宅に戻って喪服に着替えるので富士宮までクルマで送ってくれると言ってくれました。僕が寒そうだからとの気遣いも含めての親切な申し出でしたが、辞退して走ることにしました。
日没後の低温を突いてのダウンヒル、場合によっては闇を走ることも当初から想定のうちでしたから、脱いでリュックに詰めた衣類のほかにウインドブレーカーも用意していました。お気遣いありがとうございました。

それに僕の取り柄は年の割に回復が早いこと。この時にはさっきのボロボロ状態からほとんど立ち直っていました。

富士宮までは下り基調であり、夕暮れの朝霧高原の光景を楽しまない手はありません。そして最後に立ち寄る富士山本宮浅間大社はライトアップされる時刻に到着出来ればよいのです。自転車での移動速度でも十分に間に合うはずでした。

あまり時間がないktyさんにまたお目にかかる約束をして、あさぎりフードパークを後にしました。

42朝霧高原毛無山
朝霧高原:毛無山
ここの風景は晴れても曇っても実にいい雰囲気です。雨や雪はさらによさそうですが、さすがにそれは経験がありません。初めて案内していただいたときはヨーロッパ的なスケールと明るさに感嘆したものですが、その後は雲に頂を隠された陰鬱な様子、雲間から差し込む光の幻想的な様子など、季節や時刻や天候を超えた光景に魅了されています。

43生後半月の子牛
乳牛の牛舎
朝霧高原を下り始めてすぐの牧場の牛舎に子牛の姿がありました。近くまで寄って写真を撮らせてもらいました。生まれてからどれくらい経つのか尋ねたら、「まだ半月です」とのこと。答えたのは子牛ではありません、牧場主です。w

44牛舎
乳牛の牛舎
牛舎の中にはぎっしりと並んだ4列の乳牛たち。この写真は中央の通路を挟んでお尻を向け合っている乳牛たちの様子です。

子牛の年齢を教えてくださった牧場主らしい方が、やや言いにくそうに「ここは立ち入りを断わっています。あそこにも書いてありますが…最近はうるさいんですよ」と指をさしながらおっしゃいました。疫病などの感染の可能性を考えれば当然のこと。平にお詫びをして牧場の外に出ました。そこには「立ち入り禁止 Keep out!」と書かれた立札がありました。

観光牧場ではなく乳牛を育てているらしい牛舎にずかずかと入り込んでしまった不見識!
我ながら情けなく、首を振りながら牧場を後にしました。

この先は浅間大社目指して一気に下ります。上り返しもない長い下りなので、朝霧高原で脚を使い切っても心配はいりません。

富士山本宮浅間大社へと下ってきました。
45浅間大社湧玉池
富士山本宮浅間大社:湧玉池
湧玉池の回りの明かりが目立つ時刻になりました。富士山の伏流水が湧き出るこの池ですが、水温は年間を通して一定でしょうから、温度上昇による濁りの発生はないのでしょう。いつ訪れても澄み切っています。

46浅間大社
富士山本宮浅間大社:本殿と枝垂れ桜
既にライトアップされているものの、本堂や拝殿が闇に浮かび上がる時刻にはまだ間があります。
本殿の屋根を飾る千木と堅魚木の意味は知りませんが、屋根の装飾としては実に秀逸だと思います。

47浅間大社
富士山本宮浅間大社:拝殿と枝垂れ桜
あたりがまだ暮れ残るこの時刻、刻一刻と空が明るさを失っていくのを待ちきれぬ思いで見守りました。

48浅間大社
富士山本宮浅間大社:拝殿
この時刻を逢魔時ともいいますが…この場所のためにあるとさえ思われる言葉です。
加えて満開の桜は狂気を感じさせることがありますが、まさに!

49浅間大社
富士山本宮浅間大社:拝殿
この時刻に建物全体が醸し出す雰囲気は、どの角度から見ても心惹かれます。

50浅間大社
富士山本宮浅間大社:拝殿
昼間から夜へと移り行くこの時刻、そして参拝者の姿がほとんどないからこそ、ミステリアスでただならぬ空気感に浸れるのです。

51浅間大社
富士山本宮浅間大社:楼門から参道
神域という言葉とはやや乖離した広大な浅間大社の境内ですが、人が払われて提灯がともされたこの時刻は別物です。

52浅間大社
富士山本宮浅間大社:楼門から拝殿全景
楼門から振り返ると真正面に向き合える拝殿と本殿、実に幻想的です。

53浅間大社
富士山本宮浅間大社:拝殿全景
漆の朱色が炎のように浮き上がるほどに夜の帳が降りてきました。
この時刻を迎えてこその浅間大社の情景、誠に幽玄な趣です。

54浅間大社
富士山本宮浅間大社:拝殿と枝垂れ桜全景
ライトアップはしばしばそのものが持つ本質や品格を損なう場合が少なくないですが、浅間大社は夜の闇に浮かび上がってこその雅であり、あたりの空間までも幽玄な世界へと変えてしまいます。

興覚めな余計な一言ですが…
スカイツリーより東京タワーのライトアップの方が断然好きなんです。それはライトアップされて美しさを増すからです。

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2017/04/06 23:04
2017.04.04

お腹をいっぱいにしすぎた状態で、今朝間違えて走った道へと戻ります。
富士川は日本三大急流の一つに数えられているだけあって、並走する身延道(R52)も県道9号も普通の川沿いの道と違ってなかなかの上りが顔を出します。
前回は向かい風だったので時々現れる上りがさらに堪えました。このあと本栖みちを上るコース設定では、その前に脚を温存したいのが人の情というものです。

このルートを愉しく走破するにはペース配分が大事です。図らずもそのことを証明してみせてくれた昨年のktyさんでした…
富士川沿いを調子に乗って飛ばしたばかりに本栖みちの最後で脚攣りに見舞われてしまいました。ハンガーノック対策と並んでペース配分の大事なことを身をもって示してくれました。w

31本栖みちへ
本栖みちへ
いつもは富士川左岸の県道9号からすぐ横に見える景色、今日は向こう岸の彼方です。身延道(R52)はダンプなどの通行量も多いので、富士川を遡るならストレスや危険が少ない県道9号がおすすめです。

32本栖みち
本栖みち
身延道を上沢交差点で右折して本栖みち(R300)のバイパスを走ります。富士川を渡る橋の上からはこの先待ち構えているヒルクライムの全容が窺えます。本栖湖も朝霧高原も正面に立ちふさがる山の向こう側にあるのです。

33本栖みち
本栖みち
橋の途中で止まって富士川上流の写真を撮りましたが、河口から50㎞程遡ってもこの川幅です。やはり大河です。
初めて富士川沿いの国道を走ったのが台風一過の翌日だったのですが、濁った大量の水が逆巻くように下っていく様子は実に迫力がありました。

橋を渡って下部温泉を目指します。下部温泉を過ぎてもしばらくは斜度はそこまできつくならず、麗らかな春の日差しを楽しみながらペダルを回します。

33本栖みちガードレール
本栖みち
しかし気づかぬうちに少しずつ標高と勾配を高めていくこの道。気がつけば道はつづら折れを描きながらさらに高度をあげていきます。前方にはガードレールの道が山頂に向かって幾重にも横断する様子が見られます。
ソロのヒルクライムではこれを見ただけで心が折れそうになります。見なければいいものを…でも恐いもの見たさは人の心理です。

帰りの時刻を気にしないのはいつも通り、既定の事実なのですが、そうならそうで日没後の低温対策は欠かせません。今日のウエアは上は長袖にベスト、下はビブタイツ。日中は半袖短パンで全然問題ない気温の今日、本栖みちの上りでは汗が吹き出してとてもじゃないが我慢できません。過剰に汗をかくだけで疲労が蓄積してきます。

34本栖みち道の駅しもべ
本栖みち:道の駅しもべ
道の駅しもべまでは家から着てきたウエアのまま汗をふきふき暑さをこらえて走りましたが、もはやこれまで。限界です。
ここでベストと長袖ジャージを脱いでリュックに詰め、ベースレイヤー1枚で上ることにします。人の目にどう映るかなんてかまっていられません。

前回はみんなで補給と休憩でのんびりした道の駅ですが、昼ご飯を食べ過ぎた今日は何も食べられません。コーラを飲んだだけ。薄着になるためだけの寄り道でした。

朝の迷走、久遠寺での時間の使い過ぎ、本栖みち前半のノロノロ…こんなことが複合的原因になってすっかり予定が狂ってしまいました。これもいつも通りなのですが、今日は朝霧高原にほどほどの時刻に到着しないと会いたい人にも会えません。

35本栖みち休憩ポイント
本栖みち:前回の休憩ポイント
時間に追われながらもなんとか前回みんなで写真を撮った地点へ到達しました。
"ここまでビビさんは泣き言一つ言わずに頑張っていたこと"を思い出しました。
よし頑張るぞ!と思うと同時に、「最後の3㎞くらいの勾配がきついです」というktyさんの言葉も思い出してしまいました。
やや前向きに膨らみかけた気持ちもすぼみ、さらにこの暑さは計算外でした。

36本栖みち絶景ポイント
本栖みち:絶景ポイント
本栖みちを走るときにはここで自転車を降りて、脚だけでなく目も愉しませます。一番の絶景ポイントです。ここまで踏ん張りましたが、まだまだこの先は上りが続きます。しかも勾配もきつくなります!
写真を撮ったあと景色を堪能する余裕もなく、そそくさと自転車にまたがって前進あるのみ。この時点ですでに3時を回っていました。

ベースレイヤー1枚になった後も額からはポタポタと汗が滴り、袖口やグローブもぬぐった汗でびしょびしょです。
帰宅して気づいたのですが、ヘルメットのあご紐は全体に塩で白くなっていました。ベースレイヤーが白だったので確認できませんでしたが、おそらく天日塩状態だったに違いありません。トキちゃんに引きまわれた時のktyさんの塩まみれで白くなったジャージ程ではないでしょうが…

37本栖みちトンネル
本栖みち
後になってktyさんが言ったように、本栖みちは一人で走るとなかなかつらい道です。
それは斜度や距離の問題ではなく、数か所のポイントを除けば目を楽しませてくれる景色とてありません。時刻にもよるのでしょうが、なかなか気持ちのいい林間コースとはならず、絶えず背後や頭上から太陽が照り付けます。
ずいぶんと孤独な走りになります

そもそも上りの耐性がどんどん落ちてきている最近、気持ちも楽な方へ楽な方へと流れます。究極のマイペースに慣れ過ぎて頑張れません。しかし今日は頑張らないと予定の時刻までに朝霧高原には着けません。いや既に無理。三時半到着も困難な状況。下手すると四時を回ってしまうかもしれません。

方向感覚はともかく、道の記憶や距離感がないとあとどれくらいで走り切れるのか計算できません。それがこういうシチュエーションでの辛いところです。間に合いたい願望だけでなけなしの力を振り絞って走った旅の終盤、何度経験したことか。人や最終列車が相手ではマイペースを貫いているわけにもいきません。

38本栖みち霞む山々
本栖みち
こんな光景に心癒されながらも気はせいています。久しぶりに頑張る走りでしたが、疲労感がそれ以上に進むこともなく(状況がよく把握できない精神状態だっただけ?)、ペースは維持できていました。

39本栖湖
本栖湖
ようやく上り切った本栖湖! すでに3時半です。
富士山はその大部分を雲に隠していますが、それでも解放感一杯の湖畔です。しかしここでのんびりしている時間はなく、カメラをバッグに収めてすぐに走りだしました。道中カメラは体にたすき掛けしていましたが、ここからは本気で走らないと間に合いません。いや既に間に合っていませんが…
そんな事情で当初の本栖湖反時計回りはやめて、短い時間で湖を通過できる時計回りの道を選びました。

しかしこの時、本栖湖から朝霧高原への富士パノラマラインが上りだったことを忘れていました。一見なだらかに見えるのですが、僕の脚力からすれば速度をあげて走るのは実に厳しい。しかも向かい風!

40朝霧高原
朝霧高原
ようやく上り切って朝霧高原!この時点でついに4時になってしまいました。遅すぎたかもしれない…いや明らかに遅すぎました。

富士山は頂を見せてはいるものの、中腹以下に厚く停滞する雲。どう楽観的に見てもこれが晴れるとは思えません。
写真1枚撮り、スピードが上がらないままあさぎりフードパークまで残り2㎞ほど全力疾走!
しかし焼け石に水とはこのこと。そんな程度の走行でさえいっぱいいっぱいでした。

41あさぎりフードパーク
あさぎりフードパーク
這う這うの体で到着したあさぎりフードパーク。もはや外を歩いている観光客もまばらでした。

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shimagnolo

Author:shimagnolo
2017年、ついに迎えてしまった"古希"
年々の衰えと戦いつつも、ロードレーサーでのつながりを機に写真の世界にもデビューさせてもらいました。六十の手習いをはるかに凌ぐ超遅咲き!
様々な面でペースを合わせて年齢差を埋めてくれる若い友だちに感謝しつつ、今しばらくご一緒させていただきたいと思う日々です。

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